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スイスで行われる ユーロビジョン2025 開催都市は…バーゼル (Basel) に決定。Eurovision Song Contest 2025

 バーゼルとジュネーブが争っていたユーロビジョン・ソング・コンテスト2025の開催都市ですが バーゼル(Basel)に決定しちゃいました。ジュネーブだとばかり思ってたのでちょと意外でしたね。スイスでのコンテスト開催はESC史上3回目、最初の開催地は1956年ルガーノ、2回目の1989年はローザンヌだったのでバーゼルBaselでの開催はもちろん初となります。

 フランスとドイツとの国境に位置してるので集客的には全く問題無しでしょう。日本から観戦しようと考えている人にとっては、直行便でチューリッヒまで入れば列車で1時間以内で行けちゃう場所なので旅程が組みやすいかもしれません。1st-セミファイナルは5月13日、2nd-セミファイナルは5月15日、グランドファイルナルは 5月17日。

 
多機能なイベントインフラが整っている聖ヤコブ地区(Saint Jakob)中心の開催となります。セント・ヤコブホール(Saint Jakobshalle)を中心に セント・ヤコブ公園 スタジアム(Saint Jakob Park stadium)なども使用予定。

メイン会場となる St. Jakobshalle

 運営側のコメントによると、ホントはジュネーブの パレクスポ会場の方が施設の規模が大きかったものの、ESCインフラをすべてゼロから会場内に構築しなければならないのに対してバーゼルには既に音楽コンサート向きなセント・ヤコブホールがあったこと。また聖ヤコブエリアにあるスタジアムやスポーツ施設の統合利用で小さい会場の欠点を補えると判断したようです。またESCはステージ設営の膨大なリハーサル等にかなりの日数が必要ですが、バーゼルの方が長い期間の施設利用を可能にしてくれたこともポイントだったとか。最終的にはバーゼルがジュネーブよりも街全体でファンを受け入れる体制が積極的だったことが決め手になったようです。

グランドファイルナルは5月17日

 ESCのエグゼクティブ・スーパーバイザーであるマーティン・エスターダールは、今回の決定にあたり 次のようにコメントしています。

 EBUは、バーゼルが2025年のESCの開催都市に選ばれたことに興奮しています。このコンテストは、1956年にスイスのルガーノで誕生し、それから約70年後に発祥の地で開催されることになるのはとても素晴らしいことです。ヨーロッパの交差点に位置するバーゼルは、国境を越えて人々をつなぐ音楽の力を称えるイベントにとって理想的な舞台です。伝統と革新のユニークな融合により、バーゼルはESCの精神を反映している都市と言えます。バーゼルの聖ヤコブシャレ(St.Jakobshalle)という格別な会場と、卓越したホスピタリティは、代表団、アーティスト、ファンにとって忘れられない思い出となることでしょう。1956年と1989年にスイスのイタリア語圏とフランス語圏で開催されたコンテストに続き、今回初めてドイツ・スイスでESCが開催されることになりました。主催放送局であるSRG SSRとバーゼル市とともにライン川のほとりで音楽の祭典を華々しく演出し、ステージ以上の感動で皆様をお迎えしたいと思います。

2024.9.12追記

 バーゼル市議会は、ESCの開催に必要な資金提供の可否についての投票を行い、州議会を代表するすべての政党が、コンテストへの資金提供に賛成の立場を表明、賛成多数で承認されました。しかし保守右翼政党のスイス連邦民主同盟(EDU)が現在、バーゼルがESCに資金援助することに対して国民投票を実施するべきとして署名運動を行っています。EDUがもしも十分な署名(2000)を集めれば、11月に国民投票にかけられることになり、資金援助を拒否する有権者が多数を占めれば、バーゼル開催が中止になる可能性も残ります…。


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