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【新刊】モノ・ホーミー「するべきことは何ひとつ」、お風呂で読む本・長湯文庫より出版。

 お風呂が恋しい季節になってきましたね〜。9月26日(日)、さりげなくより新刊発売です。お風呂で読む本「長湯文庫」から、記念すべき第1弾。

 掲載する物語は、作家モノ・ホーミーさんの「貝がら千話」より抜粋しました。遠く離れた惑星で起きていることのようにも思える、奇妙で、あたたかな物語たち。お風呂で読むのにぴったりな800〜1000文字程度の短編小説を、33篇収録しています。浮遊感ただよい、思わず没頭し長湯してしまう「長湯文庫」です。

作家:モノ・ホーミーさんについて

図案家。1986年鹿児島県生まれ、東京都在住。本の装画を中心としたイラストレーションの仕事の傍ら、2019年2月6日よりひとつの絵とひとつの物語からなる『貝がら千話』を制作。
長湯文庫には「浴槽の裸婦」を書き下ろし。

 モノ・ホーミーさんは毎日1話イラストと物語を描く、「貝がら千話」という取り組みを2019年からずっとされていて、まもなく1000話目に到達します。ひとつひとつの物語の力はとても強く、私たちを現実でも、非現実でもない場所に連れて行ってくれます。SFのような、いや隣の家で起きているような、お話。あてもなく漂ってしまう感覚が、長湯するのにぴったりだ、と今回、このような本に仕立てることになりました。モノ・ホーミーさんという作家さんに出会えたからこそ、生まれることができた本です。

装画:木村直広さんについて

日本画家。1993年新潟県生まれ。東北芸術工科大学大学院修了、日本美術院院友。今回の装画は石や鉱石を砕いてできる絵の具を使用しており、粒子感が特徴。お風呂は描かれていないものの、どこかお風呂を感じさせる作品に。

 今回、装画は日本画家の木村直広さんにお願いしました。蟹の絵を見ると、どこにもお風呂は描かれていないのに、なぜかお風呂を感じさせます。原画を見ると、石でできた絵の具のきらきらが。これから何年も読まれていくときに、古く感じさせず、力も色褪せない、いい表紙ができたのは木村さんのおかげです。

長湯文庫とは

 実は「長湯文庫」という構想は、編集部の稲垣が大学生だった頃に生まれたもの。お風呂で本を読むことが好きな、お風呂好きで本好きなひとりから生まれました。(誕生秘話はまた後日。)

 長湯する感覚は、物語に没頭する感覚にどこか似ていると思っています。物語は、短編小説を中心に。身体の芯まで、じんわりと温めてくれる物語たちです。つい物語に没入してしまう(つい長湯してしまう)本作りを長湯文庫は、目指しています。

 お水に強い紙を使用しておりますが、湯船にともにちゃぽんと入ると紙がシワシワになってしまうので、ご注意くださいね。

▼使用した紙
・表紙の紙:N-三菱耐水260g/㎡ L判23kg
・本文の紙:OK レインガード 70kg

▼ 実際にお水に濡らすとこんな感じです。

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ご購入いただける本屋さんはこちら

(2021.9.27現在 順不同)

江別 蔦屋書店(北海道)/まわりみち文庫(青森)/乃帆書房(秋田)/BOOKNERD(岩手)/曲線(宮城)/六日町ナマケモノ書店(宮城)/ペンギン文庫(宮城)/うさぎや宇都宮駅東口店・うさぎや自治医大店(栃木)/BREWBOOKS(東京)/本屋Title(東京)/SUNNY BOY BOOKS(東京)/本屋B&B(東京)/本屋・生活綴方(神奈川)/kame books(千葉)/ひばりブックス(静岡)/栞日(長野)/mountain bookcase(長野)/ON READING(愛知)/京都岡崎蔦屋書店(京都)/浄土寺店ホホホ座(京都)/hoka books(京都)/CAVABOOKS(京都)/とほん(奈良)/FOLK old book store(大阪)/toi books(大阪)/トンガ坂文庫(三重)/本の栞(兵庫)/1003(兵庫)/紙片(広島)/りんご堂(広島)/汽水空港(島根)/本屋ルヌガンガ(香川)/本の轍(愛媛)/ナツメ書店(福岡)/Bareishoten(大分)/ひとやすみ書店(長崎)/mychairbooks(熊本)/taramu books and cafe(福岡)

▼オンラインでも購入可能です。

これからの寒い季節、お風呂で、もちろんお風呂以外でも、長湯文庫をどうぞお愉しみください。

(筆 熊谷)


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