(私的)世界のNO.1のお話し

2巡目が回ってきました、副代表の川崎です。

この「理事のゆるふわ日記」では、ゆるふわと言いながらガチムチの記事もあったりでなかなか路線が定まらず、読者の皆様に不安を与えているのではないかと思っております。私たちが目指すゆるふわの一例は、山田が見事に表現してくれましたが、私にはこんなにゆるふわしたネタが思いつかず、今回も路線が良く分からなそうな日記となりそうですが、しばしお付き合いを頂けますと幸いです。

前回のイトウネシア杏子も触れている通り、国際協力の世界は体力面に加えて精神面へのケアもとても大切と思います。
私の前回の記事では、「いんしゃらー」精神をお伝えしましたが、山田によると、ケニアでは「ハクナマタタ」、ミャンマーでは「ヤーバーデー」という同じような精神があるようです。日本でも沖縄には「なんくるないさー」精神がありますね。

実際の言葉の意味を正しく理解しているわけではないので間違ったことを言っているかもしれませんが、私の感覚では、ただ何もしなくてもどうにかなるよ、というよりは、やれるだけはやってみよう、でも結果が思ったようになるかもわからない、だけど、それでいいやんか、っていうニュアンスでしょうか。それに途中で何か思ってもいなかったことが起こっても、そのことに後悔するのではなく、そこから次にまた進んでいけばいいよ、というポジティブさ。
思った通りになんて進まないことが普通な国際協力の世界では、心の中に持っておくといい隙間みたいなものかなと思っています。


ということで、前回は「国際協力の世界では体力的にもハードなことばかりですよ!」(と言ったら、ガチムチ畠山に「だからトレーニングしようね!」って拾われてしまいました。。。)というお話を書きましたが、今回は心の余裕のためにも「国際協力とか海外の仕事は折角なんで楽しまなきゃ!」っていう話をしようと思っております。
国際協力には日本国内で行うものもあるというあおてつのご紹介も全くその通りですが、とはいえ、やはり国際と名がつくお仕事においては、相手の国に行って、日本にない様々な文化、人、生活、自然や遺跡などなどに出会えるのが醍醐味です。代表の荒木の記事にもある通り、香港には香港の文化がありますし、真衣の国を超えた転校体験の記事では、子供はいろいろな変化に柔軟に対応して楽しんでますよね。

そこで、私のこれまでの経験に基づく独断と偏見から、国際協力・海外の仕事を通して出会った、色々な楽しかった事NO.1をご紹介したいと思っています。


(1)食のNO.1

食は海外に行った際の一番の楽しみです。どこの国にもそれぞれの食文化があり、食材、味付け、調理方法など新しいものに出会えるのが幸せです。
その中で、やはり世界3大料理のトルコ料理、中国料理はどこで食べてもさすがと思います(フランスは行ったことがないもので)。
ただ、また食べたいなーと思うのは、インドネシアの公立病院の食堂で食べた100円ぐらいの「ミーゴレン」(焼きそば)。出張で行くたびにリピートでした。
あと、ついでに言えば、同じくインドネシアで食べる「ドリアン」は最強。

画像1

画像2

(2)世界遺産NO.1

おかげさまでたくさんの世界遺産を訪ねる機会がありました。
いずれも世界遺産に選ばれるだけの迫力とか歴史とか、自然の力とかを体で感じ、印象に残っていてなかなか選びきれませんが、やはりNO.1はこれだなと思うのがレバノンの「バールベック」
ジュピター神殿の巨大さに圧倒されます。バッカス神殿の現存具合にも驚き。
また、ベイルートの町を歩けば、その地にある陰陽の歴史を肌で感じることができ、とても考えさせられる国です。(先日の大爆発で町がどうなっているのかとても心配です)

画像3

画像4

画像5

(3)仕事のしやすさNO.1

仕事も楽しまなきゃということで、仕事のしやすい国というのはありがたいものです。いろいろな要素がありますが、これはインドネシアがNO.1です。何より、スーツを着なくてよいのが出張者にはとても楽。荷物も洗濯も少なくて済む!バティックを着て仕事をすると一体感がうれしいですね。
成長著しい国で若くてやる気のある優秀な方々と一緒に仕事をするのも楽しいし、でもどこかゆったりした時間感覚がある国。

(4)生活のしやすさNO.1

楽しいかどうかというのとはちょっと異なりますが、生活のしやすさは海外で特に長期滞在する際は重要。でこの点ではベトナムがベストです。
日本食レストランが豊富にあり、味は文句なし。日本の食材や物も普通に買える。もちろんベトナム料理もおいしいし、生活費も全般に安い。ただ、空気が悪いのは難点かも、ですね。

画像13

(香川県人には丸亀製麺があれば文句なし)

(5)温泉NO.1

なぜ温泉?というのが突然出てきましたが、単にここを紹介したかったから、ですね。
アイスランドの「ブルーラグーン」
世界の端っこを見てみたいという思いで、イラク駐在中の一時出国の間に飛行機を乗り継いでたどり着きましたが、温泉も気持ちよかったし、氷河や滝など自然が織りなす「とんでも風景」に圧倒された国でした。
オーロラを見に行ったのに見られなかったので、いつか絶対再訪したい国です。

画像8

画像7

画像6

気温50度の砂漠の国イラクから、マイナス10度とかの氷の国アイスランドに旅行した人は世界広しといえどそうはいないはず!

(6)飲み会NO.1

お酒をたしなむことができる国ではたいていどこでもお客さんやチームメンバーと宴会となりますが、これまで経験した中で最高(最悪?)の宴会はウズベキスタン
まず、飲むのはウォッカのストレートのみ。ビールもあるけど、乾杯はウォッカ。で、乾杯の前に必ず一言スピーチするというルールなのですが、次々に誰かが「次はオレ、ワタシ」、って言って立ち上がってスピーチして乾杯を繰り返す。
で、見事にグロッキーでした。でも、本当に人がすばらしくて、宴会の後は昔からの親友かのように気さくになっていただけるのがうれしかったです。
ウズベキスタンは、サマルカンドの遺跡もとても印象的でした。

画像9

画像10

画像12

(7)【おまけ】空港セキュリティーNO.1

何のことかと思われたと思いますが、最も安全な空港はどこか?というお話です。
それは、間違いなくバグダッド国際空港。通称BIAP。イラクですね。

画像11

(写真はバグダッドタワー)

なんであのバグダッドで一番安全?というのは、空港にたどり着くまでのセキュリティーの厚さです。
空港に向かって、飛行機に乗るまでに何回の保安検査を受けるでしょうか?日本の空港だと1回ですよね。それでも、皆さん、時計を外したり、パソコンを鞄から出したり面倒だなーと思われていると思います。


BIAPでは、6回でした。(私が住んでいた頃の話なので今は違うかもしれません)

空港の敷地に入る道で1回(ちなみに、市内からここまでたどり着く間に、セキュリティーチェックポイントを何か所も通過しています)。これは車ごと爆弾探知犬がチェックしてくれます。人間は荷物と一緒に降りて、ボディチェックとトランクの中身を全部開けてチェックです。鞄の中はすべてひっくり返されます。
空港の建物に入るのに1回。手荷物は爆弾探知犬がクンクンしてくれます。
建物に入って、一般エリアから、チェックインカウンターにたどり着く前に荷物検査と金属探知機。
パスポートコントロールから待合エリアに行くまでにもう1回。同上
待合エリアからボーディングに行くまでにもう1回。同上。
飛行機までは歩いて行って、飛行機に乗る前に最後のボディーチェック。TT兄弟になって体を上から下まで撫でまわされます。

ここまでしてくれたら、安心ですね!
(ただし、敷地の外から飛んでくるロケット弾は止められないので、時々飛んできてました)


以上、なんだかよくわからない(私的)世界のNO.1でした。
是非皆様も、国際協力や海外のお仕事をいろいろな視点で楽しんでいただけたらと思います!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

3月8日は国際女性デーです。新型コロナで失われた学びをネパールの女の子たちが取り戻し、まずは教育におけるジェンダー平等が実現するように支援をしていきたいと思います。ネパールの女の子たちに新型コロナで失われた学びを取り戻す機会をキャンペーンを実施中ですので、みなさまのご協力をどうぞよろしくお願いします!

サルタック・シクシャとは、ネパール語で「有意義な教育」という意味です。 私たちは、世界中の全ての子どもたちが、人種や信条、性別、出身家庭等にかかわらず等しく「サルタック・シクシャ」を受けられる社会の構築を目指しています→新しくなったHPを見てみる

現在サルタックは新型コロナによる学校閉鎖が続いているネパールで緊急学習支援を実施しています。行政、学校、親などのステークホルダーと協力して学校閉鎖中、学校再開後の子供たちの学習支援を実施していきます。子供たちの学びの喪失を少しでも軽減し、学びを継続できるためにどうかお力添えをよろしくお願いいたします→緊急学習支援について知る・寄付をする

またサルタックでは、記事の執筆者による執筆後記や各種情報を記載したメルマガを配信しています。ご興味がある方は下記のリンクよりご連絡ください→無料メルマガを受け取る




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?