言葉と感情から名言は誕生する
●普段通りに話していたのに、相手の怒りに触れてしまった
●言いたい事がたくさんあるのに、上手く言葉で表現できない
●詳しく話しているつもりだけど、相手に上手く伝わらない
相手に自分の考えを伝えるために生まれた言葉ですが、自分の真意を相手に伝える事は至難の業と言っても過言ではありません。
一方で、多くの人を魅了するような言葉も誕生しており、「名言」として後世に語り継がれています。
noteで執筆するにあたって、題材の一つに名言を取り扱おうと考えました。
今回は、名言についてじっくり考えてみる記事となっています。
【この記事は約6分で読めるように作成しています。】
コミュニケーションの一貫として生まれた「言葉」
「コミュニケーション」は、情報の伝達、連絡、通信の意だけではなく、意思の疎通、心の通い合いという意でも使われる。 (出典:デジタル大辞泉)
コミュニケーションの方法は大きく分けると2種類あります。
1.言語的コミュニケーション……言葉
2.非言語的コミュニケーション……身振り、手ぶり、表情、声のトーン等
言葉以外にもコミュニケーションをとる手段はあります。
とはいえ、仮に言葉が通じない人と出会った際、その人にあなたの考えを完璧に伝えることは可能でしょうか?
私が接客業をしていた時に、言葉が全く話せない人と接する機会が何度かありました。
おおよその伝えたいことは想像できましたが、確証が持てずに困惑していたことは記憶に新しい出来事です。
より感情を正確に伝えるために生まれたのが言葉です。
Plutchikの感情の輪
人間以上の感性を持つ生き物は存在しないといわれており、人間が言葉に抱く感情は複雑に絡んでいます。
例えば、「今日はアボカドご飯作ったよ」と言われて、よだれを垂らす人もいれば、アボカドが嫌いで憂鬱になる人もいるはずです。
同じ嫌いでも、憂鬱になる人以外に「なんでアボカド入れたんだよ!」と怒る人もいるかもしれませんね。
一見同じような反応でも、抱いている感情は異なる場合があります。
この感情について詳しく提示されたのが、1980年にRobert Plutchik氏が提示した「Plutchikの感情の輪」です。
1980年にRobert Plitchikは「感情の輪」を提示した。これは8つの基本感情と、二点の組み合わせからなる8つの応用感情から成り立つ。 Plutchikはまた、24の「一次」、「二次」、および「三次」の2つのダイアド(2つの感情で構成される感情)を理論化しました。 (引用:ウィキペディア Plutchikの感情の輪 より)
個々の感情を伝えるために生まれたものが言葉ではあるものの、言葉だけでは全て伝えきれないのもまた感情です。
感情を発することで「理解」を生むこともできれば、逆に反発を生むこともあります。
人間が争い続ける理由は、この感情の複雑さにあることでしょう。
言葉は感情を表す強い道具ではありますが、同時に表現の幅を持たせるのが難しい道具でもあるのです。
名言は感情の集合体
感情が複雑に絡んでいる以上、誤解を招いたり上手く伝えられなかったりするのは仕方がないことかもしれません。
何せ、(最近の研究結果でははるかに多い可能性も示唆されていますが)言葉には少なくとも24の複雑に絡んだ感情があるのですから。
その一方で、人を魅了するような強い言葉も生まれ、後世へ名言として語り継がれます。
■名言とは
事柄の本質をうまくとらえた言葉。( デジタル大辞泉より)
たとえ人々の感情の捉え方が異なっていたとしても、事柄の本質をとらえている言葉であれば、肯定的な強いメッセージとして人々の心に焼き付けられます。
異なる感情を持つ人々に肯定的な感情を生み出せる言葉こそ名言だと私は考えています。
現代社会だからこそ名言に触れることは意味がある
産業が発達して、生活も豊かになったように見える現代社会。
一方で、日々取り上げられるニュースやネット上に残されるコメント等を見ると、人々の心が貧しくなっている現状を否定する自信がありません。
名言に学ぶべきものというのはたくさんあります。
発展の速さに心の成長が追いつけない今だからこそ、過去の偉人や現代に生きる人々のメッセージにゆっくり触れ合ういい機会なのではないでしょうか?
名言と呼ばれる言葉やいいなと思った言葉を自分の考えも絡めながら発信して、人生を送る糧になるような記事が書けたらいいなと考えています。
最後までご覧いただきましてありがとうございます! これからも「読んでよかった」と思ってもらえるような記事を書けるように努めて参ります。