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英語を活かした中学受験をしないなら、小学生は英語をこう学べ

前回のnoteでは、英語を活かした中学受験に関して書きました。

英語を活かした中学受験のポイントとしては下記です。

  • 中学受験で求められる英語力は上がっており、現在は英検準2級レベルが最低でも必要

  • 英検は便利なベンチマークだが、その対策勉強法だけを行うと中学生活で役立つ英語力はあまり身につかない

  • 聴覚がまだ発達途上である小学生のうちに質の高い英語の本を読むべき

今回は逆に、英語を活かした中学受験をしないと決められているご家庭での英語学習法についてご紹介します。中学入学後、英語の授業のスピードが早すぎて置いていかれ、どんどん英語が苦手になってしまったとならないために、今から中学生活に備えるための参考となれば幸いです。

子どもが中学で英語に苦労しないためにするべきこと

英語を活かした中学受験をしない、あるいは中学受験はするが英語は使わないという方が目指すべきは、中学入学後にお子さまが英語で苦労しない・英語が得意科目となる状態です。
これを実現させるためにやるべきことは主に2つあります。

フォニックスを通じて正しい発音を身につける

子どもが中学で英語に苦労しないために最もやるべきこと、それはたくさんの正しい音に小学生のうちにたくさん触れさせ、正しい発音を身につけさせることです。これは、小学校中学年〜高学年に聴覚の発達ピークがやってくると言われているからです。中学に入ってから正しい英語の発音ができるように努力しても、その発音の質は残念ながら下がってしまいます。
正しい発音を身につける方法としてはフォニックスが有効です。「正しい音をたくさん耳で聞き、それを自分で口に出して真似をする」を繰り返すことで正しい発音を身につけることが可能になります。

正しい発音を小学生のうちに身につけておくことができると、中学で苦労しない・英語が得意科目となる理由は2つあります。

1つはフォニックスを通じて正しい発音を身につけていると、英単語の綴りが音だけである程度わかるようになります。中学ではたくさんの英単語(とその綴り)を覚えることを求められます。英単語テストで意味がわかっても綴りが分からないことで点数が思うように伸びないことも。そんな時に音だけで綴りが分かれば、単語を覚える手間を省くことができ、苦労なくテストに備えることができます。
もう1つは英語の授業で、音読するよう指示された時に堂々と教科書が読めると自分の自信に繋がるからです。周りに比べて発音が上手であれば、英語が得意科目だと思えるようになるでしょう。

たくさんの英語の本を読む

子どもが中学で英語に苦労しないために最もやるべきことの2つ目は、たくさん英語で本を読むことです。中学に入って初めて教科書で英語を読むのと、薄い絵本であっても英語で本を読んだことがあるのとでは英語に対する抵抗感が全く異なります。小学校のうちから英語の本を読んでいたという事実があることは英語に対する得意意識に必ず繋がるでしょう。

また、英語の本を読む過程でも正しい発音と正しい例文にたくさん触れることができます。音源と一緒に英語の本を読むことで正しい発音を学ぶことができ、正しい英文が聴覚を通じて脳内にストックされます。

この状態で文法を中学に入ってから勉強すると、過去に読んだ本の中の例文と照らし合わせながら文法を習得することができ、文法のルールを暗記せずとも、正しい文法がわかるようになっていくのです。

受験塾と英語学習の両立

とは言いつつも、中学受験をする方は受験塾に通うので忙しく、英語に多くの時間を費やせないことかと思います。そのため中学受験を予定されている方におすすめしていることは、小学3年・4年は頑張ってキャタルと受験塾を両立していただき、小学5年・6年は受験塾をメインにしていただくこと。小学3年・4年の2年間で、できるだけベースとなるフォニックスなどを身につけていただき、小学5年・6年ではその2年間で学んだことを忘れない程度にご自宅でご家族のサポートのもと自宅学習を英語に関しては続けていただいています。

正しい音を耳で聴くこと、英語の本を読むこと。
この2つはぜひ受験準備で忙しくてもぜひお家で取り組んでいただきたいと思います。そして中学入学後、英語が得意科目!と言える状態を作ってあげてください。

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