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最適解

最適解、落とし所を探しているのだと思う。

専門学校を卒業して、アルバイトをしながらフリーになるんだと息巻いて、思いの外アルバイトが楽しくてそればっかりになった。皮肉にもアルバイトは長続きして、一度辞めたりもしたけど足掛け12年。相変わらずアルバイトは忙しく、精神も肉体も疲弊して絵なんて描けなくなっていた。このままじゃ駄目だと今更思い、退職した。

そして仕事を探しつつ、絵を描いたりして過ごしている現在。この年だ。一生の仕事じゃなくても、ある程度キャリアになることをしなくてはいけない。でもそれは一体何だ?

やりたい仕事と、やるべき仕事。ちょうどその中間。最適解だ。最適解とは、悪く言えば妥協案。でもその最適解を突き詰めていくのはあまりに辛く、あまりに苦しい。要は自分の夢も希望も捨て去らないといけないからだ。

絵の仕事を諦めて、それに近い仕事。少しでも「造ること」に携わるような仕事。それが今の僕の限りなく最適解に近い答えだろう。

そもそも絵の仕事なんて出来ると思っていたのか?こんな下手な絵で?こんなセンスのない脳で?行動力のなさで?今までなんの努力をしてきた?アルバイトで忙しかった?そんなものは言い訳に過ぎないし、いくらでも時間は作ってこられただろう。人のせいにするな。

誰に何を言われなくても、脳内の自分が一番厳しいことを言ってくる。自分で自分の心にトゲを刺して、内出血を繰り返しながらくすぶっている。それが今の、かっこ悪い自分。

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