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サイクリングのススメ ~英国・香港編

 こんにちは!サルタックの真衣です。サルタック「ゆるふわ日記」、案外ガチムチ(→「ガチムチ」?と思った方はこちらへ)な筋トレ談が断続的に話題になっていたりするのですが、ほどよく気分転換がてらに運動したい、と思っている方も少なくないのではないかと思います。そこで今回は、そんな時にぴったりなサイクリングに注目してみます。

サイクリングというと、自転車をこいで運動しつつ、できればきれいな景色を眺めてリフレッシュ、ということを期待する方も多いのではないでしょうか。ただ、それぞれの場所によってサイクリングのルール/慣習が異なることもあり、気持ちよくサイクリングを楽しむには、この点に注意も必要です。そこで、筆者の経験を元に、イギリス(オックスフォード)と香港のサイクリング事情を紹介したいと思います。

オックスフォードの場合

数年前に滞在していたイギリスのオックスフォードでは、大学/学生の街だけあり、自転車を使っている人が多いなと感じました。オックスフォードの街は古く、街中や川沿いなどには車が入れないようにしている道などもあります。また街の規模もそれほど大きくはないので、小回りが利く自転車は、生活の移動手段として、経済的というだけでなく、合理的でもありました。我が家の滞在時の数年前にはシェアサイクルも広まり始め、特に短期留学で来ていた知人は、アプリで乗りたいときに使えて便利だと言っていました。このように、サイクリングの典型的な風景としては、移動手段としてのサイクリング、車に交じって走る学生たち、という感じでした。

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(自転車なら通れる近道)

 ※ 注意したいこと:
イギリスでは、自転車は”車”扱いです。日本でも自転車は“軽車両”として原則車道を走ることになっていますが、イギリスでは“車“としての位置づけが徹底しているように感じました。
個人的には、これを頭では理解していても、実際に自転車に乗ってみると、はっとすることが多くありました。つまり、(自転車専用ルートがない多くの場合は)車道を走るだけでなく、一方通行の道ではもちろん逆走してはいけませんし、歩行者優先の横断歩道を渡ろうとしている人がいる際には必ず一時停止しなくてはなりません。右折したい場合はハンドサインが重要で、右手を出すと後方の車の前を横切って右方向に行くことができます。こうして道の中央に寄せたり、場合によっては車線変更をしたりする必要があります。初めの頃、車の列の真ん中に入っていくのはやや緊張しました。交差点の中心が円になっていて一方向に周回するラウンドアバウトであれば、車線変更は必要ないわけですが、車がぐるぐる回っている中にタイミングよく入って出ていくのも、それはそれで緊張しました。また、一方通行の道であることに気づかず、前方から来た車に怒られたこともあります。。。
みなさんも、イギリスでサイクリングされる際は、車を運転している気分で、道路標識等にいつも以上に目を配ることをおススメします。

香港の場合

香港でも、郊外ではサイクリング専用ロードがあり、特にコロナ禍で海外旅行ができない現状では、休日の過ごし方としてサイクリングを選ぶ人も多い様で、賑わっています。本当に賑やかです。というのは、音楽を聴きながらサイクリングする際に、イヤフォンではなく、スピーカーを使っている人が多いのです。よく見てみると、スマホだけでなく、小型(に限らず、時にはトランクみたいな大型のものまで)アンプを装着している自転車も少なくありません。このため、サイクリングロードの近くを歩いていると、かなりの音量で多種多様な音楽が聞こえてきて、あちらこちらでドップラー効果を体感できるほどです。時には日本語の曲も、判別することができました。

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(休日に賑わう海岸沿いのサイクリングロード)

 ※ 注意したいこと
賑やかで楽し気なサイクリングの風景ですが、いろんな人/自転車が走っている点に注意が必要です。コンパクトに持ち運べる折り畳み式自転車をよく見かけますが、頑丈そうなタイヤのレンタサイクル、本格的なマウンテンバイク、縦長の二人乗り自転車、観光地で見るような屋根付き四輪車等々。休日にサイクリングを楽しんでいる様子の就学前くらいの子どもや補助輪付きの自転車に乗っている大人から、自転車レースで見るような競技用の服装で勢いよくぐんぐん抜いていく人まで、様々です。時には、電動車いすに乗ってゆっくり進んでいる高齢者や、スピードスケートのオフシーズンの練習として高速で滑るアスリートと思しき一団を見かけたこともあります。こうなると、サイクリングロードだと思わない方が良い気がしてきます。。このように、必ずしも皆が自転車に乗っているわけではなく、自転車に乗っている人も習熟度や速度が様々で、かつ密度も高めなので、予想外な動きが発生することもある、みんなが自転車に乗ってある程度の速度で進んでいるわけではない、と思っておいた方が良さそうです。
香港郊外でサイクリングされる際には、バリエーション豊富な自転車の種類/スピードによる想定外の動きには十分注意しつつも、いっそのこと、周りの自転車から聞こえてくる音楽を楽しんでしまうことをおススメします。
                                                   

筆者から紹介できるサイクリング事情はこの2つの場所ですが、このサルタックブログを読んでくださっているみなさんは、どのような国・地域でそれぞれの慣習を経験/目撃されているでしょうか。サイクリングのような戸外での程よい運動は、伊藤ネシア杏子さんが大切さを説いてくれた心のケアにもつながると思いますので、コロナや交通事情には注意されつつ、是非楽しんでみてください!

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