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読書会『孫子の兵法』【計篇③④⑤】

1、孫子曰く、もし吾が計を聴かば、之を用いて必ず勝たん。もし吾が計を聴かずんば、之を用うるも必ず敗れん。

(1)これを読んだとき、真っ先に思ったのが、『八白の剋気』です。この象意が解るとどうして孫子がこのようなことを仰っているのか明白です。

それはどうしてか?それは自分の意見への固執事体が『八白の剋気』だからです。

①実態が伴っているかどうかは別として目標が高くなる。この場合、部下から信用を得れている場合は、目標を達成することができるでしょうが、『八白の剋気』があるということは、「信」がない可能性が十分にある。目標が高すぎる為、折角掲げた目標も「笛吹けども人踊らず」の状態になる可能性がある。「道」の破綻。「将」の破綻。

②時代に合った考えを持てない。既存の考えに固執する。又は、変えようとしても頓挫して変えられない。これは「天」の破綻。

③組織の仕組みの構築、団結の破綻。「法」の破綻。

上記の通り、五事の内4つの破綻に通じていると思います。

(2)自分の為に生きている人間

自分の為に生きる人間が、全て自分の意見に固執するとは限らない。では何が異なるのか。結局は、周りとのバランスを見極めれる人間かどうかだと思う。

周りとのバランスを見極めれる人間でなければ、自分のことを客観的に判断することもできない、あまりにも無謀な計画・夢を描く等になってしまう。

でも、自分らしく、自分の為に生きれる人間でなければ全てを失ってしまうと思う。

もどかしいけど、バランス感覚がとても重要であることは間違いないようです。

2、孫子曰く、兵は詭道なり。故に能なるも之を不能を示し、用いて、之を用いざるを示す。

妻との会話の中で、「相手に、自分の全てをさらけ出す必要はない」と話題に上がったことがある。

私自身は、自分が考えていることをどんどん話したがる人間ですが、人は他人の意見には興味がなく、話も聞いてるようで聞いてくれてないことの方が多い。で、あれば、全てをさらけ出す必要はない。そんなことを思う今日この頃です。

3、孫子曰く、未だ戦わずして廟算するに、勝つ者は算を得ること多きなり。

戦争なら、シミュレーションをしやすいでしょうが、現代社会の中でこのシュミレーションをどうやったらできるのでしょうか?

模索したいと同時に、誰か方法をご存知の方はは教えて頂きたいと思います。



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