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5分でわかるサルタックブログ(2022年版)

2022年も、残すところわずかとなりました。本年最後の「ゆるふわ日記」ということで、今回はサルタックブログの一年間を簡単に振り返りたいと思います。
 
改めて2022年に投稿した記事の数を確認してみたところ、本稿を含めると計52件!平均すると、だいたい週1回ブログをお届けしてきたことになります。ただ時期によって少しバラつきがあり、例えば7月は7本ですが、11月は1本・・・。何となく、サルタック理事陣の繁忙度が影響しているような気がします。と書いていたら、畠山が教員給与制度についての話をいきなり更新!本年の記事は全部で53本となりました。

1月最初の記事は私の正月ネタでしたが、その他には畠山の少し真面目なノーベル経済学賞&エビデンスに関する記事、山田のアメリカ引っ越し体験談、そしてイトウネシア杏子の産後育児に関する話が続きました。特にイトウネシア杏子の記事は、産後すぐに母親が直面する様々な困難(と喜びと対応策)が克明に描かれていて、大きな反響がありました。
 
2月のトップバッターは、川崎のイラク経験談。2021年に彼が執筆した「イラク3部作」(前編中編後編)からの番外編(?)ですが、相変わらず学びが多く楽しいネタが盛り込まれています。加えて、いつも新鮮な視点を提供してくれるあおてつが「ボランティアの意味」に関する考察を披露したほか、真衣の香港シリーズ(この回は「サステナビリティ」と「気」がテーマ)と私の論文執筆ネタがありました。

3月は、敗戦記シリーズ(!?)の一つ「アカポス応募敗戦記」から。畠山が国際比較教育学分野で大学ポストを狙った際のあれこれを赤裸々に紹介しているこの記事には、これから大学教員・研究者になりたいと考えている方にとって、非常に有益な情報が詰まっています。生産性の高さで知られる畠山は、もう一つの敗戦記「国際機関の筆記試験で失敗した話」も3月に公開して、通常はなかなか知り得ない就活情報を惜しみなくお届けしています。他方で山田も、もやもやシリーズ(!?)の一つ「米国大学院博士課程2年目のもやもや」にて、アメリカの大学事情(教育学分野)や自身の悩みなどをシェア。これも、今後海外留学したい方に参考になる話が盛りだくさんです。また、イトウネシア杏子はジーナ式育児に取り組んだ経験談を詳しく紹介、川崎は海外出張時のお土産について彼ならではのレアな実体験を交えて記事にしています。

4月は、いきなりあおてつのエイプリルフールネタを見て、驚いた方もいらっしゃるかもしれません(笑)。他には、香港が意外と自然豊かなことを解説した真衣の記事、私がいまさらながら振り返ったオックスフォード大学留学の思い出(特に博士課程1年目の最後に経験した試験についての話)、そして再び畠山のアメリカ留学・就職・ビザに関する解説がありました。相変わらず、畠山の記事は彼自身の経験も交えつつ、実際にとても役立つ知見が手際よくまとめられていますので、おススメです。

5月は、山田が米国ミネアポリスで学会参加して人種問題に関して色々と考えを巡らせた話から始まり、出産直後から子連れ海外赴任という壮絶な育児体験を綴ったイトウネシア杏子の体験談、世界を飛び回る川崎が開発コンサルのキャリアを紹介した貴重な記事が続きました。そして月末には、真衣がコロナ禍で続いていた香港でのオンライン授業(小学校)の様子を報告しました。なかなか自由奔放なオンライン授業が展開されていたようですが、日本やネパール、他国と何が同じで何が違うのか、比較教育学的に気になるところです。
 
6月は、私のオックスフォード留学シリーズ続編、畠山の学校選択制度@アメリカに関する学術的な知見の紹介に加えて、再びイトウネシア杏子が(上記のように出産後の様々な困難にもかかわらず)インドネシアで職場復帰した経験談を語っています。また、畠山がコロナ禍のネパールにおけるサルタックの活動のうち、概要学習教材配布プロジェクトについて詳細な報告をしています。理事のゆるふわ日記は、あえて堅い話ではないネタで記事をお届けすることとしていますが、やはりサルタックの主たる活動はネパールにおける学習支援活動ですので、是非上記報告についても多くの方にご覧いただければ幸いです(さらにアップデートした内容も、後ほど登場します)。

最多の投稿数を達成した7月最初の記事は、川崎による開発シリーズ続編。将来開発コンサルを目指す方にとって非常に有益な情報で溢れています。また、あおてつによるZENの話、真衣によるオックスフォードの図書館で働いた話、私のオックスフォード留学シリーズ(ひとまず最終回)に加えて、山田が猛烈な円安の影響を受けながら米国生活を乗り切っている様子を、具体的な処世術とあわせて紹介しています。さらに先月同様、ネパールにおける活動(学習センター)について、子供たちの学習支援を直接担ってくれるボランティア(サティ)の研修と当該学習センターで取り組む演劇についても、現地報告がありました。
 
8月は、イトウネシア杏子が「JPO期間中に出産できるのか」という非常に大事な問いに対して、自身の経験も交えながら解説しています。これは、女性はもちろん男性にとっても、JPOを一つのオプションとして考えている人にとっては、必読の記事ではないかと思います。また真衣は、悪天候で休校になる場合について、香港、イギリス、日本を比べながら紹介し、身近な話をテーマに比較教育学的な考察をしています。

海外で新学期が始まることの多い9月は、まず私が香港で転職したことをご報告したほか、山田が「もやもやシリーズ」の続編で、米国博士課程に在籍しながら物心両面で具体的にとった行動や今後に向けた心構えなどを紹介しています。また、いつも好評のイトウネシア杏子が、今度はセルフケアについて実践例を踏まえて解説したほか、6-7月に続いて畠山がネパールでの学習支援活動について最新報告をしました。
 
これらに加えて特筆すべきは、インターンの村瀬さんが、国際バカロレア(IB)教育について2回に渡って書いてくれた記事!前編ではIBの概要について解説し、これを受けて後編では低中所得国における教員政策について議論を展開しています。2本の記事はいずれも非常に示唆に富んでいて、とりわけ前編は2022年のサルタックブログ全記事の中で、最多「スキ」(FBなどの「いいね」のようなもの)を獲得しました!このようにサルタックでは、とても優秀で情熱溢れるインターンの皆さんと長らく一緒に活動させてもらっています。つい先日も、リモートインターンを募集したところ、たくさんのご応募がありとても心強く感じているところです。引き続き、サルタック・インターンの活躍をご期待ください!

 10月は、最初から少し衝撃が走りました。というのも、畠山が「国際機関で就活をして心底ムカついた事」という刺激的なタイトルで記事を公開。ただここは流石の畠山で、単なる愚痴を書き連ねているわけではなく、今後のキャリア形成にとって参考になる情報がいつものようにたくさん盛り込まれています。その他、真衣が再び香港・イギリス・日本を比較しながら身分証明をする際に経験したあれこれを紹介しているのとあわせて、私も敗戦記シリーズ(!?)の一つとして、論文投稿が上手くいかなかった(けど結果的には良かったかもしれない)話を少し詳しく書いてみました。
 
11月唯一の投稿となった記事は、畠山による「コンピテンシー」の解説。これも、一般論としてコンピテンシーを説明しているだけではなく、国連における位置づけや、採用面接における受け答えのノウハウも紹介しているので、やはり国際機関での就職を目指す方には、特に有益な内容になっていると思います。
 
そして12月は、冒頭でご案内した「障害」「障がい」に関する記事のほか、畠山が以前から取り組んでいる教員給与制度について改めて解説。また、イトウネシア杏子のジャカルタ生活案内、山田の留学生活を支えているアニメ話、真衣の海外で子供の予防接種を打つ場合の参考情報、などが続きました。

このように振り返ってみると、テーマも趣向も多種多様なブログ記事がたくさんあることを改めて感じているところです。先ほど触れましたように、こうした経験・知見やネットワークを活かしながら、サルタックではネパールを中心として、社会経済的に困難な状況に置かれている子供たちの学習を支援すべく活動しています。これまで、サルタック会員やブログ読者の皆さん、クラウドファンディング等で支援してくださった方々、また理事の畠山と共同研究などに取り組んでくださった諸団体のお陰で、ネパールにおける学習支援センターや教材配布などを展開することができました。しかし、現地では依然としてコロナによる打撃が残っていることもあり、これまで以上に質の高い活動を、より大きなスケールで実施していくことが、一人でも多くの子供たちの未来のために必要です。そのためにも、引き続き皆さんからの温かいご支援を賜りたく、何卒よろしくお願いいたします。
 
末尾になりましたが、本年もサルタックにお付き合いいただきどうもありがとうございました。どうぞ良いお年をお迎えください!
 
サルタック代表理事 荒木啓史
 
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