ナイキ対決。

7/12。レッズはホームで鹿島アントラーズと。

ここまで2勝1分けのレッズ。この感覚は久しぶりだ。対するアントラーズは開幕3連敗。1番負けたくない相手とのホーム戦。この日から5000人の観客が入る。本来は数万のサポーターの後押しがあったというマイナス面より、サッカーが帰ってきた最初の試合がアントラーズという意義のほうが大きいと感じた。

レッズはスタメンにエヴェルトンを起用。これが今シーズン初出場。鹿島相手に噛み合うとふんだか。2トップは興梠とレオナルド。杉本を含めた3人でうまくまわせるのが理想的かもしれない。3人とも2桁得点となるシーズン終盤が理想的。

対する未だ未勝利のアントラーズ。新監督のザーゴのサッカーが浸透せず。ザーゴにとっての日本人像はどんなだったのだろうか。自分がレイソルでプレーしていた時、ローマでヒデとチームメイトだった時、今のヨーロッパでプレーしている日本人選手の印象。おそらくレイソル時代からはアップデートしているだろうが、かなり予想外だったはずだ。この試合が終わってから那須のYouTubeに出演していた岩政の見解は合っているはずだ。あまりにもザーゴの指示通りにしか動かない選手達。今は新監督が使える選手使えない選手を選ぶ時期。使える選手と思ってもらうためには、指示を守ること。これが悪循環を生んでいる。ザーゴが両サイドはワイドに固定したいようだ。だからといってしぼるなとは言っていない。若手を積極的に起用していることがさらに拍車をかけている。

試合スタート。立ち上がりからアントラーズペース。気持ちを感じる。正月の選手権を駒沢で見た時にはケガによりスタンド観戦していたルーキーの染野。かなり期待できる。臆することなく動きまわる姿はかなり好印象。

レッズはアントラーズの攻撃を受けつつ、汰木、山中の左サイドから打開を試みる。汰木がコーナーフラッグでまったくサポーターのない状態からなんとかキープして、無理矢理に背負った2人の後ろにボールを通して、2人の間を割って入っていこうとして潰された時には笑ってしまった。ドリブルならなんでもできるんかい。

レッズから見て右サイドの長澤、永戸のマッチアップは八千代高校時代の教育実習の長澤先生と教え子の永戸という稀すぎるマッチアップ。バチバチにやりあった前半が終わると真っ先に2人は笑顔で話していた。

互いに戦術は浸透していないが気持ちを全面に押し出したプレーの連続に、局面局面での見応えはなかなかのものだった。

とらいえ後半。鹿島を開幕4連敗にする。そしてレッズは引き分けを挟んで3連勝負けなしという状況に絶対したい。そんななか、山中のフリーキックからのきれいな低いクロス。ニアからファーまできれいな道筋を描く。ニアから互いに選手がなだれ込むが、1番ファーの岩波まで誰も触れず。触ればゴールという完璧なクロス。これがニアから順々に触れずでファーの岩波に届く。岩波が折り返して勝負あり。エヴェルトンがヒールで押し込みレッズが先制!!

その後、レッズは杉本と関根が投入され、興梠と汰木が下がる。汰木に関して、ファンだからの感情だが、もう少し長くみたい。汰木のだめなとこだが、感情が分かりづらくマイペースに見える。それゆえ、感覚的に仕掛ける。常に仕掛けようとしていないのが歯がゆい。蓋を開けたらふわふわして交代してたとなる試合がいずれ来てしまうんじゃないかと不安。ゴールもほしい。

アントラーズは上田と遠藤、荒木と杉岡を段階的に投入。上田と杉岡はオリンピックを考えると不安。確実に杉岡より永戸のほうがいい。出番は今後も限られてしまうだろう。上田は自分を変えないといけない。チャンスの数、抜け出しの数で評価されるのは去年まで。フリーキックを蹴れるフォワードなのだから、決定力はあって然るべき。

というかアントラーズの根本はここではない。土居だ。ザーゴはフェアだと言えるのかもしれない。名前や実績で選ばないということだ。それにしてもあんまりだ。この試合まで出場時間0分か?アントラーズの巻き返しの鍵に必ずなる選手。アントラーズファンは歯がゆいだろう。

試合はこのままレッズの勝利。クリーンシート達成。課題とされていた守備。特にクロスへの対応はこの試合だけで判断できないし、1番相手とギャップが生まれるフォーメーション。ある意味、失点を受け入れることも必要になる。その失点より多くの得点を挙げることが前提だが。

最後に余談中の余談。ナイキ。ユニフォームがんばれや。オリンピックを理由に日の丸を意識したデザインのアウェイユニフォームをレッズ、アントラーズ、サンフレッチェのナイキ社製のユニフォームを着用する3チームが着用している。デザインが同じなのだ。もっと言えばキーパーユニフォーム。これはもう世界中のナイキのキーパーが同じ。ひどい。レッズのホームだってロシアのゼニトと同じデザイン。ひどい。がんばれや。

MVP/山中亮輔

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