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Star Fragments -1-

第一話 星の破片を集める少女

ミナは、星の破片を集めるために、毎日父が作ったロボット「セフィラム」に乗って宇宙を飛び回っていた。星の破片とは、かつて地球を襲った地球外生命体の残骸で、その中には貴重なエネルギー源や素材が含まれているものがあった。ミナは、セフィラムを使って、他の回収者たちと競い合いながら、星の破片を見つけて売って生活していた。

ある日、ミナはロボットのレーダーに反応があるのに気づいた。それは、大きな星の破片だった。ミナは興奮して、セフィラムをその方向に向けた。しかし、近づいてみると、それは星の破片ではなく、地球外生命体の巨大な宇宙船だった。ミナは驚いて逃げようとしたが、すでに遅かった。宇宙船から放たれたレーザーがセフィラムに命中し、機能を停止させた。

ミナは気を失ってしまった。目が覚めると、彼女は宇宙船の中にいた。彼女の前には、触手と目玉だけの不気味な生き物がいた。それが地球外生命体だった。生き物は何かを話しかけてきたが、ミナには理解できなかった。しかし、彼女はその意図を感じ取った。それは、セフィラムに興味があるのだ。

ミナは怒りと恐怖で震えた。セフィラムは、彼女にとって大切な存在だった。父親が亡くなる前に残してくれた唯一のものだった。彼女は決して手放すことはできなかった。彼女は必死に抵抗したが、生き物に捕まってしまった。生き物は彼女をセフィラムの近くに連れて行き、触手でセフィラムを調べ始めた。

そのとき、セフィラムが突然動き出した。父親が仕掛けておいた自己修復機能が作動したのだ。セフィラムは地球外生命体を振り払い、ミナを抱えて宇宙船から脱出した。ミナは涙を流しながらセフィラムに感謝した。

ミナとセフィラムは無事に地球に帰り着いた。しかし、彼らは知らなかった。宇宙船から発信された信号を受け取った他の地球外生命体が、すでに地球に向かっていることを……

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