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老犬から学ぶ、迷子になった時の解決方法

この前、山の中にある父が勤めている会社で、飼い犬(ゴールデンレトリーバー/8歳のシニア犬)が行方不明になった。随分長い間見つからず、ある日は社員さんが山の中を1日中探し回った程だ。そして4日目のこと。

見つかった!

一体君はどこに行っていたんだ。そして山の中を走り回るような犬でもなかったのに。というのも、以前飼っていた犬がアクティブ過ぎてしょっちゅう走り回っていた。ある日1日2日見つからないと心配していたら、公道に繋がる抜け道を通り、運悪く車に当たって亡くなってしまった。

私は今回の老犬失踪事件は解決してから聞いたのだが、どうやって見つかったかというと、ある時フラフラと姿を見せたらしい。いや本当にどこに行ってたの。(山の中のどこかだけど) 人間嫌いになった訳でもなさそうだし、何を思ったのか珍しく山の中を散歩していたら道に迷ったんでしょうな。

行方不明の間、どうやって暑さや雨風を凌ぎ、水や食料を手に入れ生き延びていたのだろうか。日本ではすっかりペット化されていて、人の手を離れると生存難易度は上がる。4日間というのがポイントで、多分1ヶ月とかだったら無理でしょう。

助かった理由として
①前の飼い犬ほどアクティブではなく、交通事故死の可能性が低い
いや、足を滑らせて川に落ちる可能性はあるけど。きっと車の走る道には辿りつかない。
②老犬のため消費エネルギーが少ない
人間でも年齢を重ねると、基礎代謝が落ちますね。きっと無闇に動かなかった(推測)ことも含めてエネルギー消費が少なくて済んだのだろう。
③ちょっとふっくらしてた
熊は冬眠前に沢山食べ、そして冬眠が終わると大変スリムになって出てくる。多少お肉がついてる方が、非常時には有利なんですね。

話は少し変わるが、私の地元では時々高齢者の行方不明が起きる。認知症による徘徊が原因だ。その情報が時々無線で流れており(いかに田舎かお分かりだろう)、逐一結果を知る訳ではないが

大抵見つかっている

上記に挙げた③は置いといて、見つかり助かりやすい①②の条件を満たすからだろう。子どもの頃「迷子になったらはぐれた場所で待て」と教わったが、行動が制限されることによって助かる確率が高まるのだ。素人が下手に動くより、もっと知っている人に任せた方が当然ながら絶対良い。

そして余談。犬が見つかったのは父が仕事を終えて家に着いてからだったため、会社から連絡が入った。「無事、見つかりましたよ!」と。その時の父の心境は

ふ~ん(無感動)

だったそうだが、口では「良かったですね〜(^^)」と言って人間関係の迷子にならないようにしたと本人は言っていた。好きの反対は無関心とは、よく言ったものである。


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