中学受験を振り返る #5 (6年生夏期)

受験の天王山とも言われる夏期講習。昨年は小テストなし、1コマ90分のコロナ短縮版になりました。従来の予定では1コマ100分が3コマというハードな日程で毎日行われます。90分と100分は全然違います。100分はSS単科講座と同じと言えば、その大変さが伝わるでしょうか。

夏期講習は算数と国語は毎日、理科と社会は隔日で行われます。2日間の合計点でブロック内昇降を行うのが通例。ブロックを越える例も一部ではあったそうです。クラス落ちしたくなければ勉強するしかないということです。そして、復習は翌日の午前中までに完結しないといけません。

2021世代は「夏期講習中にも学校がある」という前代未聞の大逆風がありました。当時のnoteを漁ったら以下のような泣き言が書いてあった。

朝7時半には家を出て放課後すぐに通塾、帰宅は22時前。これが平日5日中4日間。前後の土日は夕方からの講習のみとはいえ完全休日はなし。これを全て仕事に置き換えてみると土日半日出勤+平日毎日長時間残業という36協定違反どころか過労死基準抵触事案になります。しかも炎天下でマスク通勤、

タフなのは時間だけではありません。難度もグッと上がります。特に算数。はがねのつるぎで戦っていたのが一気にドラゴンキラーになるイメージ。二段飛ばしスパイラルで入試レベルまで跳ね上がるので、振り落とされないように必死にやりましょう。6年夏も算数フルコミットでいいです。翌日のデイリーチェックで高得点が取れるように「全集中」で算数をやってください。デイリーチェックのハイレベルは難しいので覚悟しておきましょう。

因みにデイリーチェックのハイレベルは理科も超難しいです。(夏期講習期間だけ理科のテストがレベル別になります)

この過密日程の中で有名中(主に国語と社会)を解いていきます。どの学校を解けばいいのかは校舎から指定されますので順番にやりましょう。

国語はお盆休みが中心になります。女子校の難解な選択肢と男子校の素直な選択肢との差に驚くと思います。社会は隙間時間にできるので2日に1回ぐらいの頻度で頑張りましょう。社会は有名中を利用して夏に一度仕上げるつもりで。秋以降はインプットの穴埋めしている時間はありません。

有名中の出番は基本的には夏休みだけ。しかし、直近年だけやれば十分な1月のお試し校は声教の本を買わずに有名中で済ませてしまうのも手です。もう1年前の年の有名中も入手できれば、不安な科目だけあと1年遡って追加対策できますので、先輩が捨てようとしていたら貰っておくといいかも。

夏休み終盤に夏期志望校別錬成特訓(カキシ)を挟んでの夏期講習マンスリー実力テストが最後の関門。範囲なしの実力テストですが、算数は夏期講習で全範囲を底上げする形でやっているので、範囲ありテストのつもりで猛復習してください。これまでの2年半で時間差復習で理解を定着させることに身体が慣れているはずなので「今回は実力テストだから」とその作業を怠ると後が大変ですよ。(経験談)

秋以降の平常算数は仕上げのスパイラルになり難度もマイルドになります(感じます)ので、時間差復習で定着を促すのはこれがラスト。鉄人会の予想問題もたしかこの回がラストだったような。


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