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ローカルを諦めないでいるために。株式会社トーチを設立します

これからもう3ヶ月近く経ってしまいましたが、やっといろいろな準備が整ってきたので、お知らせします。


わざわざ表明することについて

最近こういうお気持ち表明するのが流行ってますね。上記のnoteもそうでしたが。正直、具体的にやることが決まっていないのに、お気持ちだけ表明するのってめちゃくちゃダサいと思っていて(個人の価値観です)、それだけは絶対やらんと決めているんですが、今回具体的にやることもその形も少しずつできてきたので、やっとおおっぴらに書ける段になりました。

具体的なものが出るのはもう少し先(再来週くらい)になるんですが、それが決まっているならお気持ち表明しても良いだろうということで、書きます。


会社を設立します

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株式会社トーチ を設立します。ひとまずは、さのかずやの個人事業を会社にする形で設立します。合同会社でも一般社団法人でもNPOでもなく株式会社にしたこと、トーチという名前にしたこと、いろいろありますが、いずれ書くことがあれば書きます。


株式会社トーチが目指すこと

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どこに住んでいても、つくってゆかいに暮らす。


これまで、大学生の頃に書いたブログがちょいバズったのをきっかけに、全国各地の事例を調べたり、お話を聞きにいったり、「田舎の未来」という本を出してもらったり、自分で宿をやったりして、ローカルに関する知識や関係性、実績を増やしてきました。

一方で、東京のど真ん中の広告代理店で働いたり、スタートアップの方々の近くで仕事を手伝ったり、日本/世界の最前線の表現技術/生産技術の事業開発/実装に関わったりなど、雑にくくれば「都会的なクリエイティブ」の最前線でも知識や関係性、実績を増やしてきました。


その中で感じてきたのは、ローカルな活動に本腰を入れることが、「都会的なクリエイティブ」の最前線から降りることを意味する、ということ。「都会的なクリエイティブ」は都会でやるものだという前提があり、事実、世の中がそのようにできている。人材やリソースが都市に集まり、地方には集まらないので、経済的合理性がない。

インターネットが普及して、どこにいても同じ仕事ができるはず。理論上は。でも、実態としてそうなっていないのは、そこに様々な課題があるから。「様々な課題」を上げていくと全然この記事では語り尽くせないので省きますが、「田舎の未来」にそれらと向き合ってきたことについて書いているので、ご興味あればご覧ください。

そうした課題を取り除くことができなければ、都会に集まることがいつまでも合理的な判断になってしまいます。もちろん多くの人にとってそれでもいいんですが、都会に偏りすぎると、地方に住んで暮らす人がどんどん不利になってしまう。そしてそれは、日本全体にとってもよくない。(東大名誉教授であった故・宇沢弘文氏がそういうことを言っています)

どこに住んでいても、どこで取り組んでいても、新しい価値を生み出すことは、等しく尊いはず。それが、ただその場所が都会なのか田舎なのか、その取り組みの内容がお金になるのかならないのか、などによって、差が生まれ、差が深まっていくことに加担したくない。ローカルで暮らすことと、最前線に挑むことを、諦めたくない。両立させたい。両立させられる仲間を増やしたい。


そういうことを考えて、私たちが目指す理想のかたちとして、「どこに住んでいても、つくってゆかいに暮らす」ということを掲げています。


もう少し具体的に、株式会社トーチが実現したいこと

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ローカルクラフト経済圏をつくる。広げる。

「どこに住んでいても、つくってゆかいに暮らす」ためには、どこに住んでいても、変わらずチャレンジングな仕事ができる環境が必要になります。前述した通り、ローカルで暮らすことと、最前線に挑むことが両立できれば、ローカルで暮らすことが合理的な選択肢になりえます。

そのためのアプローチとして、さまざまなローカルに散らばる、ニッチな需要とニッチな供給を結びつける、ということが考えられます。需要を言い換えると「仕事」、供給を言い換えると「制作物」。つまり、広域にエリアを跨いで、なにかつくれるひとと、なにかつくってほしい人の仕事が成立する経済圏をつくる、ということ。


でも、単純に仕事のマッチングであれば、例えば既存のクラウドソーシングサービスで成立します。そんなものがなくても、人づてに仕事をもらえば生活していくことはできます。でも、私たちがやりたいことは、単純な仕事のマッチングじゃない。

いちばん重要なことは、単に需要と供給が一致することではなく、「心意気」「バイブス」「理想の未来」まで含めて一致すること。何もかも一致することは難しいにしろ、単に目の前の需要と供給が一致するだけでは、結局お互い幸せにならないことも多い、ということに、しばらくフリーランスで活動してきた私たちは気付かされてきました。


そこで私たちは、「どこに住んでいても、つくってゆかいに暮らす」という未来を信じる、ローカルでクラフトして生きていくことを信じる人たちの経済圏=「ローカルクラフト経済圏」をつくり、広げていくことを目指していきます。

ここでいう「ローカル」は、一般的な意味での「地方」「田舎」はもちろん、都会においても、そして地理的なものに関わらず、特定の分野のコミュニティや、範囲の限定された生活圏も含めて、何かしら所属の感覚を持てる限定された範囲を「ローカル」として捉えます。

ここでいう「クラフト」は、伝統工芸や手工芸、これにデザイン、コーディング、ライティング、写真撮影、映像制作、楽曲制作などの「デジタルクラフト」、アートやパフォーマンス、メディア活用やイベントなどの企画、起業に至るまで、これまでなかったものを世に生み出す活動すべてを「クラフト」として捉えます。


「ローカル」で「クラフト」しながら、ゆかいに暮らす。それを持続可能なものにするためには、困難な状況を支え合う仕組みが必要になります。個人にできることには限界があり、一方で行政や大企業、インフラのような既存の仕組みにできることも限界があります。

ローカルクラフト経済圏は、私たちの目指す未来に対して、個人と既存の仕組みの間を埋めるために必要なので、私たちがつくります。もちろん私たちだけで完結するのではなく、各地の多くのローカルプレイヤー、企業、行政などと協力して、別々のまま支え合える新しい仕組みを、新しい仕組みが必要な範囲に広げていきます。


具体的にやることと、仕事に対するスタンス

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これまでさのが周りの多くのみなさんと一緒にやってきた、新規事業開発、ブランドデザイン、メディアクリエイティブの掛け合わせのお仕事を、まずは具体的にやっていきたいと考えています。

具体的な事例はさのかずやの個人ウェブサイトに載せられるものは載せていますが、正直イベント登壇くらいしか載せれてないので、この記事の最後にあるお問い合わせフォームより直接ご連絡頂ければ、内容に合わせてもう少し詳しくお話しします。


また私たちのスタンスとして、「受託」ではなく「共創」、私たちの売上よりお手伝いする方々の売上「関係売上」を重視していきたいと考えています。

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お互いに明確に立場を区別し、責任に線を引き、どちらかが線引きの手前ですべての責任を負う、というのが従来一般的だった発注→受託のスタイル。でも私たちが目指すのは、お互いに対等な立場で尊重しあい、双方が得意な部分を生かして、新しい価値をともに作り出すこと。

その関係がちゃんとあれば、責任の範囲内で責任を果たして終わりではなく、本当に世の中のためになることにコミットすることができ、その結果が誰からも分かるかたちで適正に評価されるはず。私たちはそう信じて、この「共創」の考え方で手を組めるみなさんと一緒にやっていきたい、そうした実績を積み重ねていきたいと考えています。


メディアを立ち上げます

私たちが目指す未来、経済圏、そして「共創」の考え方を示していくために、まずは株式会社トーチでメディアを立ち上げます。メディアについては来週、こちらのアカウントで書きます。

ここまで書いてきた考え方に賛同してくださった、さのが心から信頼する何人かのつくり手のみなさんと一緒に、準備を進めています。とてもいいものが準備できつつあり、これらが世に出ていけば、私たちが考えていること、目指していることが、より明確に、具体的に伝えられるのではないかと考えています。ご期待ください。


会社組織とメンバー、手を組むことの考え方

一旦は、正社員というような形をつくらず、プロジェクトベースで関わってくださる方を募り、オープンな形でやっていきます。上記に書いた通り、「心意気」「バイブス」「理想の未来」が一致するかどうかを最重要視して、垣根を作らず、積極的に手を組んでいきたいと考えています。

そこで私たちは、

・誰がトーチのメンバーであるか/ないかの区別をしないこと
・トーチと協力組織間で、具体的な協力関係を対外的に明示すること

の2点を重視していきます。


まず、メンバーの区別について。

普通、こうした設立表明に際しては、誰が設立メンバーである、ということを明示すると思います。でも私たちは、あえてトーチのメンバーを対外的に明示しません。それは言い換えれば、誰がメンバーで誰がメンバーでないか、ということを示さない、ということでもあります。

私の周りの方々であれば、この企画に、メディアに、仕事に誰がどう関わってくれているか、などわかると思います。でも、だからなんなんでしょうか?誰がやったかより、そこから生まれたものが、どう世界を変えたか。重要なことはそれだけであるように思います。

それは、私たちが、クラフトにかける心意気を信じていること、何よりもアウトプットの質、クラフトの質を重視する集団であること、ローカルにいながら日本の/世界の最前線で戦っている集団であること、それを保証することを示しています。

制作物の前では、フォロワーがどれくらいいるか、普段どんなことを言っているか、その人がどういう所属であるかは、あまり関係ありません。関係がないことを信じています。信じているので、明示しません。プロジェクトごとに最大のインパクトを出せる制作物を、信じられる人と、別け隔てなくつくっていきます。

もちろん実際にお仕事させて頂く上では、誰がどう関わるかは非常に重要なことは認識していますし、すべての制作物がパーソナリティと切り離せるとも考えていません。また、個人の実績として個人が関わった部分に適切なクレジットがなされるべきだとも考えています。ご連絡頂いた際や、具体的にお仕事をさせて頂く際には、それも含めてお話しさせて頂きます。お気軽にご連絡ください。


もうひとつ、組織間での協力関係を明示すること。

仕事を受ける上で、仕事に対する需給や心意気が一致すれば、対外的に示さずとも、当然仕事は可能です。ですが、組織間、トーチと他社の間で手を組むことについては、明確に示していきたいと考えています。

なぜなら、得意な領域が異なる会社同士で手を組んでいることが、幅広く仕事を受けられる証明になるから。それこそが、私たちが実現していきたい「ローカルクラフト経済圏」への第一歩になるから。

ローカルでは最前線の仕事ができない、ということの大きな原因のひとつは、リソースがなく、大きな仕事が受けられないから。その解決のためには、私たちはバラバラでありながら、大きな仕事を受けることができる、という状況をつくること。

そういう状況はこれまでローカルでは成立しなかった。でも、今の状況ならできるかもしれない。それこそが「ローカルクラフト経済圏」をつくる大きな理由であり、私たち、株式会社トーチが目指す大きな理想形です。

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クラフトのバイブスを信じるあなたと話がしたい

自分が信じるローカルで、つくって生きるあなたと、ローカルを諦めないために手を組みたい。つくり続けた先の未来を信じたい。

株式会社トーチとして、まずは目の前のことから、それぞれのローカルから最前線で戦う未来を目指して、頑張ってまいります。

さのと近しい方々の中には、すでにある程度お話させて頂いている方々もいますが、事業をやっている方でも個人でも、もし私たちの取り組みにご興味ある方、同じ未来を目指せる方がいましたら、お気軽にご連絡ください。ぜひお話しましょう。


そして株式会社トーチとして、ローカルにいても最前線で勝負したい、ローカルに身を移しても最前線で戦い続けたい、クラフトのバイブスを信じる仲間を募集します。

さのが大手広告代理店の営業職、ちょっと変わった大学院新規事業を開発する会社、そしてフリーランスの活動で身を以て学んできたことの中で、お渡しできることがあるならいくらでもお渡しできればと思っています。そしてきっと、ぼくの周りのデザイナー/ライター/エンジニア/写真/映像/編集などなどの方々も。同じ未来を信じる仲間なら。

でも実際、やってることはめちゃくちゃ小さいことの積み重ねです。スケジュールをひいたり、ググって分かることを片っ端から調べたり、確認の連絡をしたり、考えてることを文章に起こしたり、資料にまとめたり、ひとつひとつはたぶんそんなに面白くないです。でも、ハイクオリティなアウトプットの源は、そういう基礎的なスキルとの真摯な向き合いであると私たちは信じています。

一定期間、事業立ち上げや企画に関わってスキルをつけたい/スキルを活かしたい方、ご連絡ください。一旦北海道に関係する方、興味のある方だと望ましいですが、北海道じゃなくても強いご興味があればぜひご連絡ください。

業務委託でも、副業でも、なにか別の事業をやりながらでも、アルバイト・インターンでも、関わり方は問いません。考えが一致しそうであれば、都合が合いそうな部分を一緒に見つけられれば、あらゆる形で先につなげていくことができればと思っています。


いずれのみなさまも、こちらからお気軽にご連絡ください!



では、また来週、メディアについてのお知らせを。




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さのかずや

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株式会社トーチ 代表 | ここでつくって生きていくメディア「トーチライト」 @torchlight2020 | 事業と企画をやっている