ベトナムの“コーヒー”文化
みなさんこんにちは!
日本は10月に入り、秋の匂いが漂う季節になったのでしょうか?
日本の秋は絵画の一コマのような印象で、とても美しいイメージを私はもっています。
また、秋≒文化ということもあり、
今回は、ベトナムの文化ともいえる“コーヒー”について紹介したいと思います。
最近のベトナムで若者に流行していることとして、「コーヒー文化」が挙げられます。
ベトナムは世界有数のコーヒー生産国であり、近年、若者たちの間でコーヒー文化が盛んになっています。
ベトナムの路上には多くのコーヒーショップがあります。たいていのお店は、朝5時から深夜24時までオープンしており、たくさんの人で賑わっています。
コーヒーの種類もさまざまなバリエーションがあり、
塩コーヒー、エッグコーヒー、ヨーグルトコーヒー、ココナッツミルクコーヒー、その他のスペシャルティコーヒー等々たくさんあります。
また、コーヒーショップ内では、コーヒーを飲みながら、報道された内容の話、家族の話、勉強の話、生活の話、さらにはビジネスの話まで、色々な話題の会話が飛び交っています。
朝が早いベトナム人は、街中に響き渡るクラクションをバックミュージックにコーヒーを啜り、会話し、一日をスタートします。
これこそ、私達ベトナム人の文化になっています。
エッグコーヒーはちょっと甘いです。
私はココナッツミルクコーヒーが好きです・・自然な甘さで濃厚なココナッツの香りとコーヒーの苦みが合わさっているところが大好きです。他には、塩フォムーコーヒーも美味しいですよ。
因みに、ベトナムの主流なコーヒーは・・・・ロブスタコーヒーです。
この種類のコーヒーは、中央高原の気候と土壌の利を活かし、現在ベトナムのコーヒー生産量の90%以上を占めています。このコーヒーは香りが強く、酸味が少なく、カフェインが多く、ベトナム人だけでなく外国人の味覚にも適しています。また収穫後は、他の種類のコーヒーのように発酵させずに直接乾燥させるため、苦味が強くなります。ここがこのコーヒーの魅力なのかもしれません。
ベトナムには、大小様々なコーヒーショップが存在します。
大きい店舗では、緑の木々が多く、店構えも立派で、美しく装飾され、追加料金なしでスペースを長時間使用できます(お店によっては、違いはありますが)。また、日本のカフェもたくさん進出してきています。
ベトナムに来た外国人がブラックコーヒーやミルクコーヒーを注文すると“甘い!”と感じるのは、ブラックコーヒーには砂糖、ミルクコーヒーには練乳が加えられているためです。
よって、その甘さを回避するには、注文時に、ブラックの砂糖なし、練乳ではなくミルクでと注文をしなければなりません。
なぜ“甘い”がベースなのか?
ベトナム南部の天候は「晴れ」と「雨」の2つしかないと言っても過言ではありません。また、日本の様な四季もなく、気温は38〜40度の暑い日が非常に多く、まさに熱帯の国なのです。
よって、少しでも甘く、苦みを引き立てる“甘さ”が必要になるのかもしれません。
コーヒーを使った“お菓子”も有名!
ベトナム人の文化とも言える“コーヒー”なので、当然、飲むだけでなくコーヒーを使った“お菓子”も絶品です。
マックティブオイ通りやアレクサンダーデロッシュ通りにあるスーパーマーケットやチュングエンコーヒー ショップで絶品“お菓子”(とても美味しくてユニークなコーヒーギフト)が購入できますので、ベトナム出張時や旅行時に立ち寄ってみて下さい!
その他、チュングエン、G7、ハイランド、ビナコーヒーなどの有名なベトナムコーヒーブランドは多数あります。チュングエンコーヒーはダクラク省のバンメトート市にコーヒー博物館も開館しています。
Investopedia (2024 年 2 月) と ダック 新聞によると、
コーヒーの生産国は世界に 50 以上存在していると言っています。
その主たる生産国は、ブラジル、ベトナム、コロンビア、ウガンダ、ホンジュラスの5 生産国からのものとなっているようです。
因みに・・・①ブラジルでのコーヒーの位置づけは、生産はブラジルの国家発展において重要な役割を果たし、経済の原動力となっています。コーヒー生産は、18世紀初頭にフランス人によって初めてブラジルに持ち込まれたそうです。その後、ヨーロッパでのコーヒー人気の高まりにより、1840 年代に世界最大のコーヒー生産国となり、ブラジル全土に約30万のコーヒー農園がつくられてく事になりました。現在では(2023年~2024年)、60kg袋のコーヒーを6,630万袋生産していると言われ、これは世界生産量の約40%を占める水準です。
因みに・・・②コロンビアのコーヒーの位置づけは、コロンビアコーヒー連盟 (FNC) による、フアン バルデス(架空名称)のコーヒー農家をフィーチャーした有名な広告キャンペーンにより、コロンビアは最も人気のあるコーヒー生産国の 1 つとしてブランド化されました。コロンビアはコーヒーの品質が有名で、2023年~2024年には60kg袋のコーヒーを1,150万個のコーヒーを生産したと言われています。現在、コロンビアはアラビカコーヒー生産量で第2位にランクされており、世界何百万人もの人々がこのコーヒーを楽しんでいます。
因みに・・・③ベトナムでのコーヒーの位置づけは、コーヒーでの国際取引という点においては、まだまだ新参国ですが、生産量は、最大生産国の一翼を担う水準に到達しています。1980年~1990年代を通じて生産量が年間20%~30%づつ増加し、国の経済発展に拍車をかけました。 USDAによると、ベトナムは2023年~2024年には60㎏袋のコーヒーを2,750万個生産していると言われています。ここ最近では、より手頃な価格のロブスタ種コーヒーに焦点を当てることで、更なる拡大の足がかりを取ろうとしています。ベトナムは世界第1位のロブスタ種コーヒー生産国でもあり、その種のコーヒーで2023~2024年には世界生産量の35%を占めています。
↓↓ここからは、拡大傾向が強いベトナムへの投資状況についてお話しをします。
2024年もはや9か月が経過しました。ベトナムへの海外からの直接投資額(FDI)が約250億ドルを超えたようです。
ドンナイ地区では、9か月間で74件の FDI プロジェクトが誘致され、登録資本総額は6億8,400 万ドルを超えています(主に工業団地に集中)。
2024年9月26日、アボイティス・フーズ(フィリピン・アボイティス・グループの一部)は、ロンアン省ベンリュックに東南アジア最大の動物飼料工場を開設しました。資本金は4,500万ドル、年間生産能力は30万トンです。
動物飼料工場の開設に先立って2024年8月、韓国のCS Wind Groupが、ロンアン国際港湾プロジェクトクラスターにおいて2億ドル相当の風力発電設備工場への投資プロジェクトを発表しました。この工場は、年間、最大で数万個の設備を生産できる世界最大の生産能力を持つ工場です。
現在、ロンアンにはコカ・コーラ工場(投資資本3兆1,090億VND)、ペプシ工場(7兆4,860億VND)、イオンモール・タンアン(日本、1兆VND)など多くの大企業が存在します。
この地域におけるプロジェクトの共通点は、州の開発方向性に沿って、再生可能エネルギーを使用し、環境に優しく持続可能な世界を目指しています。
ぜひ皆さんも、ベトナムの美味しいものを食べながら、ベトナム経済の発展についても、一度考えてみて下さい!! それではまた。