中学入学準備 #3 (数学)

三年間SAPIXで猛勉強して、そこから東大目指してさらに六年間鉄緑会漬けでは中高一貫校に進学した意味がないので、中学生の間は塾には行かずに部活や学校行事を存分に楽しみなさい、勉強は学校の授業にしっかり取り組みなさい(KPIは定期考査とする)が我が家の基本方針でした。

しかし、「サピがないと暇すぎる」息子の不満と「得意の理数系は伸ばしたい」親の意向が合致したので、数学だけは先取りさせることにしました。英語は基礎英語と中学校に全てお任せします。

画像1


さて、数学だけ先取りするにしても、中高一貫校の生徒に特化した有名老舗塾は新宿〜渋谷圏内ばかりで渋幕から学校帰りに行くには不便すぎて却下。Y-SAPIXは実績が乏しいのでパス。各地に校舎がある早稲田アカデミーは高校受験生が主客層なので見送り。ターミナル駅に校舎がある大手予備校は逆に高校生からがターゲットなので微妙。帯に短し襷に長しなのです。

それならいっそ通信講座にしてみようか。部活や学校行事の忙しさに応じてペースを調整できる通信の方が体力的にも金銭的にも負担は軽い。往復の移動時間の削減という大きなメリットもある。一方、同じ教室の仲間と「競い合う場」がなくなるデメリットもありますが、そこはトレードオフなので仕方ない。「競い合う場」なら学校があります。そのために中学受験したのですから。

サピ休講期間に成績が急落した息子が通信オンリーでバリバリできるとは思えませんが、当時よりは少しは成長したし、1科目だけのまったり先取り程度なら足りるでしょう。それに大学受験は中学受験ほど対面授業の恩恵が大きいわけではない。SAPIXが日々の授業点で成績順に席次が決まる対面授業前提の競争促進システムを採用していたのは、生徒が幼い小学生だったから。もう青年になるんだからモチベーションは自分で保ちなさいってことだ。


前置きが長くなりました。

通信講座で行くと決まれば、古くから実績あるZ会か、「ドラゴン桜」推奨でCMでもお馴染みのスタディサプリか、はたまた新しい動画コンテンツかとネットで情報収集していたら、東進ハイスクールが中高一貫指定校の生徒限定で数学特待生を募集しているのが目に留まりまして。

・基本的には映像授業を家で見て各自が勝手に進めていく形式
・月に3回程度、本部ビルに全員集結してライブ授業
中学2年終了時までに数学Ⅲを終わらせる←!

募集ページを見るにITの利便性と必要最低限の「競い合う場」の提供を合わせたハイブリッド型という感じ。中高数学の先取りを時間に融通が利く通信形式で且つリーズナブルにやりたい我が家にドンピシャに見えます。進度の異常な速さは気になりますが、たとえ途中でギブアップしたとしても損失は入会金11,000円ポッキリ。サピへの課金で傷んだ家計に優しい。

但し、この恩恵に与るためには指定校に通っているだけではだめで選抜試験もクリアする必要があるとのこと。指定校ならば中1春に限り無試験で入会できる鉄緑会よりも最初の間口は狭い。「数学スーパーエリートクラス」という仰々しい名前を付けるだけのことはある。

まずは選抜試験とやらを受けてみようか。

<続く>


にほんブログ村に参加しています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?