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蛆虫たちに汚されても奪われてはならない

汚されても奪われてはならない。

朝ドラ「エール」ちょっと前のエピソードになるけれど、割と好きなシーンがある。
胡散臭い興行師(しかも古舘伊知郎w)にコンサート企画を持ち込まれ、怪しみつつ決行したところ、コンサートは大成功したものの、収益金は持ち逃げされてしまったのだ。
音ちゃんはもちろん激怒するんだけれど、裕一さんはあちゃー、くらいだし、音のお母さん(薬師丸ひろ子)や姉(なんかSKEでまんぷくのふくちゃんの親友もやってたひと)は、あーそんなこったろうとおもった、とか
やっぱりねーでサラっと流してしまった。
音ちゃんはいつまでも悔しがってたけれど、なんだかこのエピソードはわかる気がして見てて可笑しかったり。

古山家のセレブアピールほどではないけれど、関内家も軍のお抱えの馬具店で、何不自由なく暮らしているようだ。
女ばかりでおおらかに育っているのもあって、収益金がなくなったところで、残念だねえくらいなのだろう。
育ちの良いゆえのおおらかさを持った人がわたしは大好きだけれど、彼女たちからもそんなオーラが出ていた。
世間から大切と思われるものが多少くすねられたとしても、彼女たちは決して全ては奪われないのだ。

ずっと誹謗中傷を受けて自殺した木村花さんについて書いてきたけれど、これで最後にしようと思う。
もし、あなたや、あなたの大切なひとが、悪意のある蛆虫たちに誹謗中傷され、蝕まれていたら、どうしたらいいか。

あれから関連記事が上がってくるので目を通してみると、木村花さんは多くの友達にも恵まれて、お母さまからの愛されていたみたいだ。若く、美しく、才能もあるのに、どうしてそんなに自分を追いつめてしまったのか悲しくてならない。
けれど、すごくわかるのだ。美しい景色の中に、ひと固まり蛆虫があると、台無しになってしまう。それが頭から離れない。
まっさらなテーブルにほんの一匹蛆虫がうごめいていても、食欲を失くしてしまう。
悪い例えだけれど、蛆虫に慣れてる人、何度も見てきた人はそうでもないかもしれないけれど、慣れてない人はその衝撃に頭がいっぱいになってしまう。
私もそういうところがあるけれど、人の悪意というものに慣れておらず、愛されて育つと、時にいわれのない悪意に直面したら、意味がわからなくてバグを起こしてしまうのだ。

そう、誹謗中傷は、それ自体はほんのわずかだとしても、慣れていない人には目を曇らせてしまう。
そのひとが本来持っている、美しさ、才能、ありあまる豊かさ、支えてくれる大切なひとや愛する家族やかけがえのない友達すら、霞ませてしまう。
そして、蛆虫たちは、そのありあるまる豊かさを知っていて、汚したい、奪いたいからこそ、躍起になってヒステリックに泥をかけてくる。

生きていれば、私たちはふいに、そいういう輩に出会ってしまうことがある。汚されてしまうことがあるのは仕方がない。
でも、汚れは拭けばいい。すぐ落ちる。汚しにかかるひとたちもだけれど、汚れのことをいつまでもアレコレいう輩も、クズと思っていい。
大切なことは、あなたの本来持っているものを奪われてはならないということ。
それは、あなたが手放さなければ、ずっとあなたのもとにあるものなのだ。
それを、自分でも汚してしまったり、自ら棄ててしまった時、あなたはその蛆虫たちに奪われ、屈したことになってしまう。

私もそんな蛆虫の大群たちに何度も襲われたことあったけれど、なんというか、私はそれをイジメと感じなかった。
ある種のひとたちはそれをイジメと言い、ひどいことを!と叫んでいたが、私もだけど、傍にいてくれる友達たちは、おかしなことを言ってるやつらはあちらの方で、明らかに事実とも違う言いがかりを声高に叫んでるだけなので、相手にするまでもない。みんなあいつらがおかしいのはわかってるからスルーしとけ、の反応だった。友達は本当に心からにそう思っているようで、私も安心して、友達と蛆虫たちをよそに好きな趣味の話を延々として楽しく過ごしていた。
中には腹を立てて蛆虫たちの中に飛び込む子もいたけれど、蛆虫たちはますますオオヨロコビで増殖するだけで、私はその子のことの方が心配でストレスになったほど、蛆虫たちは正直どうだってよかった。だってあいつら所詮、蛆虫だし。
そう思えたのは、やっぱりブレない友達がいてくれたおかげだろう。それはすごく感謝していることのひとつだ。
もし、周りの状況次第であなたへの態度をコロコロ変えるひとがいたら、それは男女問わず友達ではなく、むしろ蛆虫予備軍である。
あなたに「蛆虫たちがこんなこと言ってたよー」といちいち行ってくる人たちも予備軍として火炎放射器で焼き払ってよろしい。

私は以前、大切は人が蛆虫たちに蝕まれたとき、あまり理解してあげることができなかった。今でも冷汗がでるけれど、人生経験が少なく苦労を知らなかったせいか、蛆虫たちの言うことも一理あるような気がしていたのだ。
友達はずっとジェラスに苦しんでいて、蛆虫たちはそのジェラスを煽ったり非難して彼をを追いつめていた。

友達はずっと、「あいつは俺を苦しめるためにあなたに話しかけている」と毎日そればっかり呻いていて、今考えれば私はそのツラさに寄添えばよかったのだけれど、つい、ある日ブチ切れてしまって「あなたは蛆虫たちばっかり!わたしとちゃんと向き合ってくれたらいいじゃん!私はあんな奴ら眼中にないよ!蛆虫じゃなくて私を見てよ!」と叫んでしまった。
それができないから苦しんでいるのは重々承知なのだけれど、私は私でつい、友達ってもしかして蛆虫の方が私よりずっと好きじゃんじゃない?とまで思ってしまったのだ。
この処置は半分だけは正しかったのかもしれない、と思う。

蛆虫は、触らない方がいい。汚れるし、増えるし、他のものたちまで蝕まれてしまう。
さっさと遮断する。断ち切る。場合によっては焼き払う。できれば業者にお願いして。この場合は警察や弁護士でもいい。
警察は、その蛆虫たちがいる居住地の県警や、警視庁でもいい。相談履歴を残してもらい、記録を作ってもらう。
蛆虫たちの名前、住所、年齢、職場の住所、家族構成などを伝え、担当を付けてもらう。次に何かあった時には、担当を呼んでもらうとスムーズだ。
弁護士にも初回無料相談があるし、有能は弁護士さんでも5千円や一万円ほど出せば、しっかりと前例を探してきて参照にしながら対処してもらえる。
攻撃がやまず、もしあなたが自営業をされていたり、なにかの団体を運営していれば、経費でこの件を弁護士にお願いしてもいい。
30万ほど出せばなんとかなるし、死を選ぶくらいならなんてことない経費だと思う。
警察に相談すると、蛆虫たちの職場に自ら連絡することを薦められる。警察に相談したことを含め、蛆虫たちの所業を職場に伝えるもの良いだろう。被害をスクリーンショットしてもいいし、弁護士さんに内容証明を作ってもらってもいい。
もし蛆虫たちの素性がわからないのなら、SNSの運営や、プロバイダに連絡すればよいし、自殺をするほど考えているなら警察に言えば動いてくれるだろう。あなたが未成年の場合、警察は迅速に動いてくれることが多い。

そして、身の回りの友達、いつもそばにいてくれる友達を大切にすること。損得で友達を選ぶバカ女は当てにならない。あなたに夜中まで付き合わせておきながら蛆虫たちに愛想を売るやつ、ステータスや華やかさにつられてあちこちにヘラヘラするやつは捨てていい。何があっても動じない友達が数人いるだけで、あなたは救われる。

今考えたら私も苦しむ友達にもっと寄添えばよかったと思うけど、蛆虫たちを蛆虫と見抜けなかった。友達が考え過ぎと思っていた。友達亡き後、彼らが蛆虫になって私に襲ってくるまで気づかなかったのだ。自分の身に振りかからないとわからないって、本当に友達には申し訳なかったと思う。そのぶん彼にはなるべく寄り添うことで彼を支えはしたけれど、充分ではなかったなと今は後悔することが多い。

考えてみたら蛆虫たちに限らず、あらゆる危機たちに対して臆せず進めることは本当の豊かさからくるのかもしれない。
関内家の人たちも父親が亡くなって取引先から契約を斬られても、職人たちが離れても、愛人関係を持ちかけられても、絶望することなく道を探していた。
そして結局は、本当に、傍にいて支えてくれる職人さんや業者さんを見つけるリトマス紙になったのだ。だからこそ豊かさを失わず、インチキ興行師に持ち逃げされてもあっけらかんとしていたのだろう。

私も蛆虫たちはめっちゃキモかったけど、周りの人たちを見極めるリトマス紙になってくれて、逆に感謝してるくらいだ。

蛆虫たちは永遠に蛆虫だ。
豊かなあなたはが彼らに汚されたとしても奪われてはならないし、奪うことなど蛆虫の分際でできるわけがないのだ。
もう一度言う。
あなたは蛆虫たちから汚されても奪われてはならない。


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