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2021.0402 空の上|人生の主役はいつだってわたし

映画タイトル:空の上
公開日 :2021.0402
主人公 :私

あ、まただ。

エンジェルナンバー。
ゾロ目の数字や、印象的な数字がふと目に入るとき。
天使が、何かを伝えてくれているらしい。

最近よく目にするエンジェルナンバーのことをみんなに伝えると、
バカにするわけでもなく、むしろ、僕も、私もと告白してくれた。
私の周りのみんなにも、当たり前にある現象らしい。

「なんだ!知らなかったの?ようこそこっちの世界へ!」
そんな風に言われたような気がして、
嬉しかった。

今、飛行機に乗って楽園(奄美大島)へ、向かっている。
離陸して、雲の上に出たところで、なんだか母の居るところに近づいたような気がして、涙が溢れた。

母が亡くなった瞬間、悲しさとともに、私の周りにあった羊水が破れ、初めてこの世界の空気を吸ったような感覚がした。すでにそこにあった新しい世界を知ったような感覚。

母の深い愛に守られていたとも知らず、
もっともっとと幸せを求めていた。
けれど、それは大き過ぎて見えないぐらいそこに存在していた。 

もう一度生まれなおしたような感覚は、
世界にある全てを、光輝やかせた。

雨の日も、晴れの日も、
強風も、そよ風も、
人も、花も、虫も、
涙も、笑顔も、
全てに意味がある。

なぜここに来んだろう。

物質では決して味わうことのできない
目に見えない世界を知るために、
この肉体を持って生まれてきた。

思わず声に出してしまうような美しいものを見て、
頭の中が澄み渡るような空気を嗅いで、
心から満たされる食事をして、
体が動き出すような音を聞いて、
目元が緩むような優しいものに触れる。

それらは決して手の届かないものではなく、
とても身近にあるもの。

見上げた星空
公園の木陰の空気
いつもと変わらぬあの店の味
頬をかすめる風の音
大切な人の手

それは、ほんの少し目線を変えるだけで、
いつだってそこにある。

気づいてもいい。
気づかなくてもいい。
でも、気づくと世界は突然に輝き出す。

エンジェルナンバーのように意識するだけでいい。

間もなく着陸の時間、目の前には居なくても、
たくさんの愛をありがとう。

また来るね。お母さん。

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