紗々子

飛び降り自殺に失敗した女 | 人生は悪いものじゃないと思える日を目指しています。

紗々子

飛び降り自殺に失敗した女 | 人生は悪いものじゃないと思える日を目指しています。

最近の記事

  • 固定された記事

どうして自殺未遂後にnoteを始めたか

noteを始めて1ヶ月が経った。 自殺に失敗して絶望している中で始めた時は、読んでくださる方、スキを押してくださる方がいるなんて思いもしなかった。 スキの通知が来るたびにすごくわくわくする。 いままでTwitterをやっててもInstagramをやってても、いいねボタンにそこまで価値を感じたことはなかった。 でもnoteは違った。 たった1つのスキで幸せな気持ちになれる。 趣味がなかった私が、noteで何かを書くことが趣味になりつつある。 始めた理由は単純だった。 入

    • 自殺未遂をして4年、限りなく普通に近づいた

      お久しぶりです。 まだ読んでくださる方がいるかはわかりませんが、書いてみようと思います。 社会に復帰にするためにもがいていたら、あっという間に4年が経っていた。 今の私の近況は、 ・今年の2月に入籍 ・精神科の投薬終了→転院して発達障害に向き合う治療を自分の意思で開始・短時間なら軽く走れるように ・自分のやりたいことを実現するために転職活動を開始 4年前からすると信じられない前向きさで生きている。 まだふとした時に死にたくはなる。それは一生消えない気持ちだけど、なんとか

      • 飛び降り自殺をしてから2年経った今

        飛び降り自殺を実行してから2年経った。 同じように自殺未遂をしてしまい、絶望を感じている方の支えになれば思い、またnoteを書いてみることにした。 結論から言うと足の状態はかなり良くなった。 日常生活がいいリハビリになっていると思う。 生きているだけで足の状態が良くなっていく。 日常生活に支障はない。階段がゆっくりにしか昇り降りできないくらい。 ただ、走ることができない。 スポーツができない。 2年前の自分からしたら、贅沢な悩みだと思う。 足のことで悩むことは減ったけ

        • 飛び降りたことが、夢なら良かったのに

          11月にしてしまった飛び降り自殺未遂のせいで私はまだ入院している。 3回の手術を経て、残すところはリハビリだけだ。 現在の私は ・椅子の立ち座りが困難 ・しゃがめない ・歩けるものの長距離は難しい という状況だ。 2月に書いた自分のnoteを読んだら車椅子生活もまだあり得ると書いてあった。 いまその可能性は限りなく少ない。 ひとまずホッとして良いんだと思う。 歩けるようになることが目標だった私は、元の身体に戻ることが目標になっている。 それは良いことかもしれないし、悪

        • 固定された記事

        どうして自殺未遂後にnoteを始めたか

          入院中の「暇」って贅沢な気がする

          入院してて思うことがある。 暇だ。とにかく暇だ。 YouTubeを観たり、テレビを観たり、ゲームをしたり。 ありとあらゆる暇つぶしの手段を使っても飽きてしまうくらい暇だと感じる。 美味しいものが食べに行きたい。 楽しい場所にお出かけしたい。 やりたいこともどんどん浮かんでくる。 でもふと考えた。 この「暇」って私が欲しくて欲しくて仕方がなかったものじゃない…? 働いているとあー、働きたくないな。一日中家でダラダラしたいなって思う日が誰しもあると思う。 私もそう思ってい

          入院中の「暇」って贅沢な気がする

          周囲に飲み込まれてしまうことの危うさ

          私は周囲の雰囲気に飲み込まれて、「自分」というものを見失うことが多い。 入社してすぐの新人研修の時もそうだった。 初め、私は同期との話し合いの場において、自分の意見をありのままに溌剌と言っていたし自分に自信もあった。 いつかこの会社で昇進して、人に慕われる人物になろうと思っていたし、なれると思っていた。 でも同期にはそんな私をよく思わない人もいた。 話し合いで納得ができない時には立ち向かうことがある私に、大人数に流されればいいのに、黙っていればいいのにと思われることもあっ

          周囲に飲み込まれてしまうことの危うさ

          あなたのために飛び降り自殺はやめておいたほうがいい

          noteを初めて一番最初に書いた記事『飛び降り自殺をしたら失敗した』が 飛び降り,自殺未遂で検索すると割と上位に出てきた。(わたしだけだったらすみません) 死にたかった時の私目線で読むとこれじゃよくわからないなあと思ったので、死にたいと思って検索した誰かの参考になればと思って、この記事を書くことを決めた。 結論から言うと、飛び降り自殺はやめておいたほうがいい。 私は11月に自宅の四階から飛び降りて失敗したけれど、脊椎破裂骨折、脊髄損傷という重傷を負って現在も入院している

          あなたのために飛び降り自殺はやめておいたほうがいい

          発達障害を受け入れるために

          実は私は発達障害と診断されたことがある。 ADHDとASD、2つの特性があるという診断だった。 どうして言い切りではなく、診断「されたことがある」という曖昧な言い方になってしまうかというと私自身が受け止めきれていないからだ。 診断されたのはいまから3ヶ月程前だった。 診断されてから心がボロボロになった気がする。 今も診断結果が間違っているんじゃないか?と少しだけ思ってたりするし、ここで書くかもすごく悩んだ。 それでも書こうと思ったのは今日精神科の先生が言ってくれた言葉

          発達障害を受け入れるために

          障害者って誰が決めたの?

          私はあまり自覚はないけれど、脊髄損傷だ。 初めて主治医に言われた時はその言葉の重大さにびっくりした。 脊髄損傷=車椅子生活、障害者のようなイメージがぼんやりとあったから。 いまの私は両手杖でほんの少しなら歩けるけれど、椅子からは自力で立ち上がることができない。とにかく太ももと膝の力が弱い。 でも脊髄損傷ってもっと大変な人を指すのだと思っていた。 私みたいに中途半端に歩ける人間のことではないと。ドラマなどから得た勝手な知識なんだろうと思う。 この先の私は障害者手帳を取得す

          障害者って誰が決めたの?

          負の感情は恐ろしいほど引きずられることに気がついた

          私は検索が好きで、ついつい今話題のこと、自分の状況などをツイッターなんかで検索してしまう。 脊椎損傷になってしまってからは 脊椎損傷 車椅子 リハビリ なんかが主な検索ワードだ。 そういった検索ワードで検索すると明るく生活している人もいるけれど、現状に嘆いている人もいっぱいいる。 そりゃそうだ。 誰かが代わってくれるなら私だって代わってほしいし、ポジティブに生きている人は素晴らしいと思う。 でも私はネガティブな感情に恐ろしく引きずられてしまうのだ。 そういった言葉を読

          負の感情は恐ろしいほど引きずられることに気がついた

          精神衛生上、一日三食は義務じゃないけれど大切なこと

          私は美味しいものを食べに行くことは好きだけれど、食事をすることが苦手だ。 意味がわからないかもしれないけれど、一日三食食べることが当たり前にできない。美味しいものを食べに行くというイベントが好きなのだ。 でも決して拒食症なわけではない。苦手なだけ。 自殺未遂をする直前は一日一食しか食べられなかった。 精神状態が悪いと、ご飯は食べられなくなってくる。気持ち悪くならない程度に一日一食食べることがやっとだった。それでも残したり、吐いたりしていた。今思うと異常だと思う。 入院して

          精神衛生上、一日三食は義務じゃないけれど大切なこと

          頭の中に蟲がいる恐怖

          昨日から突然、精神面の調子が悪くなった。 いつもと感じも少し違う。 いままでは不安で胸が押しつぶされて泣くばかりだったけれど、今回は頭の中がぐしゃぐしゃして、まるで蟲が這っているみたいなのだ。 すごく気持ちが悪い。 不安で泣いている日々の方がマシだと思うくらい辛く、何をしても手につかない。 この感覚は一体なんなのだろう。 新しい精神の変化に私の身体は振り回されている。 薬の量を調節するみたいだから良くなるといいけれど… 原因が全く思いつかないから今は待つしかないのか

          頭の中に蟲がいる恐怖

          「死にたい」という気持ちは尊重されない

          自殺未遂なんかするよりも前からずっとずっと疑問に思っていることがある。 どうして「死にたい」というと「そんなこと言っちゃ駄目だよ」とか「生きていればいいことあるよ」とか言われるのだろうか。 もちろん「死んだ方が幸せだよ」なんて言う人なんていないし、その言葉が間違っていることはわかる。 でも、どうして「死にたい」という感情を受け入れてくれないんだろうか。「死にたい」という感情は尊重されないのだろうか。 「死にたい」という感情そのものを殺してしまうことは良くないと私は思う

          「死にたい」という気持ちは尊重されない

          他人の尺度なんて適当だ

          飛び降り自殺に失敗してから、ずっと心に引っかかっていることがある。 飛び降り自殺に失敗して直後、激痛に泣き叫んでいる私に着替えを手伝ってくれた看護師さんが言った。 「着替えの辛さよりリハビリの方が何倍も辛いよ〜」 え…? その時、私はまだ身体の状態が悪すぎてリハビリなんてできる状態じゃなかった。毎日背中に走る激痛が人生で一番痛かった。 それを上回る辛さって一体何…?それを毎日やるの…? 私は「リハビリ」というものに恐怖の気持ちしかなくなった。 でも実際は全く違った

          他人の尺度なんて適当だ

          疑問:精神科病院に入院って怖くないの?

          私はいま大学病院に入院している。 整形外科に入院し、たまに精神科の先生とお話しする日々を過ごしている。 3月3日に3回目の背骨の手術をする予定だけれど、ここは急性期病院。手術待ちでリハビリをするために入院することはできない。 主治医の先生に一旦転院することを伝えられていた。 自殺未遂をしておいてなんだが私は精神科病院に入院したことがない。 飛び降りる前も勧められていたけれど、なんとなく怖くて断っていた。 そんな私は「精神科のあるリハビリ病院」に転院するつもりだった。 違

          疑問:精神科病院に入院って怖くないの?

          未来はわからないという恐怖|自殺未遂を経て

          私は飛び降り自殺未遂をして、脊椎損傷になった。 両足には麻痺が残り、歩行器を使わなければ歩けないし、使っても50メートルも歩けない。 毎日、この先普通に歩けるようになるかという不安に襲われている。 私は変化が嫌いだ。 新しい環境、新しく出会った人、新しい出来事。何もかもが馴染むまで大きなストレスになる。 未来は不安ばかりで怖い。 私は死ぬことでそれを終わりにしたかった。けれど失敗した。 その代償として飛び降りる前よりも大きな不安、以前のように歩けるようになるかという不

          未来はわからないという恐怖|自殺未遂を経て