見出し画像

ボクの好きな場所ISANAが再開しました!!!

お店も人なんだなということについて

ボクの好きな場所、「ISANA喫茶室」(新潟中央区沼垂)が再開しました。4月にお店を閉めてから3か月ぶりのオープンでした。うれしすぎて、まさに飛んでいく勢いでお邪魔してきました。再開おめでとうございます!!!そしてありがとうございます!!!なのです。

ISANAが一時的にシャッターを下ろしたのは、コロナウイルスの影響からでした。店主の中川雅之さんは、いち早くお店を閉める決断をしました。ISANAのお客さんとスタッフさんのことを第一に考え、感染リスクを抑えるために行動に移したのです。

そこが、もうねえ、好きです。だって、お店を閉めたら経営が苦しくなるじゃないですか。それよりもISANAの周辺の人を大事にしたいって発想が、ボクは好きでそれを聞いたときに、企業は人といわれるように、お店も人なんだなって感じたのです。だから、ボクはISANAが好きなんだって。

画像1

ISANAとの出会い

ボクとISANAの出会いは、家づくりをする中で建築設計ユニットJINOROKU×coboさんにご紹介いただいことでした。
「家に置くならば、ずっと使えるモノがいいよね」。
そう妻と話し、それをcoboさんに伝えると、「沼垂にいい家具屋さんがありすよ」と教えてくれました。それがISANAだったのです。出会いに感謝!!!ありがとうございました!!!

ISANAは先ほども触れましたが、家具デザイナー/家具職人/DIY学校校長の中川雅之さんとテキスタイルデザイナー/染織家/カフェ店主の中川なぎささんが営む喫茶室です。カフェではなく、喫茶室というのが、これまたいいじゃないですか。そんなところも好きです。

画像2

ボクができるISANAの物語

クリエイターのお二人が作品を展示できるギャラリーを探す中で出会ったのが、沼垂という場所であり今の店舗でした。ギャラリースペースとして考えていただけに、喫茶室のオープンまではISANAのアイデンティティであるドタバタだったそうです。

なぜ、喫茶室なのかといえば、これまた発想がおもしろいのです。家具職人さんが独立すると、まずクラフト市でカトラリーを販売するそうです。カトラリーの相場は1,000円~3,000円。その王道を歩まずにコーヒーを販売することで、自分たちをアピールしようと考えたのです。こういう考え方、大好きです。とんがりたいわけではなく、おもしろいことをしたい。いいですよね。

ギャラリーが、ギャラリー兼喫茶室になったことで、喫茶室の準備に取り掛かるわけですが、ここでも「お店は人」というエピソードが満載なのです。中川なぎささんはカフェで働いた経験があるものの、コーヒーの淹れ方からメニューの選定まで大変だったそうです。それを知ったご縁のあるカフェの方が、お二人の許へと駆けつけて色々とレクチャーをしてくれたそうです。しかもISANAの看板メニューの、焼きプリンのレシピまで教えてくれたんですから、いかにお二人がその方に愛されていたのかが分かりますよね。

急ピッチで準備を進め開店したものの、今では沼垂は沼垂テラス商店街として認知度が新潟県内外で高くなっていますが、開店当時は人もまばらな場所でした。今ほどお客さんが来てくれるわけではなかったので、中川なぎささんがパートをすることも考えたそうですが、ここもグッとくるのですが「地域に土足でお邪魔したからにはシャッターを開け続けるのが、ボクたちのやるべきことなんじゃないかな」とお二人で話し合って、決意をして、とにかくシャッターを開けることを続けたそうです。

ここ、すごくないですか?ボクならば運転資金を稼ぐために、バイトなりパーなりしてしまいますが、よそ者として入るからには中途半端ではいけないと考えて、それを実行に移すんですから並大抵の覚悟ではないですよね。この話を伺ったときに、鳥肌が立つというか、ゾクゾクっとしたというか、店を構えるってことはこういうことなんだなと思ったのでした。

シャッターを開け続け、元々は青果市場などとして活気があった沼垂に昔のように人が集まり始め、お店が軌道に乗ってきたことでお二人は家具、染色に時間を割けるようになったわけです。やりながら進みながら、どんどん変えていくけど、芯の部分はぶれていない。ここを知らなくても、お店に行くと感じられるから、だから人が集まってくるんでしょうね。しつこいようですが、お店は人なんだと思います。

画像3

モノにこめられた物語

中川雅之さんに取材したわけではなく、世間話のようなことからこの記事を書いているので、ところどころ事実誤認やご本人たちとの思いに差異があるかもしれませんが(ごめんなさい)、ボクがお話をさせていただいた中で聞いたこと、感じたことをコトバにしてみました。

我が家のダイニングテーブルも、テレビ台も、見た目が好きで気に入って買ったのですが、なんとなくモノを買うというよりも、物語も買った気がしていたんですよね。買った当初は喫茶室を家具職人さんと染色職人さんが営むことが珍しく、またおもしろいと感じただけでしたが、お店に通わせてもらい表札まで作っていただく中で、お二人と触れ合う中でたくさんの物語が家具やコースターやポットマットなどにつまっていることが分かったのです。

別に大量生産をしてリーズナブルな価格で売っているモノを否定するわけでもなくて、実際にボクもお世話になっていますし、それらがないと暮らしが窮屈になるのは事実なわけで、でもそれらにちょっと物語があるモノが加わると、なんだか心が豊かになるというか、自然と気持ちが癒されるというか、仕事で疲れたりしても物語のあるモノに触れるとホッできるんですよね。

ボクもなんだかんだでクリエイターなので、単に文章を紡ぐだけではなく、ISANAのお二人のように物語を持った書き手になりたいなと思っているわけですが、なかなかどうしてそうもいかないから悩みが深いというか、あっさいなあオレなんて思っているわけです。

画像4

芯はこだわりや追及につながる

中川雅之さんご本人がおっしゃるようにISANAの家具は安くありません。高級です。でも、価格を下げることも、セールをすることもしないのです。ブランド力を維持する以上に、これも喫茶室を閉めたことと関連するのですが、お客さんファーストなんですよね。

たとえば20万で買ったものが、15万で売っていたら悲しいじゃないですか、というのが中川雅之さんの思いなのです。そうですよね。1万で買った洋服がセールにかけられると、ストックを残さない意図は理解はしているものの、やっぱり切なくなりますもんね。お客さんを悲しませないように価格は下げない。この心意気も好きです。

やっぱりモノづくりには芯が必要だし、それがこだわりになったり、突きつめることに結び付くんですよね。中川ご夫妻とお話しさせてもらったり、喫茶室にお邪魔させてもらうたびに、ボクも芯を持って活動しなければと身が引き締まるのです。

自宅でも職場でもない、サードプレイスとして心がリセットがされるのはもちろん、モチベーション維持やアップになっていることが、喫茶室に通えない時期に気が付き、ボクには必要な場所なんだなと改めて思ったのでした。

長々とISANA愛を書いてきましたが、言いたいことはこれからもお邪魔するのでよろしくお願いします!ということです。今日もあの美味しいカフェオレと焼きプリンが食べたいけど、ちょっとしつこいので止めておきます。ああ、行きたいなあ。

おもいのままに。続けます。今日も呼吸ができた。ありがとう!



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?