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ササニシキのお米が消えた理由

最近、ササニシキのお米を聞かないでしょ?

80年代ぐらいまではコシヒカリと人気を二分して結構売れてたけど、近頃は「ひとめぼれ」とか「あきたこまち」の方がお店でもよく見掛ける。
一方のササニシキは店頭にも並んでない。

絶滅したのでしょうか?

いやいや、今でもお寿司屋へ行ったらシャリに使われてたりするんよ。
それでは何故、ササニシキを店頭で見掛けなくなったのか?

実はササニシキ、弱点が御座います。

「いもち病」という病気にとても弱いのだ。

「いもち病」はカビによる菌の寄生で大凶作を引き起こすんだけど、比較的湿度が高くて気温が低い冷害の年に多いという話。
特に夏に気温が低く、雨が多くて日照不足の年は大発生しやすいのだとか。

1990年代の前半にササニシキの「いもち病」が大流行して、殆ど収穫が不可能になった。
その為にササニシキを作付けする農家が国内で激減しちゃったんだな。

あとコシヒカリと比べても味がかなり違う。

コシヒカリは粘りが強い食味なんだけど、ササニシキはさらりとしてあっさりした食感が特徴。
最近は粘っこいお米が消費者に好まれる傾向にある事から、流行の味じゃなくなったんよね。

でもこうやって久しぶりにササニシキを取り上げたら、俺は食べたくなったわい(笑)。

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