地方都市でネット集客できない時


1.大企業と小企業のマーケティング


大手メーカーの代理店の企画が、一瞬で消え去った話

以前とある通信系企業で、小さな販売代理店が公式のサイトよりキャッシュバックを高めに設定する企画を打ち出したが、大元の公式サイトに即同じキャンペーンを打たれて早速終了したという例があります。

大手企業がいる市場で、大手企業相手に価格競争すると一瞬で目を摘まれたという事例でありました。

また我々と関係のなく私見ですが、

Iphone11 関連の情報で、

例えば、”Iphone11 一眼レフ” と検索するとIphoneに対するポジティブな意見がたくさん出てきます。

そして本来カメラに必要な情報、例えば撮像素子などの情報はあまり出てこない。

写真のクオリティは、例えばPHOTOHITOなどで確認すると一目瞭然ですが、ネットを簡単に検索しただけだと、Iphoneの凄さが目立って一眼カメラの存在価値が無いような印象を持ってしまいます。

ここに大企業のSEOの力を感じるところがあります。



2.都心と地方都市のマーケティング


様々な場所でマーケティングの情報は出回っていますが…

提供されている情報は大半(ほぼ全て)が大企業、都心向けの情報です。

都市部 大企業 ○

都市部 小企業 ○

地方 大企業

地方 小企業

都心にある大企業と地方にある小企業では、

経済規模、年齢、人口、性格、ライフスタイル、出回っている情報及び媒体、色々と違っており、

出回っている情報は、殆どのケースで当てはまらないのが現状です。

例えばSNS、地方都市ではそもそも人が少ないので共有が拡散していかないという特徴があります。

ライフスタイルの違いについて言うと、例えば地方では車での移動が多いですが、

車中心の生活になると、電車広告は見ることは少なく、車の使用中に見れるガジェットは、スマホのナビゲーションが多くなります。

したがってローカルSEO(MEO)は地方の方が相対的にメリットが大きい。

経済規模の違いは、キーワードに直結します。経済規模や人口と、ビジネスにおける差別化は反比例しており、必要以上に差別化を図るとそのニッチなワードが通用しなくなってきます。

人口が10万人以下の規模の都市であれば、ランチェスターだ!と差別化に集中し、ターゲットを狭くしすぎるとそもそも需要がなくなる。

また年齢構成に応じたフォントやデザインが必要とされます。

オンラインとオフラインの割合を考える必要が出てきます。

マーケティングもウェブサイト自体も、どの様な地域を対象にするかで内容が変わってくるということです。

local_marketing


3.地方都市x小企業で効果的な集客施策


都市部と地方で集客方法が異なる理由の一つとして情報量の差がありますが、

情報量は、次の通りウェブが一番多く、都市、地方と徐々に少なくなっていきます。

ウェブ(特大) > 都市(大) > 中核市(中) > 地方(小)

人口も情報も少ない地方都市では、費用をかけずに最も効果的な集客方法は、MEOやコンテンツ生成となります。

ホットペッパーのような広告で収益を得ている情報誌やリスティング広告など、これらは生産規模が大きい方が実質的に広告費のコストが低くなり、金銭面で優位性のない企業は圧倒的に不利になります。

しかし本来は金銭の多寡よりも、商品、サービスの内容が重視されるべきです。

近年のウェブ全般で重視されているのは商品、サービスの質であり、ユーザーに与える価値の大きさが評価の対象となるので、どれほど企業規模が小さくても、ユーザーへ価値を提供できたら全ての企業が同じ土俵で競争に参加することができます。



4.地方でのコンテンツ生成について
ローカルキーワードを盛り込むことで、地方で生成されるテキスト・メディアは効果の高いものとなります。

独自のコンテンツとは、テクスト(ブログ)・動画に大別されますが、ここではブログの10個のヒントを確認してみます。

1.書くトピックスの選択

魅力的なブログを書くとき、最初に次のような質問を考えてみます。

想定される顧客が、

・何を探しているのか?

・何について知りたいか?

・共感することは何か?

購入者のペルソナが興味を持っていそうな内容について考えていきます。

題材に関しては、日記でなく、あくまで業界について書く必要があります。

ノウハウ か意見

実際のコンテンツでは、会社を知らない人に見てもらうので、会社の商品やサービスか如何に顧客の悩みを解決できるかに焦点をあてるべきです。

また、その情報を提供する時にセルフイメージがとても大切になります。

地域性の高いトピックであればあるほど、生の声が重要な要素になります。従業員の方に次の点を確認してみても良いかもしれません。

・よく聞かれる質問はありますか?

・お客さんに必要なことは?

・どんなことを知って欲しい?

・競合他社のトピックは?

具体的には、パンの製造を事業としている場合、パンのトピックについて書くことになり、特定のパンについて最適なレシピ、問題点、実際の賞味期限、美味しい食べ方、など、なるべく独自性のある内容を一般化して絞り込んで選択する方が良いのかと思います。

2.キーワード調査

検索エンジンに入力される単語やフレーズです。

地域の顧客が知りたいと思われるキーワードを想定します。

それを検索する時は興味があって知りたいと思っている内容です。

・購入者のペルソナはどのキーワードを使用する?

・あなたの業界に関連するものは?

手っ取り早い対策と勘違いして、キーワードをコンテンツにとにかく何度も書くケースがありますが、訪問者に刺激を与えることに焦点を絞ります。

但し、同義語や類義語を盛り込むことは施策の一つではあります。

「デジタルマーケティング」「ウェブ集客」「WEB戦略」

3.ロングテールキーワードも考える

ワードを複数組み合わせたものです。

「パン 地元 SNS」

それらのキーワードを関連付けてタイトルにも含めます。検索した内容に全てキーワードが盛り込まれて、内容も適応していたらその記事の価値は増大します。

具体的には、「2019年SNSで流行になった地元のパン屋さん」といったものです。

トピックと内容が決まれば、関係者や同僚に意見を求めます。

HubSpotが調査した理想的なブログタイトルの原則は次の通り。

1.理想的なタイトルの長さは30文字

2.Twitterで共有されやすいのは4~6語の見出し

3.Facebookでは、共有されやすいのは6~7語の見出し


4. URL

地域の情報を短くして入れると分かり易いです。

技術的な情報として、年やインデックス番号など、URLに数字を入れると301リダイレクトが発生して、SEOに悪い影響があります。

5.メタディスクリプションを作成

検索エンジンや読者に向けて記事の概要を伝えます。ここでも特定地域のキーワードを備えます。

メタ記述の最大推奨長は150~160文字で、それを超えると超えた部分は削除されます。

メタディスクリプションがSEOに直接影響することはありませんが、クリック率と記事内容との一貫性は影響してきます。

6.記事の中に外部リンクをいれる

地域で参考になる関連メディアがあれば、実際にトラフィックが増加します。

外部リンクからのトラフィック増加は信頼を獲得し、結果的により多くのリードを招くことができます。

技術的な情報として、外部リンクを導入するときは、離脱するのを防ぐためそのコンテンツを新しいウィンドウで開くことが推奨されています。

別のブログ投稿でより詳細に説明できる内容があれば、それをリンクします。

これは、検索クエリと顧客への情報提供、2つの側面で役立ちます。

最後に、コンバージョンをサポートするサイトの重要なコンテンツへのリンクを紹介します。

ブログの投稿内で訪問者の何らかの動きを求める場合、

次に、各投稿の最後に関連する画像やグラフなどを投下します。

投稿に何らかの感心を寄せたら、その訪問者は何らかの動きを取る可能性が高くなります。

信憑性のある実際の地元のデータやグラフ、商品の写真で視覚効果を活用し、それに焦点を絞って行動喚起させることで、売り込み要素を消しつつ、自然の流れで販売ページに流入させていきます。販売ページは縦長のランディングページが推奨されます。

7.そのほかのメディア

・動画:ウェブサイトに動画を追加してその動画が感心を引くものであれば、SEOでは圧倒的な効果が作れます。その理由として、閲覧する時間が長くなること。テキストよりも動画の方に流入があるからです。ローカルの情報であればあるほど差別化が取れます。

・ホワイトペーパー:問題を解決するための課題とその要因を分析し、解決策をまとめた報告書をホワイトペーパーと呼んでいます。

8.ローカルから別の地域へ

プレスリリースの依頼、アフィリエイターとの連携、難しいプロセスですが、コンテンツを別の地域、属性の人間とコラボレーション出来れば、新しい角度から情報が作られるだけでなく、有用な外部リンクが作成されれば訪問者増加の起爆剤になり得ます。