見出し画像

14ひきのシベリア鉄道 5 〜カザンからエカテリンブルクへ (2022.7.11-12)


↑↑前回のお話



さて、無事に荷物を回収して再び駅へ

わりとギリギリに来たので待ち時間ないけど待合室観察。
また別の待合室。普通に入れるけどVIP的なエリアだったような気がする。気持ちこちらの方が内装が派手。


カザン駅のホームは2タイプあり、ひとつは写真1のようにホームが低く梯子のような階段を昇って乗車するタイプ、もうひとつは普通に乗車口と同じ高さになっているタイプ。水たまりと撮っているのでやや見にくいかもしれないが写真2。

プラットホームを渡る歩道橋が新しくきれいだったので、多分もともとは低いホームだったのが改修工事かなんかで後から奥のホームだけ高くなったんじゃないかと想像。(あくまで詳しくは調べない人)

低いホーム。
普通のホーム。

ゆっくりと出発。少しだけ街の様子が見える。

謎のスペース。
通過駅。
1日目の朝に凍えていた地下鉄のホーム。
読めない。

時刻は20時半を少しすぎた頃。街も見送ったことだし、例のおやつを食べる。

サクサクの甘い細い何かに甘いナッツとドライフルーツがギュッと詰まっている!
ティートーンはアールグレイと。
甘いのでお茶が足りず、すぐにグリーンフィールドはミルク烏龍茶を淹れる。



今回は本来通路脇上段の席の予定だったが、乗り込むや否や若い女の子に席の交代を頼まれて、コンパートメント側の下段に。(元の私の席の下がその子の友人だった)

近隣のメンバーは、いかつめやけど面倒見の良いおばちゃん(向かい)、若いお母さん(その上)、少年(私の上)、やや繊細そうでひたすら編み物をする華奢なおばちゃん(通路側下)、その上の人は寝てて不明。

電波がなくて暇すぎてさっそくラーメンを一つ食べてしまった。貴重なラーメンにお湯を入れて待っていると車掌さんが来た。

パスポートチェックをまだ終えてなかったので、車掌さんに軽く叱られた。交代した旨はすぐに伝えたが、この車両のボスは私だから!お互いが了承したからって勝手に変わることは許しませんから!と言われる。

すみません、じゃあ今から変わってもいいですか?と訊くも流される。

????となっていたら反対側のおおらかで面倒見のよさそうなおばちゃんが大丈夫やから落ち着いて食べなさい、というのでラーメンを食べ続けた。

その後は特に何も言われなかった。

私の食後に上の段のとんでもなく可愛らしい少年が降りてきてラーメンの準備を始めた。お母さんと自分の分。粉をかけすぎないでね、辛いからね、とお母さんは言う。

塩辛いのかピリッとの方がどっちだろう?使用された粉があまりにも少ないので味するんやろか…などと私は余計な心配を勝手にしていた。

おばちゃん(やはり面倒見が良かった)に手伝ってもらいながら、お湯入れまで少年はやり遂げた。そして私の前にちょこんと座る。何を言っていたか忘れてしまったが、決して口数は多くないのにお母さんのコメントへの返事が毎度頭の回転がいいああいえばこういう感じで面白かった。メモしなかったことが悔やまれる。



………しかし長い、待ち時間が長いぞ…と見守っていると上からお母さんが、ちゃんと10分待ったか?と声をかける。

10分!?!?

いやいやいや長くない!?お湯全部吸ってまうやん、もうそんなん、お粥みたいなるやん!

そして突然気がついた私、お母さんと一緒に食べられるように机の席をあけてあげるの巻。それまでは切り絵をしていたが、電波もない状況に於いては机がないと全くすることもなく、となりに人がいるので寝るわけにもいかずぼーっとすごした。

エブリバディ就寝。寝られない私。
ぼーっとしているだけで朝はくる。うっすら靄。
突然登場した家の屋根がめっちゃブルーで目にしっかりと飛び込んできた。寝てないけど目覚めた。
遠くにポプラらしき木が見える。
(BGM:牧場の朝)
朝のお茶はまたまたグリーンフィールドからレモンスパーク。
暇なので持って来たスナックを開ける。


ちょっと久々に長めの停車駅に到着。スヴェルドロフスク州はドルジニノ駅。

車内で過ごす派の人々。
せっかくなので少し降りてみる。
とりあえず日を浴びる人々。
ロシアはこうして普通に線路に降りてもよいが、日本人なので謎の背徳感からワクワクしてしまう。
線路を通過したことがよくわかる明らかな通路。
歩道橋の役割はもしかして線路を越えるためではなく電車を跨ぐためだった!?
子どもを遊ばせるお時間。
線路脇で発見。あんまり味なかった。
階段というかほぼ梯子タイプ(あだ名)

さて、再び電車に乗り込み、ここからあと二時間ほどでエカテリンブルクに到着する。

大きな都市に近づくにつれて途中駅で降りる人が増えていったような気がした。私が作業している間、上から妖精かコウモリかのごとく逆さになってのぞいていたあのラーメン少年と若いお母さんも、少し早く降りていった。

時折窓の外を眺める。いつ見ても大体奥行きがすごい。

さて、あっという間にエカテリンブルクに到着。

そういえば今回の車両はお湯しか出ないタイプで水はポンプ式のでかいボトルが置いてあった。全然足りてなかったけど。
ずっとすごい奥行きだったのに突然高い建物が現れる。
外側から見た駅の様子。高さは低め、サイズもコンパクトめ。


カザンもそうだったけど、何故か駅の外側には「駅」としか書いてないのは何故なのか。


続く!


この記事が参加している募集

夏の思い出

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?