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【適応障害入院日記】人見知りに届いた安心

78日目(休職3日目)

夜の魔物は背後に付いてきていたが、いつものルーティンはできた。
車いすのおばちゃんとおしゃべりしながら星を折った。
よかった。

一人で座る

今まではリワークに行ったら必ず何人かは知っているメンバーさんがいて、
「いろどりさん、おはようございまーす!」と言ってくれていた。
おしゃべりしながら、あんなことやこんなことがあって…と相談したり、
「今日のプログラムはディベートですね…」と朝から疲れを共有したり、
メンバーさんの輪に入って(むしろ中心になって)過ごしていた。

今は知っている人はいない。
メンバーさんも静かな人が多く、プログラムが始まるまで各々過ごしている。
私はすみっこのイスに座って、じっと時間が来るのを待つ。
絶賛人見知り発動中。

だからプログラムが始まると一息つける。
他の人を気にしなくていいから。

今日は2週間分のスケジュール作成。
スケジュールに合わせて生活面やリワークでの取り組みの目標を立てる。

「リワークの環境に慣れる」ことが目の前の課題。
メンバーさんの顔と名前を覚える。
ふりかえりで「よろしくお願いします」と言ったが、反応は薄く感じてしまった。
すでに「デイケアに戻りたい…」と思ってしまった。

「いろどりさんはすぐに安心できる場所に戻りたがる」
センター長に言われていたことが3日目にして出現。

しょぼんとした気分で記録を書いていると、見覚えのありまくる人が来た。
前回一緒だった卒業メンバーさん。
お互いに「おーー!!」と手をぶんぶん振りまくった。
通院終わりにお昼休みの時間を狙ってフラッと立ち寄るのは卒業生あるある。
卒業メンバーさんに「会えてすごく安心した〜!うれしい〜!」と伝えると、
スタッフさんに「さっきまでの顔と全然違う」と笑われた。
「お昼休みだから安心を求めるのは許して」と言うと、よし!と言われたから、
昼食の配膳が過ぎていたが、たくさんメンバーさんの笑顔と声に癒された。

メンバーさんに会ったのは5月のフォローアップ以来。
そのときにはすでにパワハラで折れかかっていたときだったから、
フォローアップでも辛いことを話していた。
今は入院して、またリワークに出戻りになったことを伝えると、
「あのときよりずっと表情が良くなった。戻ってよかったんだよ」と言ってくれた。

ここ数日は休職になったことで地面にめり込みそうなテンションだったが、
今の自分を肯定してくれる人に会えた。
スタッフさんも「今日会えたのは必然だったのかもしれないですね」と言っていた。

朝とは違う気分で病棟に戻ることができた。
30分近く放置されたお昼のうどんは、つゆを全部吸ってのびのびだったが、
それでもおいしく感じられた。

休む前の苦しさも、休むことの苦しさも分かり合えるのがリワーク。
これから一緒に学んでいく新しい仲間との出会いを大切にしよう。
それを思い出させてくれた卒業メンバーさん。ありがとう。

今、私ができるのは「休む」こと。
できることを、一歩ずつ。
大丈夫だね。

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◯今日のご飯
朝食
・ご飯
・みそ汁
・もやし炒め
・エビしゅうまい
・牛乳

昼食
・肉うどん
・蒸したまご(卵豆腐みたいでうま!毎日出してほしい!)
・バナナ

夕食
・ご飯
・すまし汁
・カレイの揚げ煮
・マーボー春雨

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