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雨の慕情【非人称構文】 it rains

今回も Vandenberg のアルバム 2020 からバラード Let it rain

雨よ、心の傷を洗い流してくれ、という失恋の歌です。

気になるのは非人称主語の it 。雨や雪など自然現象を言うときに、意味のない主語として用いられる、と習ったと思います。

しかし使役動詞 let を使う時にその対象となっている it とは何でしょうか?天の神様?

しかも次の行では Let it wash away the heartache. と言っていますから、この it はもう雨のことを言っているとしか思えません。

雨が降る」なら、 rainを動詞にしたりせず、名詞のまま Rain falls. としておけば、無意味な it など使わなくてもよかったのでは?などと、非ネイティブとしては考えてしまいます。

ちなみに、感傷的なヴァンデンバーグと違って、『雨の慕情』の八代亜紀さんは、雨に「わたしのいい人」を連れてこさせようというのですから、同じ使役にしても人使いが荒いです。

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