障害があっても東京で一人暮らしをするという選択。

「なぜ自分は東京で一人暮らしをすることを選んだのか」ということについて最近ずっと考えていました。実家、あるいはその近くで暮らせば金銭的にも家族の安心の面でもメリットはあるのですが…。その理由について思ったことをまとめてみます。

仕事がない

やはり、これに尽きるのかなと思います。特に障害をオープンにして働く場合に地元では仕事が少ない。東京ならば機会に恵まれているなと思います。

偏見が強い

地方で暮らした経験がある方ならわかると思うのですが、地方はまだ病気や障害に対する偏見が強いものです。上京するまでに排他的な雰囲気を感じて生きてきたので、これも理由の一つです。

車の運転ができない

個人的に大きな原因がこれ。免許は取ったのですが、自分は壊滅的に運転が下手。それに加えて病気になって判断力が落ちたため、車の運転はもう難しいだろうなと思っています(注:病気や障害があるからといって、すべての方が車の運転ができないわけではありません、念のため)。

家族との関係

これもやはり大きいです。私の場合、決して家族の仲が悪いわけではなく、むしろ良いほうだとは思うのですが、ある程度距離がある方がうまくいくと思っています。実家で家族と暮らすのはちょっとしんどいのです。

…と今まで理由を挙げてきたのですが、正直に言うとこれらはタテマエにすぎないんですよね。仕事やお金なんていざとなれば何とでもなるし、偏見だって付き合う人を選んだりすれば克服できる。車の運転をしなくても私の地元では電車やバスもあるし、家族と同居しなくてもいい。ホンネはただ一つ、

トラウマと向き合うのが怖い

これに尽きるのではないかと思っています。地元特有の人間関係の中で、もしかしたらその原因と遭遇してしまうことに怯えながら過ごす、それは想像以上にしんどいことだなと思っています。逃げていると言ってしまえばそれまでなのですが、立ち向かおうとは思っていません。

暗い話になってしまいましたが、最後の結論にたどり着けたのは自分にとっては収穫でした。どこで暮らすにせよ、そこでの生活が豊かになるように私の考えを整理してみました。

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