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クリシュナ神の物語

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『バーガヴァタ・プラーナ〜クリシュナ神の物語』(訳•美莉亜)を読み、これを要約しマガジンにまとめようとしています。いつまで、どこまでこの努力が続くかはわかりませんが、興味のある方…
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#ヴェーダ

悟りも奥が深い!ヴィヤーサの自己反省と究極の謙虚さ

悟りも奥が深い!ヴィヤーサの自己反省と究極の謙虚さ

第一巻第四話 ヴィヤーサの落胆

シャウナカはナイミシャの森に集まった聖仙たちの最年長者として、スータウグラシュラヴァスを称賛し、次のように頼んだ。「スータよ、聖仙シュカがパリークシット王に語った物語をお話しください。その講話はいつ、どこで、どのような機会に行われたのでしょうか?また、ヴィヤーサは誰のためにこの長大なサンヒター(集大成)を編纂したのですか?
ヴィヤーサの息子シュカはすべてを平等に見

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天国を超えて:『シュリーマド・バーガヴァタ』と究極の救済

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第二話 クマーラたちとナーラダ仙の会話

ナーラダ仙は語る。「三つの時代(サティヤ、トレーター、ドヴァーパラ)では、魂の救済は知識(ジュニヤ-ナ)や離欲(ヴァイラーギャ)によって得られていた。しかし、カリユガでは偽りの教義によって解放(ムクティ)が失われ、信仰(バクティ)だけがブラフマンと結びつく手段となった。バクティによってのみ、クリシュナは姿を顕す。」この話を聞いたバクティは大喜

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