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「雑誌の取材に応じるメリットってありますか?」への答え

ファッション誌やライフスタイル誌では、「SNSで人気の人」にフィーチャーした企画が、定番になってきましたね。主婦層向けのお料理やお掃除、インテリアの企画などでは特に顕著です。「お手本」として実例を見せるだけでなく、クリエイター(インフルエンサー)さんの考え方や独自のメソッドありきで企画を立てているのだな、というページも多く見られます。

わたし自身も、「SNSで●万フォロワーをもつ誰々さんが教える何々術」のような企画は何度も担当してきました。やはり、読者層と近い生活を送っているクリエイターさんのメソッドは、身近に感じられて説得力が強い。しかも、クリエイターさんたちは、自分のメソッドにそれぞれの思い入れを持っているので、取材するとその情熱が伝わってきて面白い。

いっぽうで、クリエイターさんたちは、既にブログやオンラインサロンだけで十分な収入を得ていることが多い。そんな皆さんに、雑誌の取材を受けていただくことで提供できるメリット/デメリットは何だろうと常々考えてきました。

▽デメリット

・手間がかかるわりにギャラが安い

ギャラは取材の程度(インタビューだけか、実際に料理などの実例を撮影するのかなど)で数千円から数万円まで様々ですが、やはり昨今の情勢もあり、稼働量のわりに安く感じられる場合がほとんどです。インスタでのPR案件などと比べると、収入源としてはコスパが悪く感じられると思います。

・ブランディングのための縛りが多い

雑誌の「想定読者層」や「テイスト」による縛りもあります。例えば、お弁当の作り方企画に協力するとします。同じワーママを対象とした雑誌でも、A誌では「オシャレでシックなモノトーンのお弁当箱」がいいけれど、B誌では「詰めるのが楽なフードマン800」を使ってくださいと言われる…というような感じです。

美容家インフルエンサーさんだと、編集者から「●●(ブランド)の商品も掲載したいんですが、何か愛用のアイテムってありますか?」と聞かれたりするかもしれません。雑誌に広告を出稿してくれているブランドを、編集ページでも掲載したい、という事情です。


▽メリット

・仕事の幅が広がる

誌面作りならではの楽しさといえば、これです。例えば、インテリアコーディネーターさんが雑誌の仕事をする場合、「この流行りのアイテムを使えませんか?」とか「このテイストでお願いします」という条件がつくことで、一人でやっているときとは違うやり方を経験できるとおもいます。

・既存フォロワーとは違う層にリーチできる
・クライアント、代理店からの注目度が上がる

より実利的なメリットの話です。雑誌出演は、普段接しているフォロワーさん以外からも認知を得られる、いいチャンスになると思います。

クリエイター(インフルエンサー)さんありきの企画では、打ち合わせをかなり緻密に行います。編集者も、「せっかく誌面に出ていただくのだから、クリエイターさんがSNSでは出していない一面を見つけたい」、「なるべく読者層に刺さるような話を引き出したい!」という気持ちでいます。

誌面露出によるフォロワー増加数は、正確に計測することはできませんが、以前お話を聞いた例だと、発売数日で数百〜数千増加というパターンもありました。雑誌の実売部数は減少傾向にありますが、美容院などで多数の人に読んでもらったり、dマガジンなどデジタル配信も増えているので、閲覧者数は実売部数よりもはるかに多くなります。

また、女性誌は代理店やマーケターの方が仕事の資料として読んでいることが多いので、一度露出するとPR案件がグッと増えるのだそうです…!

・他のクリエイターと繋がれる

また、雑誌現場にいるカメラマンさんやライターさんは、毎日現場をこなしているプロばかりなので、そういった方達と一緒にものづくりをするのは本当に楽しいと思います。

雑誌でのご縁をきっかけに、他のお仕事に発展していただくのは、編集部としてもとてもうれしいことです。(というか、皆さんフリーランスとしてお仕事されているので、編集部に止める権利は一切ありません)

また、ファッションやカルチャーのジャンルでは、雑誌を通して、好きなタレントさんやブランドと一緒に仕事をするきっかけも作れます。ヘアメイクさんと何度かお仕事を重ねていき、その方の好きなタレントさんのメイクをお願いする、ということもありました。

▽結論:コスパは悪いかもしれない。だけど、キャリアの可能性が広がります!

タイミングとしては、「ある程度自分のテイストが固まっていて、仕事も回ってくるけれど、ワンステップを踏み出したい」と思っているときなんかはぴったりかなと思います。雑誌仕事のオファーが届いたら、手間がかかる仕事かもしれませんが、キャリアのブーストとして、ぜひ使い倒してください。




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\🐣小吉🐣/
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かわいいものとUGCラブ。 1994年生まれ→ファッション誌編集→ニュースメディア&週刊誌編集→noteディレクターになりました。 週1回くらい仕事と関係ない話を書きます(好きな本とか映画とか)。

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