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★人柄の善し悪しと仕事の能力

「あの人は性格が良くて仕事ができる」こんな人がいたら、文句のつけようがない。

普通の職場には「性格は悪いけど仕事はできる」人と、「性格は良いけど仕事はできない」人が多く存在する。

周りを見渡して見ると、日本人は、他人を判断するとき「仕事の能力」よりも「人柄の善し悪し」の方に重きを置いているのでないかと思われる。利害の伴わない友達同士ならばそれで良い。長く付き合っていく上で、最重要ファクターは人柄である。

しかし、職場の人間関係となると仕事の能力も無視できない。

民間企業に1年間勤務していて感じたのは、仕事の能力がきっちり数字で評価される世界であるということ。鉄道会社だったので、打った広告、キャンペーンによって客数がどのくらい増加したのかは数字で出る。出た数字を元に次の手を打つ。一日に多くの仕事をこなし、数字の向上に貢献する社員は高く評価される。

一方、学校はどうか。子どもにテストは課すが、その結果で教師が評価されることはない。平均点が低いときは「今年の生徒はできが悪い」と言えば済む。特に、授業を改善することもなく、次のテストでも平均点が低ければ「やっぱりこの学年はできが悪い」と言えば済む。中学校では、短ければ1年、長くても3年で教える対象の生徒は変わる。

新年度になっても、教師は同じ事を繰り返すだけで、給料がもらえ、クビになることもない。そうして、「性格は良いけど仕事はできない」タイプの教師は、成長しないまま年を重ねていく。

教師は「人の良さ」と「指導力の有無」(仕事の出来不出来)はきっちり分けて評価されるべきであると思う。生徒による、教師の授業評価を積極的に導入して、指導力の向上が見られなければ、減給されるくらいの制度があってもいい。そうすれば、減給されるのは困るから、本を読んで勉強しようとか、有料の講座に参加しようと、自己研鑽を考える教師は増えると思う。

学校教育には矛盾がいっぱい!