見出し画像

インボイス制度に「賛成」です。

「インボイス反対!」「最悪の制度」「国会議員は何を考えてるんだ」
Twitter界隈が非常に盛り上がっている。なるほどなるほど、なんかやばいらしいなぁと思って私も調べてみた。ふむふむ。
これはまっとうな制度では?
Twitterでは私以外に見たことがないインボイス制度賛成者としてどのような理由で賛成しているのかを記事にする。

お前の意見いる?

そもそもなぜこの記事を書くのか。
タイトルに「賛成」なんて書いたが私はインボイス導入過激派ではないし、まあなんらかの理由で見送られてもいいかなーくらいの気持ちではある。

私も経験があるのだが、何かの政策に賛成、または反対である時、逆の立場の人間のことを「なんだこいつらめちゃくちゃアホなのか?」と思いがちだ。しかし彼らとて普通に暮らしている普通の人間で、意見にはなにかしら理由があるのだ。(賛同できるかは別だが)
そもそも制度の理解が間違っているとか、重要視している点が違うとか、逆の立場の人間が何を考えているかを知ることは重要だ。それによってお互い建設的な意見交換ができる。反対の人から見たらめちゃくちゃアホに見える賛成者がこういうことを考えているということを知ってほしい。

制度の理解

まず私が様々調べた結果、インボイス制度はこういう制度だと思っているという話をする。これは事実というより私の理解はこうだよ!ということであり、間違っている可能性もある。もし間違っているなら「インボイス賛成者はそもそも制度の理解が間違ってるんだなぁ。そこから正してやらないとなぁ」と思ってほしい。

【現行制度】

ここはネジ工場。売上1000万以下の個人事業主である山田さんは1個100円でネジを作り、大手自動車メーカートヨホンに納品している。
山田「はーい、今月の納品です。100円に消費税つけて110円です」
トヨホン「はーいいつもありがとねー」
山田「まあうち消費税払わないから10円は貰っとくけどね」
トヨホン「あ、すみません国さん。僕らすでに仕入れで消費税払ってるんでその分税金減額してください」
国「いいよー」

【インボイス制度導入後】

山田「はーい、今月の納品です。100円に消費税つけて110円です」
トヨホン「あ、消費税かかるなら登録番号もらえる?」
山田「え?番号?」
トヨホン「ん?ないの?消費税払ってないの?」
国「おい、トヨホン。番号ねえなら減税しねえぞ
トヨホン「ほ、ほら、早く。消費税払ってるなら登録番号あるでしょ!もし消費税払ってないなら税抜きの100円で売ってよ!」
山田「今まで10%余分にもらえてたのに・・・売上が減る・・・!」

なにが問題なの?

インボイス反対者の方が言っている意見と、それに対する反論を述べる。

・利益が減る

今までは消費税としてもらっていた1割の利益が減るので困る。廃業するかもしれない
→そもそも消費税としてもらってたものを懐に入れられる制度がおかしくね?(こういうのを益税というらしい)

・仕事が減る

免税事業者でなくなると仕事がもらえなくなるかもしれない。それが嫌なら値段を下げろと言われるかもしれない。
→税金は本来国庫に入るべき(それは巡り巡って私の利益になる)なのでそれはしょうがない。

・手続き面倒

なんか色々書類書くの難しいしよくわからない。
→知らんがな。頑張れよ。

・大量の廃業

日本の個人事業主が軒並み廃業して日本経済が終わるのでは!
→一部は廃業するだろうけど日本経済が終わるほどではないと思う。そもそもそんなに重要で需要のある事業をやってるなら廃業しないし、売上も1000万超える規模になってるはず。

結局のところ

すごくざっくりというとインボイス制度によって個人事業主の収入が減る分、税収は増えるはずで、それはサラリーマンである私にとっては巡り巡ってプラスになる。じゃあ私が反対する理由ないよね、というところだ。
インボイス制度については特に漫画家やイラストレーターへの影響が大きいところから、わかりやすい漫画形式などの情報もたくさんあった。それを読んだ上で私はこのような意見を持っている。
反対の方は逆にこの記事を見て賛成者を説得する時、何を言えば良いのか参考にしてもらえたらと思う。もちろん私も反対すべき理由として納得できるものがあれば意見を変えるつもりだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?