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頂き晩酌

今宵も私は酒を飲む。
元気があっても元気がなくても、疲れていても疲れていなくても。飲むことに理由などない。あるのは、酒を飲むという事実だけ。

晩酌(ばんしゃく)とは、夕食時など、夕方から晩の時間帯に飲むのこと、または、そういった時間帯に飲酒する習慣のことである。

Wikipedia

暑い日だった。

最高気温38度。
血液が沸騰して、体がデロデロに溶けてしまいそうな気温だ。いや、体は溶けないし、血液も沸騰しない。調べたところによると、血液の沸点は98度くらいらしい。本当かどうかは知らないが、それを信じるとすれば、まだ沸騰するには60度ほど足りない。よかった。まだ私の血液は沸騰しないようだ。


その日の朝、妹が食べきれなかったバウムクーヘンをお裾分けしてくれた。

治一郎のバウムクーヘン。

「食べきれんかったけん、食べて〜。今日までやけど」

私は妹からバウムクーヘンを受け取った。いかにも高級な感じが、見た目からひしひしと伝わってくる。手書きの"治一郎"が達筆だし、袋も高級な触り心地。私は全くこのブランドのことを知らなかったけど、持っただけでうまそうな感じが伝わってきた。

今日は、こいつを肴に晩酌をしようと私は誓う。

洋菓子と一緒に飲みたいお酒。
それは、ウイスキーだ。

甘いものとウイスキー。なんだかおしゃれな人になった気分。いい女になった気分。セブン、イレブン、いい紀文。いや、それはかまぼこ。いやいや、なんかよくわからんことになってきた。まあ、ウイスキーを飲む時の気分は、さながら峰不二子よ。ねぇ、ルパ〜ン♡ あゝ、華奢なのに巨乳とかずるい。一回でいいから、あんな体型になってみたい……。

💋

帰宅し、全ての家事を終えた私は、ウイスキーを飲む準備をした。暑い日はハイボールがいい。今回飲むのは、夫のウイスキー。"夫の"とは書いてみたものの、別に夫が作ったわけではない。正確に言うならば、夫が買ってきた夫所有のウイスキー。ラベルには大山と書いてある。よくわからんが、これを飲もうと私は決めた。人のウイスキーを勝手に飲む女。夫のものは私のもの。それは峰不二子というよりジャイアンではないか。くびれなどない寸胴体型。むしろ胸より腹の方が出ていると言う。自分で書いていて、じわじわとダメージを食らっているので話を元に戻したい。

このウイスキー、フルーティーな感じがして、すごく好みだった。
赤ワインの樽で熟成されているウイスキーらしい。なるほど。よくわからん。わかったのは、好きだということだけ。

治一郎のバウムクーヘンもいただく。しっとりしていて、なんだか濃い! 卵がたっぷりなのだろうか。一枚一枚剥がして食べるという下品な食べ方は似合わない気がして、フォークで食べた。甘さもちょうど良くて、よくわからんけど美味しかった。

改めて文字に起こしてみると、人様からのいただきもので晩酌を済ませていることに気づく。
ありがたい。感謝しかない。

今日も今日とて感謝をして一日を終えることができた。いい日だった。





夏の連続投稿チャレンジにチャレンジ中。

せっかくだし補足してあった、 #今日の晩酌 で連続5記事書きます!今日は2日目!
お付き合いいただけると嬉しいです!





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