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リモートワークがなかなか定着しない組織で起きていることを考えてみた

みなさんこんにちは!
ショーゴです。

昨年春の緊急事態宣言以降、僕の働き方はほぼリモートワークとなりました。メインの仕事は人事、それ以外の複業についても、人事顧問や研修講師などほとんどがPC1台・オンラインで完結できる為、実際にやってみても大きな不具合なくここまで働くことができています。

数少ない不具合と言えば、「FAX」と「印鑑」問題です。苦笑
ローカルなのもあるかもしれないですが、いまだにFAXでのやり取りを希望されることがあります。特に多いのは大学・専門学校、人材紹介会社、個人経営の不動産屋さんなどです。電子契約ができず、会社の判子を求められる時も同様で、そのためだけにオフィスに行かなくてはなりません。

さて、それはさておき。
リモートワークを実施せざるを得なくなった昨年春以降、僕自身も経営者の方から「どうやってリモートワークを始めればいいのか」について相談される機会が増えました。

僕の答えはシンプルで、「まずやってみればいいじゃん」ということです。

まずは部署やメンバーを限定して小さく始めてみればいいのに、あーでもないこうでもないと「始められない(らしい)理由」を並べ、じゃあやらないんですね、というと「でもやらなきゃならないでしょ」って、いやいや…笑

リモートワークを始める際に最低限準備する必要があるのは、業務を回していくためのツール類の整備です。
最低限は以下の3種かと思います。

●業務のやり取り(オフィスの役割):Slackなど
●データの格納先:Googleドライブなど
●打ち合わせほかのツール:ZOOM、VPN環境など

企業によってはセキュリティの問題で「〇〇は使えない」というケースも散見されますが、そこは社内にデータがあっても社内外から人が出入りしている以上、どこまでいってもリスクがあります。
以前に比べて気軽に導入できるVPNもありますし(僕も使っています)、どこかで線引きしないとこれからの時代にはついていけなくなるかなと個人的には思います。
あと、勤怠管理はこれまで使っている仕組みをそのまま使えばいいですね。(紙のタイムカードです、という場合は出退勤の管理も必要になりますが)

さて、上記を整えて、始められる状況になったとしても、まだ「どうしていいかわからない」と相談されることがもうひとつありまして。

それは「リモートワークの人をどうマネジメントするか」という点です。

どうも何も、必要であればオンライン上で朝礼・終礼をすればいいし、業務時間中はSlack開いていてやり取りできるし、何も普段オフィスにいる時と変わらないのですが、その話をするといつも言われるのが

「サボっているかもしれない」

という心配?です。

みなさんはこの「サボるリスク」に対してどう思いますか?

僕はこう思います。

「別にいいんじゃないですかね」

ここで言うサボっているかも、というのは管理職から姿が見えないから「仕事をしていないんじゃないか」というリスクがある。ということのようなのですが、ちゃんと求められている業務を実行し、成果を出しているならプロセスは任せればいいんじゃないでしょうか。

だって、僕はこういう人を知っていますよ。
オフィスにいたとしても、パソコンでネットサーフィンしている人、喫煙所に行ってなかなか帰ってこない人、部下の一挙手一投足を見ているけど見ているだけで自分の仕事は何してるの?という管理職の人を。

これはサボりじゃないのかな。笑

役割と成果を追えばいいと思うんです。
オフィスにいても役割を全うしない、成果を出さない人はいます。
オフィスにいて姿は見えなくても、役割を全うし、成果を出してくれれば問題ないんじゃないでしょうか。

でも、みんなオフィスにいないと気合いが、盛り上がりが…

いらないんじゃないですかね。
その一体感の強要は。

そういう一体感を求める社風の会社もあると思います。
であればオンラインでも工夫をすれば一体感や盛り上がりをつくることはできます。

僕自身の経験としては、一体感があっても未達になるし、一体感がなくても各々が役割を全うすれば達成すると思います。
何より、一体感の強要によって勤務時間を圧迫される、メンタルを削られることの方が問題だと感じます。
もし社員みんなが望んでそうしているならいいですが。(社長から「みんな望んでいるよな?」とは聞かないでくださいね。その答えは実質一択になりますので)

ただ、こうやって書いていて感じたこともあります。
リモートワークが機能する会社と機能しない会社はあるな、と。

機能する会社は、自分の役割を自覚し、主体的に全うできるメンバーの集まりであること。
機能しない会社は、指示待ち・受け身で言われたことを言われた通りにやるメンバーの集まりの場合。

前者の場合はここまで書いてきた通り、何も心配はありません。むしろ、プロセスをガチガチに管理しようとしたほうが業績が下がると思います。
ただし、後者の場合はこれまでガチガチに管理されてきただけに、リモートになって「どうしていいかわからない」人や、サボってもバレないんじゃねと「自分の仕事のペース管理もできないのにサボってしまい役割の全うも成果も出せなくなる人」が出るリスクはありそうです。

ある意味、その会社のこれまでの採用・組織創りの成果がリモートワークという働き方の導入でジャッジされる、そう言えるかもしれませんね。

いかがでしたでしょうか。
「サボるリスク」を経営者も管理職も気にすることなく、メンバーが主体的に動ける会社は新しい働き方のスタイルにも難なく適応でき、みんながそれぞれの役割に集中でき、多様な人材が集まり、さらに業績が上がる。
あらためてそういう組織を創っていきたいと僕自身も感じました。
最後までご覧いただいてありがとうございました。

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