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カメラやオーディオを趣味にする自然観察指導員。機械式腕時計や万年筆もこよなく愛す。定年…

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カメラやオーディオを趣味にする自然観察指導員。機械式腕時計や万年筆もこよなく愛す。定年退職を迎え、鉄分補給をしながらのんびり撮影旅行に出たいと思っています。

記事一覧

「みじかびの キャプリてとれば… 万年筆の魅力」 PARKER Sonnet

 Parker万年筆というと Duofold や Parker 51 を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?  今回は、Parker Sonnetについて。  万年筆を初めて本格的に使ったのは、…

saphirinus
2日前

「レンズ沼の歩き方」Canon FD 24㎜ 1:2.8 S.S.C.

 オールドレンズは、35㎜フィルム用の物がほとんどでフルサイズセンサーのミラーレスカメラで使うのがベスト。しかし、フルサイズデジカメはまだまだ高嶺の花。APS-Cセン…

saphirinus
5日前
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「みじかびの キャプリてとれば… 万年筆の魅力」 Pelican P457 Twist

 「PelicanのP457 Twist」をご存じですか? 「Pelicano Junior」 や 「Pelicano Up」と同じお手頃価格の製品です。特に「Twist」 がお気に入りです。  最近万年筆の値…

saphirinus
8日前
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「レンズ沼の歩き方」Contax Carl Zeiss Sonnar 2.8/85 T* AEG

 レンズ沼の住人であれば、85mmと言えば ZeissのPlanar を思い浮かべる人が多いでしょう。フィルムカメラ時代にレンズ沼にどっぷりつかった私は、旅行用のレンズとして So…

saphirinus
11日前
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「みじかびの キャプリてとれば… 万年筆の魅力」 Pilot Elite95S

「みじかびの キャプリてとれば すぎちょびれ すぎかきすらの はっぱふみふみ」 意味不明な五七調のフレーズを聞いたことはありませんか? これは、1969年のTVコマーシャル…

saphirinus
2週間前
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「レンズ沼の歩き方」Summicron-R 1:2/50 LEITZ WETZLAR(Type I)

 レンズ沼にハマった人にとって、50mmレンズと言えば〈標準レンズの帝王〉と もてはやされる ZeissのPlanar 1.4/50 T* ではないでしょうか?  ここではもう1本、お勧め…

saphirinus
2週間前
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「レンズ沼の歩き方」レンジファインダー用広角レンズの〈色被り〉

 ミラーレスカメラで発生する「色被り」現象をご存じですか?レンジファインダー用の後玉が飛び出した広角レンズをフルサイズのミラーレスカメラで使用するとイメージサー…

saphirinus
3週間前
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「レンズ沼の歩き方」        マウントアダプター活用編

 フィルムカメラ用マニュアルフォーカスレンズ(オールドレンズ)をミラーレスカメラで利用することが多い。 最初にマイクロフォーサーズのカメラを入手したので、フィルム…

saphirinus
4週間前
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「レンズ沼の歩き方」 基本の3本レンズ

 フィルムカメラ時代にレンズ沼にハマった私。 使ってみたいレンズがちょっと特殊なレンズの場合、そのレンズ1本で撮影に行くにはさすがにきつい。そこで、広角・標準・望…

saphirinus
1か月前
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「レンズ沼の歩き方」シフトレンズ編      OLYMPUS OM-SYSTEM      ZUIKO AUTO-SHIfT 24mm F3.5

 OLYMPUS OMシステムに手を出すきっかけとなったレンズ。当時、Nikonの一眼レフカメラ F100 / F5が主力機だったが、Nikonのシフトレンズは、28mm/35mmしかなく建物を撮る…

saphirinus
1か月前
3

「レンズ沼の歩き方」パンケーキレンズ編 VOIGTLÄNDER ULTRON 40mm F2 Aspherical SL

 パンケーキレンズというと、f2.8が標準だった時代に現れた明るいパンケーキレンズ。フィルム用一眼レフでは、OVFでピントを合わせるため明るいレンズが好まれた。例えば…

saphirinus
1か月前
2

写真はレンズで決まる!? S-Planar 1:2.8 f=60mm Carl Zeiss Nr61647xxx …

 Nikon Zf を手に入れて最初にマウントアダプターで試してみたのは、やはりこのレンズ。 「写真はレンズで決まる!」40年近く前のヤシカ/Contax レンズカタログを飾ってい…

saphirinus
2か月前
2

余は如何にしてデジカメ信徒となりし乎

イントロダクション  物心ついた時からフィルムカメラを使っていたfilm-native世代の私が、どのようにしてフィルム無しの写真生活に移行していったかを書いてみた。 Fil…

saphirinus
2か月前
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「みじかびの キャプリてとれば… 万年筆の魅力」 PARKER Sonnet

「みじかびの キャプリてとれば… 万年筆の魅力」 PARKER Sonnet

 Parker万年筆というと Duofold や Parker 51 を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?  今回は、Parker Sonnetについて。

 万年筆を初めて本格的に使ったのは、卒業論文の執筆。当時はまだ、ワープロが登場したばかりで手書きが主流でした。その後、仕事では全く万年筆を使う機会がありませんでした。再び万年筆が気になり始めたのは、ワープロソフトの使用でほとんど字を書

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「レンズ沼の歩き方」Canon FD 24㎜ 1:2.8 S.S.C.

「レンズ沼の歩き方」Canon FD 24㎜ 1:2.8 S.S.C.

 オールドレンズは、35㎜フィルム用の物がほとんどでフルサイズセンサーのミラーレスカメラで使うのがベスト。しかし、フルサイズデジカメはまだまだ高嶺の花。APS-Cセンサーのデジカメでも使いやすい24㎜レンズを紹介します。

 Canon FD 24㎜ 1:2.8 S.S.C.は、1973年に発売されたレンズです。
APS-Cセンサーのデジカメで使用する場合、35㎜換算になるため焦点距離を1.5倍す

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「みじかびの キャプリてとれば… 万年筆の魅力」 Pelican P457 Twist

「みじかびの キャプリてとれば… 万年筆の魅力」 Pelican P457 Twist

 「PelicanのP457 Twist」をご存じですか? 「Pelicano Junior」 や 「Pelicano Up」と同じお手頃価格の製品です。特に「Twist」 がお気に入りです。

 最近万年筆の値上げが相次ぎ、金ペンなどはなかなか手が出しにくい価格になってしまいました。

 入門用の万年筆として、パイロット万年筆からも「カクノ」が出ています。「カクノ」をPopな色調で仕上げたのが

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「レンズ沼の歩き方」Contax Carl Zeiss Sonnar 2.8/85 T* AEG

「レンズ沼の歩き方」Contax Carl Zeiss Sonnar 2.8/85 T* AEG

 レンズ沼の住人であれば、85mmと言えば ZeissのPlanar を思い浮かべる人が多いでしょう。フィルムカメラ時代にレンズ沼にどっぷりつかった私は、旅行用のレンズとして Sonnar 2.8/85 T* AEGを手に入れました。
 さすがにf1.4の Planar を旅行に持ち出すのは大変。コンパクトで軽量なSonnar 一択でしょう。今回は、Sonnar 2.8/85 T* AEGを紹介し

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「みじかびの キャプリてとれば… 万年筆の魅力」 Pilot Elite95S

「みじかびの キャプリてとれば… 万年筆の魅力」 Pilot Elite95S

「みじかびの キャプリてとれば すぎちょびれ すぎかきすらの はっぱふみふみ」 意味不明な五七調のフレーズを聞いたことはありませんか?
これは、1969年のTVコマーシャルで一世を風靡したパイロット万年筆「エリートS」のキャッチコピー。万年筆というとなぜかこのフレーズを思い出します。
 万年筆の愛用者として、気の向くままに万年筆についての思い出や魅力をお伝えしたいと思います。万年筆に興味を持っても

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「レンズ沼の歩き方」Summicron-R 1:2/50 LEITZ WETZLAR(Type I)

「レンズ沼の歩き方」Summicron-R 1:2/50 LEITZ WETZLAR(Type I)

 レンズ沼にハマった人にとって、50mmレンズと言えば〈標準レンズの帝王〉と もてはやされる ZeissのPlanar 1.4/50 T* ではないでしょうか?  ここではもう1本、お勧めの50mmレンズを紹介します。

 Summicron-R 1:2/50 (Type I)は、LEICA一眼レフカメラ用のオールドレンズ。Leitzでは、開放絞り値f1.4のレンズはSummilux f2のレンズ

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「レンズ沼の歩き方」レンジファインダー用広角レンズの〈色被り〉

「レンズ沼の歩き方」レンジファインダー用広角レンズの〈色被り〉

 ミラーレスカメラで発生する「色被り」現象をご存じですか?レンジファインダー用の後玉が飛び出した広角レンズをフルサイズのミラーレスカメラで使用するとイメージサークル周辺部分が「マゼンタ色」や「シアン色」に変色する場合があります。どちらの「色被り」も体験しました。 
 オールドレンズ、特にレンジファインダー用の中古広角レンズの購入を考えている方の参考になればうれしいです。

 フィルムカメラでレンズ

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「レンズ沼の歩き方」        マウントアダプター活用編

「レンズ沼の歩き方」        マウントアダプター活用編

 フィルムカメラ用マニュアルフォーカスレンズ(オールドレンズ)をミラーレスカメラで利用することが多い。
最初にマイクロフォーサーズのカメラを入手したので、フィルムカメラのマウントに合わせてマウントアダプターを揃えた。これは、大失敗だった。マウントアダプターで失敗しないようマウントアダプターの活用について書いてみた。参考になると嬉しいです。

 深く考えることなく、レンズマウント/マイクロフォーサー

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「レンズ沼の歩き方」 基本の3本レンズ

「レンズ沼の歩き方」 基本の3本レンズ

 フィルムカメラ時代にレンズ沼にハマった私。
使ってみたいレンズがちょっと特殊なレンズの場合、そのレンズ1本で撮影に行くにはさすがにきつい。そこで、広角・標準・望遠レンズもついつい揃えることになってしまう。使ってみたいレンズ1本買うと無条件に3本は増える。雪だるま式にレンズが増えていくのは何とかしたい。そこで、新しいフィルムカメラのシステムを導入する際、最低限のレンズ構成でシステムを組むことついて

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「レンズ沼の歩き方」シフトレンズ編      OLYMPUS OM-SYSTEM      ZUIKO AUTO-SHIfT 24mm F3.5

「レンズ沼の歩き方」シフトレンズ編      OLYMPUS OM-SYSTEM      ZUIKO AUTO-SHIfT 24mm F3.5

 OLYMPUS OMシステムに手を出すきっかけとなったレンズ。当時、Nikonの一眼レフカメラ F100 / F5が主力機だったが、Nikonのシフトレンズは、28mm/35mmしかなく建物を撮るのには、もうちょっと広角のレンズが必要だった。
 前玉が大きく保護用フィルターがつけられないのがちょっと残念。(モノクロフィルム用のYellow/Orange/Redフィルターは内蔵)
 しかし、レンズ

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「レンズ沼の歩き方」パンケーキレンズ編  VOIGTLÄNDER ULTRON 40mm F2 Aspherical SL

「レンズ沼の歩き方」パンケーキレンズ編 VOIGTLÄNDER ULTRON 40mm F2 Aspherical SL

 パンケーキレンズというと、f2.8が標準だった時代に現れた明るいパンケーキレンズ。フィルム用一眼レフでは、OVFでピントを合わせるため明るいレンズが好まれた。例えば解放f値1.4と言ってもf1.4はピント合わせ用で、暗い環境でも1~2段絞り込んでf2やf4で使うのが当時の常識でもあった。解放f値ではピントが甘く解像度もいまいち。最近は、オールドレンズとして、逆にこの描写を面白がる人も多いらしい。

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写真はレンズで決まる!?                   S-Planar 1:2.8 f=60mm                  Carl Zeiss Nr61647xxx                            Lens maid in West Germany

写真はレンズで決まる!? S-Planar 1:2.8 f=60mm Carl Zeiss Nr61647xxx Lens maid in West Germany

 Nikon Zf を手に入れて最初にマウントアダプターで試してみたのは、やはりこのレンズ。
「写真はレンズで決まる!」40年近く前のヤシカ/Contax レンズカタログを飾っていたキャッチコピーだ。レンズ沼にとっぷり漬かるきっかけとなったレンズでもある。

 「このレンズはxxを撮るのに必要」と買い足すのはまだ沼ではないが、「このレンズを試したみたい」とレンズを買うのは、もう沼であるらしい。
 

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余は如何にしてデジカメ信徒となりし乎

余は如何にしてデジカメ信徒となりし乎

イントロダクション

 物心ついた時からフィルムカメラを使っていたfilm-native世代の私が、どのようにしてフィルム無しの写真生活に移行していったかを書いてみた。

Film時代

 2年間アルバイトして、やっと手に入れた初めての一眼レフカメラはNikonF2。すでにF3 が発売されていたが敢えてメカニカル機を選んだ。そして、このカメラが絞り、シャッタースピード、ISO感度のすべてを教えてく

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