スペシャル・インタビュー第2弾
「ひとり1人が防ぐ感染拡大」京都大学 宮沢孝幸准教授
①[今回の感染拡大について知りたい]
・第3波と言われる波は、年末から年始にかけ急激に上がった
・今回の自粛は、急激な感染者数を抑えているものではなく、次の波の高さを抑える意味があると考えている。
②[感染経路や感染のメカニズムを詳しく知りたい]
・感染経路は、「接触感染」「飛沫感染」「空気感染」の3つ
・ウイルスの量を1/100に減らせば、感染予防に有効(1/100作戦)
・「接触感染」予防はこまめな手洗い。
石鹸でなくても流水で手をこすり洗いしてお手拭きで拭き取ることで1/100になる。
いくら手にたくさんウイルスが付いても、目、鼻、口を触らなければ感染しない。
・「飛沫感染」予防では、大声で喋らない。
・「空気感染」というのは、ウイルスを含んだ微小粒子を吸い込むということ。「飛沫感染」と「空気感染」は厳密には分けられない。
・新型コロナの空気感染は、近接した人が空気を吸い込むことで感染している。適切に予防していれば、そう簡単に感染しない。
・密室で長時間、感染者と会話をした場合、
計算によると、口の中にウイルスが100万個あって、
1万個のウイルスを吸い込むと感染するとき、
微小粒子に換算すると、1億5300万個の微小粒子を吸い込む必要になる。
・ちょっと会話しただけではうつらない。長時間、密室で大きな声で会話しなければ感染しない。
③【外出や外食で気をつけることは?】
・食事を1人でする場合は、問題ない。
・対面で食べる時が問題になってくるが、距離が離れてたら問題はない。
・距離が取れない時は、しゃべらないがベストだが、大声でしゃべらない。大人数で騒がない。
・8時までなら大声で喋ったり騒いだりしていいと言うわけではありません。
・外で会食する場合は、唾が飛ばないように小さな声で会話するには問題ありません。
④【新型コロナ禍でも、メガロスに通ってもいい?】
・スポーツクラブで積極的に運動していただきたい。
・運動機会が失われると、ご高齢の方ほど体力の衰えは早い。
できれば運動は続けていただきたい。
・適度な運動は、免疫を上げ、生活習慣病を予防する。
⑤【メガロスのサウナやプール、ジムエリアなどで気をつけることは?】
・お風呂ではマスクはできませんが、大きな声で話さない。
・サウナでは大きな声で話さないとは思いますが、暑いので
リスクは低いと思われる。
・ラウンジでも、大きな声で話さない。
・プールは広いので、密室状態ではない。三密ではないので、飛沫感染だけ気を付ければ問題ありません。
⑥【一人一人は、感染拡大をどのように防いだらいいのか。】
・多くの人達は、適切に防御しています。ですが、一部の人は、それを守らずに感染を拡大させている。
・ちゃんと防御している人は感染していません。
・感染者が増えたといっても、全体の1%〜2%くらいでほとんどの人、98%の人は感染していません。
・インフルエンザの場合、1000万〜2000万の人が発症している時、感染者はその2倍の2000〜4000万人と言われるが、この新型コロナはここまで流行っていません。
・一生懸命調べても30〜40万人。大流行している訳ではないので、今まで感染対策していた人達はこれ以上強くする必要はなく、これまでの感染対策を継続することが大切です。
・どんちゃん騒ぎする人の数を減らせば感染者は減ります。
⑦【皆様へのメッセージ】
・このウイルスは未知のものではなくて、普通のコロナウイルスです。
・感染するメカニズムは分かってますし、1/100作戦、要は、飛沫感染、接触感染、空気感染に対する何らかの感染対策をすればちゃんと予防できます。
・皆さんが守っていただけるのなら、一部の人が感染したとしても感染がどんどん拡がっていくことはなく自ずと収束していくと思われます。
・感染予防を正しく行い、ストレスない生活を送ってもらえたらなあ、と思います。
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