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ストリートをアルコールしよう

私は酒が好きだ。私は散歩が好きだ。私は街を歩くのが大好きだ。
酒を片手に街中を散歩する、私の好きなもの全てを詰め込んだ飲酒行為をストリートアルコール、通称ストアルである。

最近渋谷がハロウィンの規制により路上飲酒禁止になったのは記憶に新しいが、それでも現在日本では屋外での飲酒に違法性はない。

酔って他人に迷惑をかけるなど以ての外だがマナーを守りながら、変わりゆく街並み、香り、雑踏のノイズをつまみに酒を飲むのはなんとも楽しいものだ。

もともと、一つの場所に腰を落ち着けるより飲み屋をハシゴしたくなる性分もあるためこうやって常に足を動かしていられるのはいい。

ストアルでは酒は一本が無くなったら都度コンビニで買い足す給水所スタイルを採用する。長距離のストアルを想定している場合、身軽な方がよいので、持ち物は身分証と電子マネー、いくらかの現金とスマホぐらいが望ましい。

当初は飲み会の帰り道やライブ前などの隙間時間に行っていたが、現在はストアルだけを目標に外出することも増えた。友人らとストアルだけの予定を立てることもある。


ストアルで摂取するアルコールに制限は無いが、いくつかオススメの飲料がある。

・ウイスキー小瓶
キャップ付きで持ち歩きには最適でありポケットにも入る。また一気に飲みきるような物ではない為次の給水所まで繋ぎやすい。デメリットとしてはアルコールに強くない人間の場合その後のストアルが継続不能になる所。

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・焼酎ポケットボトル
こちらもキャップ付きであり、ウイスキーほどではないが持続力がある。
焼酎のポケットボトルをそのまま持ち歩くのも良いがオススメはコンビニコーヒーの氷カップ。Lサイズのカップであれば焼酎200ccがピタリと入る。ロックスタイルのため飲みやすさが加わり、また側から見ればただの水にしか見えないためオシャレな街も歩きやすい。

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・スミノフアイス
スクリューキャップが付いている為オススメ。度数も低いので酒にそれほど強くない人も長く楽しめる。

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・紙パック日本酒
ストローにて給水できるため歩きながら溢れる心配がないのが◯。見た目の威嚇力はバツグン。

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ストアルを行う上でルート選びはそれほど重要ではないが、最終的にどのエリアを目指すのか目星くらいはつけておいた方がよい。
目的なく無限に歩き続けるとなると、路上で泥酔してしまい帰宅困難となるリスクが高まる。
理想としては公園か繁華街を目的地とするのがよい。公園であった場合そのままベンチなどに腰を下ろし残った酒を飲みながらゆったりした時間を楽しめる。また街中から開けた公園に到着した際の解放感もひとしおである。
繁華街の場合、ある程度肝臓に余裕を残しておくことでそのままストアルの打ち上げに居酒屋へと流れ込むことができる。
酒を飲んだ上での打ち上げとはもう訳が分からないが、その日見つけた景色を振り返ったり次回のルートをgoogleMAP片手に語らうのもまた楽しい。

最後に、もしあなたが都内でストアルデビューを行うのであれば私のオススメルートを挙げておく。

品川ー上野ルート
アップダウンが少なく、また道のりも単純な為歩きやすい。東京の大都会を感じられるルート。給水所に困る事はなく、ゆっくり歩いても3-4時間程の行程。
序盤は品川〜田町のオフィス街を望み、浜松町では芝公園や増上寺に東京タワーまで臨める。新橋は飲み屋街の欲望をグッと堪えながら通過。新橋ー東京間は日比谷公園を目指し皇居を眺めるか、銀座の煌びやかな街中を通るかその時の気分により選ぶ。
東京ー神田間は日本橋を通り三越前に抜けるのがオススメ。趣き深い建築も多く、全国各地のアンテナショップが点在し、ここでご当地酒や肴を買うのも楽しい。
神田からは万世橋を目指す。日の暮れた頃に万世橋から眺める秋葉原電気街の灯りは素晴らしい。電気街中央通りを抜けると少し静かになるがゴールまではこの道を行く。進むと間もなくゴールの上野公園に到着。このまま公園内を散策してもよいし、余力があればアメ横方面に繰り出しても楽しい。


ストアルに場所の制限はない。
しかし、酒瓶片手に大勢で住宅街を歩くことや酒気帯びた様子で小さな子供が多くいる場所を通るのは避けるべきだ。酒を持った状態での店舗利用も良い訳がない。
また往来の邪魔にならない、大声を出さない。これらが守れなくなったらその時点でストアルを中止しよう。

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