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個展「僕らは、」より

茶_僕らは

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展示に寄せて

コロナという禍によって、私たちの心は今、軋んでいると私には感じられる。常に生死に直面させられて、自分が被害者になるだけでなく、自分が加害者になってしまうかもしれないという不安に常に付きまとわれ、右を見ても左を見ても、疑心暗鬼にならざるを得ない。そんな状況に、どんどん陥って、同時にどんどん疲弊していっているように感じられる。
こんな時だからこそ、本当は隣人と手を繋ぎたい。隣人と不安を語り合いたい。それが躊躇なくできたらどれほどこの不安は、恐怖は、容易に解消されるだろう?
それができないから、不安や恐怖は日々、増幅してゆく。私たちの心の刺々しさもまた、増幅してゆくばかり。
そして改めて考えこむ。
加害者になり得る自分、被害者になり得る自分。そのどちらにもなりたくない、でもなるかもしれない自分。そんなどうしようもないちっぽけな「私」に今、何ができるんだろう?

私は人間として生まれた。人間として生きてきた。途中人間であることを木端微塵にされた。それでも人間であることを諦めたくなくて手を伸ばしてきた。人間であることを捨てたくない。ただその一心で。
そんな私は、こんな状況下にあってもやはり、隣人と心の中、手を繋ぎ合いたい、そう、願ってしまう。

そんな私の、人間としての抗いを、願いを、祈りを、写真と言葉に込めました。
たったひとりの誰かの心に届け。そう、祈りながら。

※5月11日から24日開催
 場所:POINTWEATHER
 223-0053 横浜市港北区綱島西1-14-18/045-542-2694
 www.pointweather.net

よかったらサポートお願いいたします。いただいたサポートは、写真家および言葉紡ぎ屋としての活動費あるいは私の一息つくための珈琲代として使わせていただきます・・・!