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恋愛にマーケティングは役に立つ⑥(STP分析:ターゲティング)

シリーズ第6回。

前回はこちら。

今回はSTPの二番目のT、ターゲティングです。

さて、STPをおさらいしましょう。
Sは市場を分類し、Tで誰をターゲットにするのかを選び、Pで自分の立ち位置を決めます。

今回はTということですが、ターゲティングについて、解説を読みましょう。グロービスせんせーい。

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ターゲティングとは、自社製品を市場に投入する際、どの顧客層(セグメント)を標的市場にするかを決めること。
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前回で顧客層をセグメント分けしたかと思いますが、そのセグメントごとにどこを標的(!)とするのかを決めることをターゲッティングとします。狙いを定める感じですね。

ここで重要となってくるのが、②〜④で行った3C分析です。ここで、自分、競争相手、恋愛対象についてしっかり掘り下げて考えたかと思いますが、これを前提とおいて、ターゲットを決めることが大切です。

一例を見てみましょう。

ある25歳の女性がいたとします。そしてこのように言ったとしましょう。

「私、年齢は年上がいいの。でも3歳年上くらいまでにしたい。年収は600万円は絶対欲しい。スポーツ好きな人というもの外せないな」

さて、この場合のセグメントは、

年齢:26〜28歳
年収:600万円以上
趣味:スポーツ好き

となります。これがセグメント分けしてターゲッティングした対象となるわけです。

ここで重要なのは、このターゲットとなる男性が、恋愛市場にどの程度いるのか、ということになります。

まず年収ですが、DODAが良いデータを出していたので見てみましょう。

ここでは20代のデータとなっていますから、ターゲットの26〜28歳というのは概ね満たしていると見ていいでしょう。

問題は600万円以上の年収の比率です。

こちらのデータによると、600万円以上の年収の比率は、全部足しても全体の3.7%。3.7%といえば27人に1人の割合です。

学校のクラスに例えれば、クラスに一人いるかいないかのレアさ。めっちゃレア。


さらに、スポーツが好きな人、という趣味の条件ですが、これまた面白いデータがありました。


そして注目の結果ですが・・・

「スポーツが趣味」と答えた人は30%です。一番多いとはいえ、70%の男性はスポーツをしていません。

単純にさきほどの3.7%のうち30%しかスポーツをしていないとすると、年収600万円とスポーツが趣味という条件を併せ持つ人は1.11%となります。なんと100人に一人いるかいないかのレベル

大変なレアキャラです。激レア!

つまり、「年収600万円以上でスポーツが好きな男性」というのが、いかにハードルの高いターゲティングか、ということです。

よほど自分に自信があるなら(以前やった3C分析で、よほど自分に高評価だった場合)別ですが、そうでないならこのセグメントによるターゲティングは見直したほうがいいでしょう。

100人に1人って、学校だったら校内ベスト3に入るようなイケメンを彼氏にしたいぜ、って言ってるのと同じレベルです。

いや、それでも私は狙うんだ、というの場合はもちろん自由ですが、いずれにせよ「相当ハードルの高い条件だ」というのは肝に銘じて取り掛かる必要があります。がんばろう。


あと重要なのは、「意識はしていないけれど、無意識にセグメント分けしている条件がはないか」ということです。

さきほどは「年収」「趣味」という条件で出しましたが、どんな人も見た目や話をした雰囲気は無視できないはずです。

しかも相手にすでに恋人がいる場合もあるので、これまたハードルは上がるでしょう。

そうなってくると、さきほどのハードルは更に上がります。もう考えたくもないレベルに・・・。


ターゲティングに大事なのは、「ターゲットにする人は、市場に十分存在しているのか」ということです。

いくら理想を語っても、相手が存在しないのでは戦いようがありませんから・・・。



つづく



★こんな会社経営してます。
(株)トライエッジ(http://www.triedge.co.jp)
<事業内容>
①顧客管理システム(Zoho)の導入、運用代行
②マーケティング(営業・販売・集客)戦略立案
③販売データ、顧客データ解析
④メルマガ、SNS、LINE@運用代行


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