コーディネートの幅を広げるために考えたこと


兵庫県立美術館「ミナペルホネン皆川明/つづく」展

日本には、たくさんの魅力的な美術館があります。
企画展はもちろんですが、主に建物そのものを見るために出向くこともあります。
今回ご紹介する兵庫県立美術館もその一つです。

建築家安藤忠雄が設計した建物は、太陽が照りつける街にすっと涼しげな佇まいで建っていました。
屋上からは、カエルが出迎えてくれました。

覗きこむ様が、キュートなカエル。
『ようこそ。』と声が降ってきそうです。

午後の光に切り分けられた外壁。
ここまで計算された美しさが、安藤建築の魅力の1つだと私は思います。

今回、コロナ禍の中で迎えた夏季休暇週間の1日を使い、美術館を訪れる予定を立てました。日時指定チケットを購入し、その時間に間に合うよう移動スケジュールを組みました。
大切なポイントを見逃さないように、録画しておいた日曜美術館『ミナペルホネン 皆川明 つづく展』を見返しまし日本には、たくさんの魅力的な美術館があります。
企画展はもちろんですが、主に建物そのものを見るために出向くこともあります。
今回ご紹介する兵庫県立美術館もその一つです。

建築家安藤忠雄が設計した建物は、太陽が照りつける街にすっと涼しげな佇まいで建っていました。
屋上からは、カエルが出迎えてくれました。

展示室 森 洋服の森

400着以上の洋服が重なり合って、森を作っています。
25年分の作品をアトランダムに展示している様が、正に圧巻と言える展示空間でした。

短いサイクルで大量消費されていくファッションの在り方を真っ向から強く否定するのではなく、静かに背を向け我が道を行く姿勢が潔いと思いました。

先日、デザイナーのアルマーニも同じ意味合いの発言をしていました。コロナ禍を経て、流行の在り方やコレクションの開催スパンなどを見直す時期にきているのではないかとのコメントでした。

ミナペルホネンは、25年前から周りに流されることなく、ぶれない信念を持ち続けたことに強さを感じます。

展示室 芽

テキスタイルの図案を額装し、展示しています。
デザインの原画ですが、絵画と言っても間違いないと思うクオリティです。ここに展示されている作品を通して、デザイナー皆川明の頭の中を覗きこむこともできる空間です。

建築家中村好文が設計したshell houseの模型

会場に設営されたshell houseの内部

皆川明が考える新しい宿のイメージを具現化しています。アルテックの家具をはじめ、北欧インテリアに用いられる暖かみのある、自然と一体化した内部空間に仕上げています。

このクローゼットに惹かれました。
普段は手にしない柄物の洋服も色味を抑え、デザインに統一性を持たせると魅力的に感じます。

製作過程をTVで見た時から、実物を見たいと思っていた刺繍です。うっとりするほど繊細で美しい。

タンバリン柄のタイル

使いやすい色が揃っています。
キッチンや洗面所などの水廻りではなく、玄関正面に
フォーカルポイント(一番はじめに目にはいるもの)として使いたいと思いました。

どの色も素敵です。
黒と白を使ってスタイリッシュに。
緑と黒をウォールナットと合わせて落ち着きのある大人の空間を。
ナチュラルな空間にはブルーを効かせて。とタイルを前にしてコーディネート案が次々と浮かびます。

ハギレのコラージュ

タンバリンのほか、ペンギンや鳩、蝶々、薔薇やアネモネなど様々な柄と色が重ね合わされています。
花柄をスタイリッシュな空間に合わせ、洗練を導き出すのは至難の技です。
食わず嫌いではないですが、選択の幅を狭めていたことは否めません。今後は、コーディネートの幅に厚みを持たせるために、たくさんの柄と向き合いたいと思いました。

つづく展鑑賞記念にミュージアムショップで買い求めたタンバリンのポストカードとブローチ。

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