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猿たひこ
2024年9月27日 09:52
第一巻第十一話 ドワーラカーへのクリシュナの入城ー 吟誦者は続けた ークリシュナは領地アーナルタに到着すると、長い不在を嘆く民を慰めるためにパーンチャジャニャ(法螺貝)を吹いた。恐れが震え上がるその音に、ドワーラカーの住民たちは主人に逢おうと都から駆け出し、喜びに声を詰まらせながら言葉を紡いだ。「主よ、あなたはブラフマーやシヴァ、インドラさえも崇める、時間をも超越した最高の支配者です!
2024年9月24日 08:36
第一巻第十話 ドワーラカーへのクリシュナの旅立ちー 聖仙シャウナカは言った ー「領土の略奪をもくろんだ悪人たちを滅ぼし、ユディシュティラは弟たちとどのようにその王国を統治し、また感官の満足を忌み嫌う王が、何を達成したのか?」ー 吟誦者ウグラシュラヴァスは言った ークル族は内輪争いで滅びかけたが、クリシュナにより蘇り、ユディシュティラが王位についた。ビーシュマの教えとクリシュナの励ましで、
2024年9月19日 13:04
第一巻第九話 ユディシュティラの王権回復ー 吟誦詩人は話を続けた ー犯した大罪に恐れを抱いたユディシュティラは、クルクシェートラの戦場で槍の上に横たわるビーシュマから、神聖な教えを受けようと向かった。兄弟や聖仙ヴィヤーサ、司祭ダウミヤ(パーンドゥ家の司祭)も同行した。天から落ちた神のように大地に横たわるビーシュマに、パーンダヴァたちやクリシュナは恭しくお辞儀をした。梵仙や神仙、王仙など多
2024年9月9日 12:08
第一巻第八話 クンティーの讃美とユディシュティラの嘆きスータ(吟誦詩人)は語った。ユディシュティラ王と弟たち、ドリタラーシュトラ(クル族の盲目の王,パーンダヴァの叔父)、その妻ガーンダーリー、クンティー(パーンダヴァ兄弟の母)、ドラウパディー(パーンダヴァ兄弟の共通の妻)らは、亡くなった親族を供養するためガンガーの岸辺へ向かった。悲しみに沈む彼らを、聖仙たちとクリシュナが「
2024年9月5日 10:34
第一巻第七話 アシュワッターマンへの懲罰ナイミシャの森の聖仙シャウナカは言った。「ナーラダ仙が去り、その神仙の思いを知ったヴィヤーサはどうしたのか?」吟誦詩人ウグラシュラヴァスは答えた。「ヴィヤーサはブラフマー神が支配するサラスワティー河西岸の隠棲所シャミャープラーサにある自らの庵に座し、心を集中させた。するとプルシャ(意識)とそのプルシャに依存するマーヤー(幻想,錯覚)が顕れるのを眼にした
2024年9月1日 10:04
第一巻第六話 ヴィヤーサと神仙ナーラダの会話(後)吟誦詩人ウグラシュラバスは言った。「シャウナカよ、神仙ナーラダの前世と修行について聞いたヴィヤーサは、次のように質問しました。『五歳で宗教的智慧を得たあなたは、その後の人生をどう生き、死の時にいかに肉体を捨てたのですか?なぜ前世の記憶を失わなかったのですか?』」神仙ナーラダは語りました。「母は無学で、私は彼女の唯一の子どもでした。母は私を溺