頑張れない10日間のための頑張らない料理ルーティン

先ほどこんな感じのツイートをしたらちょっぴり反響があったので、改めて、頑張れないときの手抜きご飯についてまとめてみようと思いました。

ちなみに上記ツイートのきっかけとなった記事には、自炊についてもっと思い切った考え方が書かれていたのでこちらもぜひ。

「意識を低める」のが最大のコツ!日々の晩ごはんを作り続けるために僕が重要だと思っていること http://r.gnavi.co.jp/g-interview/entry/shiatsu/4984

頑張れないときってあるよね

料理研究家を生業にしているくらいなので、料理は好きだしそこそこ得意だという自負はありますが、それでも料理がしんどいときってあります。

例えば、締め切りが迫っているとき。私は料理のレシピを作るような仕事以外にも、パソコンに向かって原稿を書いたり、調べ物をしたりという仕事も結構あるので、そういう仕事が溜まっていると料理どころじゃないなってなることがあります。レシピの試作も、その日の晩ご飯になるようなものだといいんですが、そうでない場合(スイーツ系のレシピとか)は試作でヘトヘトになってご飯作るのが億劫になるというギャグみたいな状況になることもたまにあります。

あとは、暑さにやられて食欲がわかないとき。食べたくないけど、家族はご飯食べたいし、私も食べなきゃ体力が落ちる。でも食欲がないから作る意欲もわかない。そんなときは無理に頑張ろうとして余計に食欲を削るよりも、頑張らなくても作れるものでしのいで体力を温存する方が後々楽です。

しんどさを乗り切るとき、時短手間短も大事ですが、思考を省くというのも同じくらい、もしくはそれ以上に大事だと思います。何かを考える、決めるというのは結構脳みそのリソースを削りますし、しんどいときというのはだいたい仕事(子どもがいれば育児も)やその他諸々のタスクで既に散々削られてすっからかんの状態なので、何も考えなくていい、というのがとても重要。「このルーティンをこなせば●日間乗り切れる」というリストを用意しておくとか、COOKPADやカレールゥの箱に書かれている通りに買い物して料理するとか、とにかく思考をストップした状態でもご飯が出来上がるようにしましょう。

頑張らなくても一品できる手札がいくつもあるといい

切るだけで調理がいらないもの、そもそも切る必要すらないもの。箱に書かれている通りにすればいいもの。電子レンジでチンするだけのもの。そういう、手間がかからなかったり、頭を使わずに作れたりする料理のレパートリーがいくつかあると、あー無理だなーってときに助かります。

①調理の手間がかからないもの
・トマト、キュウリ、水菜(切るだけで食べられる野菜)
・レタス(ちぎるだけで食べられる野菜)
・キムチ、モズク(冷蔵庫から出すだけで1品になる)
・冷奴、納豆、ウインナー、ハム(調理せずに食べられるたんぱく質源)
・冷凍のシメサバ(私が好きなだけ。解凍してすぐに食べられる)
・お刺身(当日買いに行く必要はあるけど、買って食卓に出すだけでいい)

②頭を使わなくていいもの
・COOKDO(またはそれに類する商品)
・カレー、シチュー、ハヤシライス
とにかく箱に書かれている通りに買い物をして、箱に書かれている通りに作る。アレンジしない。そのリソースは他に使うべし。

冷奴は
・刻みネギ(切ってあるものを買う。切る体力は他に使う)+おろし生姜(チューブを買う。おろす体力は他に使う)+揚げ玉
・キムチ+焼肉のたれ
あたりが我が家の鉄板です。つけてみそかけてみそ的な味噌ダレを常備しておくのも便利です。

10日間乗り切るための買い物リストを作っておく

頑張れない時は献立を考えるのもしんどいです。というか献立を考えるところが一番しんどい。何も考えたくない。なので、頑張れない時用の10日間セットを自分用にまとめておいて、そろそろ忙しくなりそうだなぁという時にネットスーパーで注文します。買い物すら億劫。

だいたい以下のルーティンで10日分。1週間くらいでヤマを越えられそうなときはCOOKDOやお惣菜の日が1〜2日少なくなります。

カレーorシチューorハヤシライス(ルーの箱に書かれたレシピ通りに作る。アレンジはしない。とにかく頭を使わない)
サラダ(ちぎったレタスとトマト)
…2日分

COOKDO(箱に書かれたレシピ通りに作る。アレンジはしない。とにかく頭を使わない)
サラダ(ちぎったレタスとトマト)
…3日分

家族にお惣菜やお刺身を買ってきてもらう
…3日分

冷奴(刻みネギと揚げ玉とチューブの生姜)
サラダ(ちぎったレタスとトマト)
冷凍ギョーザorシューマイ(うまい)
…1日分

家焼肉(お肉売り場で買った焼肉用肉とキムチとお惣菜コーナーのナムル)
…1日分

こんな感じで自分用の手抜きリストを作っておいて、必要な時にひっぱり出せるようにしておくと便利です。

買い物リストに直すとこんな感じでしょうか。
1回目
レタス1個、トマト1袋、カレールウ、カレー用の肉200g程度、じゃがいも、玉ねぎ、人参、COOKDO1箱、COOKDOの箱に書かれている材料、冷凍ギョーザorシューマイ
2回目
豆腐、刻みネギ、COOKDO2箱、COOKDOの箱に書かれている材料、焼肉セット

頑張れないときは頑張らなくていい

料理をする理由は色々あると思いますが、日々の炊事という視点で考えると、まずは生きていくこと、そのための栄養を摂ることが必須要素で、手間暇かけるとか、何品も作るとか、そういうのはあくまでサブの要素です。一種の贅沢品といってもいいでしょう。

料理の作り手自身も家族の一員であり、生活者の一人なので、作り手自身が辛い思い、苦しい思いをしてまでご飯に手間暇かける必要はないと私は思います。ご飯を作るために生きているのではなく、生きるためにご飯を作るのですから、生きるのに必要十分な分だけ頑張ればいいのです。

もちろん、頑張れるとき、頑張りたいときには頑張ってもいいと思います。それはそれで楽しいので。私が仕事で紹介するレシピや料理は、ちょっと手間がかかるものもありますが、そういうのは頑張りたい人が頑張りたい時に挑戦していただければいいなと思っています。

余談ですが、我が家では、私が手抜きをすると夫が喜びます。なぜなら、洗い物は夫の担当だから。手抜きご飯はだいたい洗い物も少ないのです。Win-Winだね!

これから暑さが厳しくなって、炊事も億劫になる季節ですが、みなさん適当に手を抜いて、適当に行きましょう。

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【科学する料理研究家/料理・科学ライター】科学をわかりやすく楽しく、より身近に。おいしいを科学する。/レシピ本『「おいしい」を科学して、レシピにしました。』発売中/ブログ:「サリーの「おいしい」を科学する料理塾」http://ameblo.jp/sallyskitchen