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海外赴任を始めての気づき

皆様、明けましておめでとうございます。副代表の川崎です。

2022年は世界的に辛いニュースのほうが多い一年であったと思うところですが、当団体サルタックは無事に2022年を走り切り、2023年を迎えることが出来ました。

今年は団体設立10年を迎えます。

これも多くの皆様にさまざまな形でご支援を頂いているおかげです。

団体を代表して、ご支援に感謝申し上げますとともに、今年も継続的なサポートを頂ければ幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。


さて、個人的な事情でしかないのですが、物書きをする事になかなか手も頭も回らない事情が後半に続きまして、実はしばらく記事投稿の間隔が開いておりました。
ようやく少し落ち着いてきたところですので、その事情の一つである「海外赴任」について書こうと思います。

現在本業の方で担当しているプロジェクトの関係で、昨年10月よりベトナムの首都ハノイに駐在することになりました。ハノイのプロジェクトはもう足掛け5年以上になるため、ハノイ自体は何十回も訪問した事があり、国や街自体に珍しさはないのですが、住むとなるとまた話は別です。

当団体の理事陣はほとんど皆海外居住経験者なので、それぞれの国ならではというのもこれまでの記事で色々な話が出てきています。インドネシアとか香港とかアメリカとかイギリスとかイラクとか。
ハノイならではということもこれから書いていきたいところですが、今回は久しぶりの海外赴任を準備する中で、特におもしろいなと思ったことについて書いてみようと思います。

なお、毎度のことですが、私の限られた経験の中で見聞きした事に基づく個人的な経験・感想でしかありませんので、その点はご容赦ください。


(ハノイは「河内」。あちこちに池があり、人々の憩いの場になっています)

(1)赴任前に警視庁に指紋を登録!?

ベトナムに限った話というわけでもないと思いますが、こちらで仕事のために長期滞在許可(Temporary Resident Card:TRCと言います)を取得するため、労働許可(Working Permit)というものを取る必要があります。この労働許可を取得するためには色々な書類を当局に提出して許可を得る必要があるのですが、その書類の中の一つに「犯罪経歴証明書」というものがあります。俗に「無犯罪証明書」とも言われるようです。

これは前科がないことを証明するために必要なのですが、そのために東京都民であれば霞が関の警視庁に赴き、書類の申請をすることになります。
もちろん、これまで犯罪をした記憶はないので(そういや学生時代に深夜公園で飲み明かしていたら警察を呼ばれて怒られたことはありますが、、、)もちろん後ろめたいことなど何もないはずなのですが、警視庁の玄関をくぐる、というのはなかなかの緊張感です。

また、この証明書の取得に際して両手の全ての指の指紋を採取されるのですが、万が一誰か知らない人が私の指紋のついた何かで悪いことをしていたら、捕まることもある?とか無用な心配をするわけです。
結果的に何のお咎めもなく証明書を無事に受け取ったため、今こうしてブログを書けるわけですが、もう私の指紋は警視庁のデータベースに登録されているはずなので、二度と悪いことは出来ません。。。

貴重な経験でした。


(日本とはちょっと違った感じのお寺が町中に見られます)

(2)海外で保険どうするか問題

海外赴任に際して、一番心配なのが医療面の問題と思います。
医療事情自体がいい悪いというのももちろんありますが、私の経験上、大抵の国にはお金さえ出せばそれなりの医療が受けられる民間病院はあるものです(各国の日本大使館のHPに病院の情報があります。)。ただし、これらの民間病院は一般に自費診療となり、また同じ治療を受けても日本と比べ物にならない高い費用がかかることもあるのが常です。

そのために、海外旅行の際や赴任に際しては必ず海外旅行保険に入る必要があります。

仕事の場合、会社の費用で保険を掛けるので自分自身はカバーされているのですが、個人旅行や家族を呼ぶ場合などは、しっかり検討する必要があります。
会社が家族の分も負担してくれる場合ももちろんあると思いますが、そうでない場合やそれでは不十分な場合には、自分で保険の手配をする必要があると思います。学生などの場合も、恐らく自分で手配・負担しないとダメでしょう。
その際、色々な損害保険会社が中長期の駐在保険のプランを出していますが、これが結構いい値段するんですね。大体1年で25万円から35万円とかというところです。これを高いとみるか安いとみるかは色々考えがあると思います。
また、海外旅行保険については、このように保険料を払う保険以外に、クレジットカード付帯の保険というのがあります。年会費無料のカードなどでも、傷害治療で100万とか200万円程度の保険が付帯されているものがあり、大けがでもしなければある程度はカバーできるのかなと思います。

ここで気を付けないといけないのが、カード付帯の保険には利用付帯と自動付帯という条件があることです。自動付帯はカードを持っているだけで保険が使えますが、利用付帯では、例えばその海外旅行にかかる費用をそのカードで支払った場合というような条件が付きます。また、一般に出発日から90日以内の怪我などにしか使えないので、3カ月以上帰国しない場合は気を付けないとなりません。

カード付帯保険というのはすごくありがたいサービスですが、カードごとに条件があり、今回手持ちのカードを並べてどう組み合わせるのが一番安心かについて、色々調べて考えることとなりました。


(ハノイは大都会です。夜はきらびやかなネオンに、車とバイクの洪水が活気を見せます)

(3)引っ越しをいかにリーズナブルにするか

いつどこであれ引っ越しというのは荷造りとか業者探しとかなかなか大変なものですが、海外赴任に伴う引っ越しは、国内の引っ越しよりも大変なことが多くなります。
今回、本格的な引っ越しはこれからなのですが、小さな会社で海外赴任に伴う色々を自分でやらないとならないため、海外の引っ越しサービスを自分でちょっと調べているのですが、すごく高くてびっくりしました。しかも船便とかになると荷物が届くのに1か月とかそれ以上かかります。

また、幸い駐在先の家が家具・家電付きなので、引っ越し荷物の量もそう多くはないはずなのですが、逆にいえば、日本の家(賃貸)で使っている家具は大半を処分しないとなりません。
大型家具や家電の処分方法について色々調べていますが、いずれもメリデメあり、また、早目の準備が必要です。

  • 行政の粗大ごみ:一番安いですが、申し込みから取りに来てもらうのが1か月後とかになってしまうようです

  • 廃棄物処理業者:トラック1台いくらとかで色々引き取ってもらえるようですが、料金トラブルなどの話も聞き、慎重に調べないとならなそうです

  • メルカリやジモティーなどで販売か譲渡:費用がかからないのはよいのですが、自分の手間と時間がかかるのと、退去日までに買い手がつかなかった場合のリスクなどがありますね

  • 知り合いへの譲渡:たまたまそのタイミングでもらってくれる人が見つかればいいのですが、、、(春先に都内で新生活を始める予定の方がいらっしゃったらご連絡ください 笑)

結局、現状は自分の赴任開始と家族の赴任タイミングがずれているのもあって、一時帰国のたびに少しずつこちらで必要なものを運びつつ、大物やこちらで使わないものをどう処分するかというのを検討中です。

ここで、今回リーズナブルだなと分かったのが、飛行機に預ける荷物は段ボール箱にすること。
トランクだと、それ自体の重さや形もあって結構制限がある中、段ボールはそれ自体軽いので重量制限はあまり気にしなくていいし、何よりこちらに来てすぐに処分したり、そのまま保管に使えたりするのが便利です。空のトランクは結構場所を取りますからね。
合わせて、自宅から出発空港まで荷物を宅配してくれるサービスがあり、段ボールでも全然苦労することなく自宅からこちらまで持ってこれるので、重宝しています。


以上、自分がここ最近経験している海外赴任に関してのゆるふわ日記でした。

他にもいろいろやること考えることは沢山ありますが、便利に情報がまとまったサイト(例えばこちら)なども参考にしつつ、楽しみながら準備を進めたいと思います。


ところで、ベトナムは旧正月がメインなので、まだまだ町に新年の感じはありませんが、クリスマスツリーがHappy New Yearツリーに早変わりし、徐々に猫の飾りが増えてきたように思います。

あれ、何で猫?

なんと、今年ベトナムは卯年でなく「猫年」とのことです。

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