~愛すべき糞のような我が人生~中学での虐めから高校中退まで

どこでもそうだと思うが複数の小学校の学区がまとまっているのが中学校だ。叩かれるのを恐れずに言うと結果的にあまりガラの良くない地域の連中も混ざってしまうのだ。小学校でいたって真面目だった子が突然反抗的になったりするのもこの時の友人関係の変化によるものが多いと思う。

俺が行っていた公立の中学校もそれに漏れることなく入学と同時に5Gもびっくりなスピードで友人関係が変化していった。

入学初日、小学校で仲が良かった友人と廊下ですれ違った。友人はすでにクラスの不良と打ち解けたようで隣には体の大きな男がいた。

俺「あ、クラス別になっちゃったね!」

友人「おう!まあ仕方ないよな!あ、こいつぽるて!小学校で仲良かったんだ!」

不良「ふーん、俺こいつ嫌い。」

俺は意味が全く分からなかった。喋ったこともない、会うのも初めての相手にいきなり嫌われたのだから。あまりの衝撃に俺は黙りこくってしまった。

不良「いこうぜ」

その後、その友人とは急激に疎遠となった。

暫くは気にしていたが俺も新しい友人ができてこのまま充実した中学校生活を送れるかと思った。

その瞬間は突然だった。入学して2か月、6月ごろだったと思うが別のクラスの女子から告白されたのだ。

数か月前まで小学生。俺は浮かれて相手のこともよく知らず付き合うことにしてしまった。

しかし付き合うといっても何をしていいのかも分からない。そうこうしてる内に連絡もしない、会おうともしない俺は愛想をつかされフラれてしまった。

暫くして別の不良の女から呼び出された。

不良女「あんた、あの子の事弄んだんだって?」

俺「え?そんなつもりは・・・」

不良女「言い訳すんな!」

そういうと不良女は思い切りビンタしてきた。

またしても驚いてなにも言えない俺を見てイライラしたのかそれから苛めが始まった。

毎日呼び出され、不良同士のつながりで男からも女からも精神的、肉体的にも追い込まれていった。仲の良かった友人も見て見ぬふりだ。2年、3年になっても続いた。すでに俺は心を閉ざすようになっていた。「卒業さえすれば・・・」そう思って不登校にならず耐え続けた。

そして卒業して高校生になった。

高校では軽音楽部に入った。当時はインディーズブームの全盛期。ハイスタやスネイルランプが好きな友人がたくさんできた。その中には不良も何人かいた。

もちろん音楽にもどっぷりとハマった。先輩とバンドを組んでヴォーカルで文化祭にも出た。部活動自体が文化祭前以外は誰もこないのだが毎日一人で部室のドラム目当てに活動していた。

しかし不良というのはやっかいで仲間になるための儀式的な行動をときに求められる。やれピアスを開けろだの万引きをしろだの。不良になりきらなかった俺でも苦労して避けていたのだから、高校デビューしたヤツはかなり苦労しなければならないと思う。

そうこうしているうちに学校の勉強に全くついていけなくなった。いやもともと頭は悪かったから自分の責任なんだが。

そして留年、17歳で自主退学となる。

その後ライブハウスへ就職。真面目だった俺が刺青をいれる事になるのだがまた別の記事で。

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