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なぜいま「映画館」を顧みるのか──「娯楽の殿堂・世界館」、そして「初期動画」研究としての地方映画(館)史

なぜいま「映画館」を顧みるのか──「娯楽の殿堂・世界館」、そして「初期動画」研究としての地方映画(館)史

鳥取市歴史博物館で開催中の展覧会「ここが発信地!娯楽の殿堂・世界館──ノンフィルム資料に残された、鳥取の老舗映画館の足跡」を再見した。その際に感じたことや考えたことを備忘録的に残しておきたい。殴り書きのため、思いつきにすぎない箇所や混乱した箇所も多いが、ここ数年目指してきたことの大枠は描けているのではないかと思う。

展覧会「娯楽の殿堂・世界館」展覧会「ここが発信地!娯楽の殿堂・世界館──ノンフィ

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2022年の活動

2022年の活動

2022年の活動をまとめた。予定通りに進まなかったことがたくさんあるが、今年はいろいろ厳しい問題に直面したので、ひとまず活動を続けられただけでも及第点と言えるかもしれない。とりあえず手だけは動かしている。

1月「見る場所を見る——アーティストによる鳥取の映画文化リサーチプロジェクト」

2月『映画愛の現在』三部作上映/第14回恵比寿映像祭「スペクタクル後」

3月NHK Eテレ「手話で楽しむみん

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アーティストにとってリサーチとは何か

アーティストにとってリサーチとは何か

アーティストにとって「リサーチ」とは、いかなる制作においても「原則としてやるべきこと」である。だから本来、他と区別して「リサーチ型アート」などと名乗る必要もないはずだ。そのような認識を前提として、アートとリサーチの関係について考えてみる。

アーティストがリサーチを前面に押し出す時、そこには「これはリサーチである」=「学術的な裏付けがある」という印象を付与しつつ、同時に「これはアートである」=「学

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