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2020-10: 読書ノート『LIFE SHIFT』リンダ・グラットン&アンドリュー・スコット

 課題図書2冊目を読了。今回はまとまった時間に集中して読み進めることができて、ページ数が多かったものの思ったより早く読み終えることができました。集中大事。

さて目的をおさらい。

生き方を考える材料にする。これは人生のロードマップ作成という目標を意識しての部分があります。

そして著者は、リンダ・グラットン氏アンドリュー・スコット氏の共著。
リンダ・グラットン氏はロンドン・ビジネススクールの教授で、「人材論、組織論の世界的権威」ということです。『ワーク・シフト』もベストセラーとなったんですね。
そしてアンドリュー・スコット氏も同様に、ロンドン・ビジネススクールの教授。経済学者ということで、アメリカの経済政策シンクタンクのフェローだったり、モーリシャス大統領の経済アドバイザーといったり、なかなかお偉い方のようです。すごいなぁ。

話題書だっただけに、確かに非常に興味深い内容でした。まさに今、これからどう生きていけばよいのかという指針を与えてくれたように思います。いや、「どう生きていけばよいのか」というより「どう生きていきたいのか」でしょうか。

これまでの「自分」

本書では、三つの世代をケーススタディとして人生の過ごし方が語られています。
おおむね近しい年代の役割に当てはめながら、さて自分はどうしたものかと考えながら読み進めるわけですが、私はその三世代の中で最も若い「ジェーン」の世代が当てはまるでしょう。
つまりまさに100年を生きることになる、と言われる世代です。

私は「これまで通り」、大学を卒業したらすぐに会社に就職した人間です。その流れを全く疑わなかったわけではありませんが、ほとんどその他の可能性を考えることをしませんでした。周りには就職せずにフリーで何やらやろうとする人もいたり、卒業を遅らせてモラトリアム期間を延長したりという人もいましたが、私にとってはそれらの選択肢は「不安」でした。父親や母親、ほとんどの周りの大人と同じようなキャリアを選択することが、自分にとっての「選択」でした。

そのとき、なんとなく60歳とか、65歳で定年退職するのだろうかと思ってはいたものの、「そんな先のこと」と想像力が働かなかったのも事実です。
ともかくも「教育・仕事・引退」という旧来型の人生ステージを頭に持っていました。
もしかしたらその「仕事」は転職というイベントがあるかもしれないけど、とはいえそれは結局は本書でいうところの「仕事」のステージの域に留まるものしか思い描けていませんでした。

けれど今回この本を読んで、どれだけ「自分」がそれらの選択にあっただろうかをまず思いました。
どれだけ「自分」のことを分かっているのだろう。
そしてどんなことを考えていく必要があるのか、様々な指針を得ることができたと思っています。

これからの「選択」で大事なこと

本書では「寿命が延びる=時間が増える=選択肢が増える」ということがまず整理されています。
そのうえで貯蓄や産業、雇用の在り方の話に触れる中で、お金ではない「無形の資産」に関する提言がなされます。スキルや心身の健康、人間関係や知見といったそれぞれ形のない「資産」の価値の有用性が語られますが、この部分は非常に参考になりました。

無形資産として挙げられているのは以下の三つ。

1.生産性資産
2.活力資産
3.変身資産

それぞれの詳しい説明は割愛しますが、自分自身の価値を可視化するという点で、無形資産という考え方はとても面白い。
資産として捉えることで、それらを「増やしていく」という視点が得られ、そのための「戦略」が考えられるので、自分の行動を考えていくうえで役に立ちます。

大事にすべきはお金だけじゃないんだなと。

そして、今後考えられる新たな人生のシナリオを概観し、そこに「新たな人生のステージ」が登場します。
それは以下の三つ。

「エクスプローラー」
「インディペンデント・プロデューサー」
「ポートフォリオ・ワーカー」

自分自身がジェーン(100年生きる世代)だからなのか、自分や周りのことをイメージしながら読むことが出来たこともあって、それら三つのステージは腑に落ちやすかったです。

そしてそのいずれにしても、「年齢(エイジ)」は関係がないとしています。そのためには「若々しさ=柔軟性、好奇心」が重要。そうしていろんな経験をすることによって、自分自身を発見していく。それが「アイデンティティの形成」になり、長い時間の中での「選択」の指針になる……。

そんな風なところで、要は「自分」がいかに大事になってくるかということを強く感じたのが本書でした。

不安に宛てたこれからへの指針

人生100年時代、というキャッチーなテーマにおいて、誰もが「どのように生きていこうか」と考えているところに、本書はヒットしたのだと思います。

僕自身が、そう考えていたように。

その中で、具体的にどういった生き方が求められるのか、どのためにはどんな「戦略」が必要なのか。
本書のサブタイトルでもある「100年時代の人生戦略」がまさにそれ。

少子高齢化という社会的な課題はありつつも、現実問題自分や周りの人が高齢化している。
雇用問題も、老後資産の問題も出てきている。
そんな中で抱えていた「不安」にみごとにヒットしたのでしょう。
僕自身も、活力が湧いてきたような思いがあります。

一方で、まだまだ自分のことを知らないということも思い知りました。
旧来型の考えに縛られていたことも思いました。
それでも僕はいま25歳。「もう25歳…これまで旧来型で来ちゃったかもしれない…」なんて読みながら思っていましたが、きっとまだまだこれからです。

旅したい。旅行行きたい。

まずは「旅をしよう」と思います。これはこの本を読んで一番具体的に思ったことです。

よく考えれば、旅らしい旅なんていつからしてないんだろう。
移動のついでに足を伸ばして知らないところに行ってみたりなんかはしないこともなかったけど、そこに目的はなくて、本当にただ行ってみただけでした。

それでもいいのかもしれないけど、もっと色んなことを「発見」できる旅をしたい。
「経験」できるような旅をしたい。

そうしなきゃ「自分」のことは分からないよな、と、ひどく反省しました。

もっとも時間があったであろう大学時代にも、旅なんてしなかった。

くー、もったいない!

でもまだ20代なのだから。
これからでも「経験」できる。今のうちに「経験」しておきたい。

そんな気持ちを新たに抱くことができました。

なのでいま、めちゃくちゃ旅したいです。旅行行きたい。

*****

総じて、今年の目標のひとつである「人生のロードマップ作成」にピッタリでした。

本書を踏まえて三つのステージを意識しながら、無形資産をどのように増やし、活用していくかを考えていきたいと思います。

旅をしよう。人と出会おう。世代を超えて交流しよう。
自分のことを知るために、色んなことを経験していこう。
今いる会社がすべてではないし、今の環境もすべてではない。
選択肢を意識する、その時に「自分」が判断できるように…。

*****

そのうえで関連書籍としてもう一冊、追加で読みました。
この前記した課題図書とは別ですが、『プロティアン』という本に寄り道しました(こういうことをするから積み本がなくならない…笑)。
なので、それは別投稿にて。

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こんにちは、さんすうです。さんすうだけど、数学は苦手です。考えてたあれこれ、気付いたあれこれを、そう遠くない未来の自分へ向けて書いています。「自分」のことばかりで、スミマセン。興味範囲は映画・ドラマ・アニメ・小説など、コンテンツ全般が中心。仕事は都内の会社で経営企画担当してます。