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「みじかびの キャプリてとれば… 万年筆の魅力」 PARKER Sonnet

 Parker万年筆というと Duofold や Parker 51 を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?  今回は、Parker Sonnetについて。

Parker 51 / Parker Duofold

 万年筆を初めて本格的に使ったのは、卒業論文の執筆。当時はまだ、ワープロが登場したばかりで手書きが主流でした。その後、仕事では全く万年筆を使う機会がありませんでした。再び万年筆が気になり始めたのは、ワープロソフトの使用でほとんど字を書くことがなくなった頃です。
 意を決して購入したのは、MONTBLANC マイスターシュテュック 146。デザイン、書き味、インクフロー等、すべてに満足していました。Mニブよりもう少し太いニブの万年筆が欲しいと、ふと手にしてデザインが気に入り購入したのがこの Parker Sonnet。スチールペン先で価格も、146の1/10程度。価格の差からも、それほど期待もありませんでした。ところが書き心地の良さに衝撃を受けました。Bニブのためかインクフローもよく、まさにヌルヌルの書き味でした。字を書くのが本当に楽しい。書き味は、ブランドや価格や金ペンかどうかなどでないことを身をもって知りました。

ほとんど装飾もない スチールペン先 Bニブ 


 しかしながらその反面、インクフローが良いことは乾きやすく1週間使わないと書けなくなったり、インクの水分が抜けだんだんインクの色が濃くなることも知りました。万年筆について色々なことを教えられた1本です。また、海外メーカーの万年筆の書き味の違いを試したくなったきっかけの1本でもあります。やはり、書き味の心地よさを求めて万年筆を買うことは「沼」なのでしょう。
 何本もParkerの万年筆を愛用しましたが、どれもインクが乾き易い印象です。子供が間違ってキャップを飲み込んだ時でも窒息しないよう、キャップに穴が開いていると聞いたことがあります。

SONNET ロゴ


 Sonnetの書き心地の衝撃が、万年筆好きになった原因だと思います。万年筆沼にハマらないためには、こんな出会いがない方がよいのかもしれません。


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