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梅湯8周年を迎えて

2015年の5月。まったりとしたゴールデンウィークをよそに、梅湯のオープン準備に追い込まれていました。

そもそも、4月上旬オープン予定だったところ、スケジュール見積もりが甘々で、オープン予定がずるずると伸びに伸び、キリの良い5月5日にオープン日を決め打ちしたのでした。

処分する布切れで手作りした横断幕


前日まで本当に沸かせるのかという状況で、当日はぶっつけ本番でなんとか開店させたのでした。

どんなお客さんが来るんだろう。銭湯ってこんな感じで営業していればいいんだっけ。明日からどんな日々がはじまるのだろう。

と、高揚と不安が入り混じり、「今、僕は銭湯を営業しているんだ。」という実感もまだはっきりと掴めないまま初日が過ぎたのでした。

バタバタだった当時のツイート。
ちなみに、京都は旧暦の6月5日が菖蒲湯。
ツイートを見たライターの林宏樹さんが菖蒲を差し入れてくださり、菖蒲湯で初日を沸かすことができたのでした。



あれから、8年が経ってしまいました。

梅湯は順調に客数が伸びて、安定した経営ができるようになりました。辛いこと、しんどいこと、辞めたくなることばかりでした。自らそれを受け切る覚悟で始めたとはいえ、24,5歳の若者にはキツかったなと今になって思います。お客さんや助っ人の応援、たくさんの方との縁があってこそ、梅湯を続けることができました。感謝しかありません。

思い出すと初日は82名の客入りでした。今年のGWは1日650名ほどの大入り日もあり、賑わっております。8年前を思うと全く信じられません。

2015年5月の日報。
1日34,39名と30人台の日が続くことも…。



ひとまず、梅湯を8年間ありがとうございました。100年先にも梅湯を存続させる気持ちで精進して参ります。

2023年5月 梅湯から始まった"ゆとなみ社"の今



この8年間で、梅湯にとどまることなく、「銭湯を日本から消さない」のモットーに基づき、2号店として都湯を継業、そこから、源湯容輝湯みやの湯人蔘湯と継業を連発していきました。

奇しくも、8周年を迎える今年2023年に、8号店目を継業オープンさせることができます。

7号店 鴨川湯
8号店 ◯◯湯
9号店 ◯◯湯

8,9号店の屋号はまだ内緒です。


ここまでになると、
ゆとなみ社という会社組織としても、在籍スタッフが50名を超える規模になっていきます。売上規模としても、500円ほどの入浴料の商売ですが、2億円を超える規模になっていきます。

梅湯をはじめたことで、こんな大ごとになるとは夢には思っても、現実になるとは…。

ここまで来たからには、銭湯を信じて諦めず、どこまでいけるのか挑戦していくしかありません。
継業拡大も意欲的でありながら、別次元の新たなプロジェクトが実現できるように、色々なことを考え、動いています。

全ては「銭湯を日本から消さない」のためです。


これからも、梅湯ゆとなみ社にご注目下さい。必ずやります、沸かします。

2023年5月5日
湊三次郎

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