世界10ヵ所 ビーチリゾートの写真を各1枚だけ厳選してみた
子どもが生まれる前、旅行が趣味だった私たち夫婦は毎年のように「ビーチリゾート」と呼ばれる場所へと出かけていきました。
1年間働いた2人分のお給料を一気に使い込み、また旅行のために1年働く、という繰り返しにより実現しました。
今回はその旅を、各地1枚だけ写真を厳選しながら振り返りたいと思います。ビーチ好きによるビーチ好きのためのこだわりビーチレポートです。
フランス領タヒチ ボラボラ島
全てが夢のような世界。ここまで来てよかったと、今でも強く胸に焼き付いている場所、それがタヒチ ボラボラ島です。
憧れだった水上コテージ。
コテージの扉を開くと南国の花の香りとともにエメラルドブルーの海と、優しい木のブラウンが出迎えてくれます。中央に置かれたテーブルはガラス張りで、その下は海。魚たちが足の下を泳いでいます。
コテージ周辺は遠浅でサンゴは少なく、白い砂浜がずっと広がっています。魚は少なめですが、時折黄色い熱帯魚がエサを求めてすぐ近くまでやってきます。
それぞれのコテージのテラス側から海に出られるようになっており、目の前にはボラボラ島のシンボルでもあるオテマヌ山が見えます。山頂がとんがっていて、妙義山を思い出させる形。真っ白な砂浜には人影がなく、とても静かで、波の音だけが響きます。
ボラボラ島自体は小さな島なので、買い物やレストランに行く時は小型の船で往復します。
夕食後、船の中から空を見上げると満天の星空。南十字星がどれかなんてわからないほどでした。海の上に明かりはなく、目の前いっぱいに星が広がります。そのあまりの美しさと壮大さに自然と涙が出ました。
昼も、夜も、どこを切り取っても美しい島でした。
ハワイ オアフ島
陽気でにぎやかで、出かける前からワクワクが止まらないのがハワイ オアフ島。心なしか準備段階から鼻歌とともに横揺れしてしまいます。
日本人も多く、カタコトの英語でも全く問題なく過ごせる安心感も魅力的です。友達同士、恋人同士、新婚旅行、ファミリーから2世代旅行まで、どんなシチュエーションでも楽しめること間違いなしです。
シェイブアイスにパンケーキ、ロコモコ丼にポキ。どこのお店で何を食べようか。想像するだけでも楽しかったのですが、実際食べてみたらやっぱり美味しい。島全体の雰囲気が美味しいを形作っています。
ビーチではダイヤモンドヘッドを背に、ゆるやかな波でロングボードに挑戦しました。1度も立てませんでしたが、それもいい思い出です。
海に入っても入らなくても、ただそこに降り立つだけで楽しい島、それがオアフ島でした。
ハワイ ハワイ島
同じ「ハワイ」でここまで景色が違うのか、と驚いたのがハワイ島。
ハワイ島にはキラウエア火山という火山があり、その溶岩で島中がゴツゴツとした岩でおおわれています。岩はやがて小さくなり砂になります。
そのため、ビーチの砂が黒いのが特徴です。
自然の驚異や爪痕がそこかしこに残っています。大きなウミガメがそこら中にいます。ただし、このウミガメに触ったり近づいたりすることはご法度。ハワイ島で大切なのは人よりも自然のように感じました。
オアフ島の陽気なイメージとは違い、自然の力強さを感じさせるのがここ、ハワイ島でした。
インドネシア バリ島
アジアンリゾートでお馴染みのバリ島。
ビーチを楽しめる一面と、バリの文化もあわせて楽しむことが出来ます。バリヒンドゥーの寺院で見る伝統的なケチャックダンスやバロンダンス、手作りの民芸品は他ではなかなか見られません。
バリには親日家が多く、出会う人みなとても温かく迎え入れてくれます。
ビーチもいいですが、季節によっては水質が気になる場合も。
ホテルにプールがあったのでそこで泳いだり、ビーチ際を散策するだけでも気持ちのいい時間を過ごすことが出来ました。ゆったりと時間が流れていきます。
文化と伝統が楽しめる島、そして日本人を歓迎してくれる島、それがバリ島でした。
タイ サムイ島ーナンユアン島
タイにあるサムイ島は水の透明度が高く澄んだビーチです。
初めてそのビーチに降り立った時、太陽の周りをぐるっと囲むように丸い虹を見れたのがとても印象的でした。
サムイ島を拠点に、さらに船でナンユアン島へ。ナンユアン島まで行くとリーフが大きく、シュノーケルでも魚がたくさん見ることが出来ます。水の透明度がとても高いです。さらに、冒険気分で島にある小高い山に登ることで、島を上から見下ろすことが出来ました。
食事はサムイ島に戻り、屋台街のタイ料理店に出かけました。発見したお店がとにかくおいしい。本場タイのグリーンカレーやトムヤムクンは刺激的で、辛いのに止まらない。からいからいと汗をかきながら食べるタイ料理は今も忘れられないほどの美味しさです。
タイのビーチリゾートはグルメもビーチも、どちらも楽しめる場所でした。
モルディブ
モルディブはインド洋に面しています。首都マーレから船で島へ。モルディブは1つの小さな島に1つのホテルというのが多いため、どの島に宿泊するか、島選びが大切です。
私たちが選んだ島はゆっくり歩いても1周30分ほど。どこへ行っても海しかありません。白い砂浜にエメラルドブルーの海がぐるりと広がっています。島には珍しいトカゲや鳥、生き物が自然と一体になって歩いていたりします。
モルディブは魚影が濃く、シュノーケルで少し泳いだだけで魚の群れやマダラトビエイも見ることが出来ました。スキューバダイビングをするとマンタも見られるそうです。
スキューバダイビングやシュノーケル、珍しい生き物もあわせて楽しむことができるのがここ、モルディブでした。
グアム
日本からのアクセスが良く、人気のリゾートがグアムです。週末ふらっと行ける距離が魅力的です。
日本人も多く、英語も聞き取りやすいため、海外旅行が初めてでも安心して出かけることができる印象です。ホテル内のプールやアクティビティも日本人向けで充実しています。
参加したカヤックツアーでは救命胴衣を着て頭に花の王冠を載せるという、なんとも不思議な出で立ちの写真が残っていましたが、それも良い思い出です。
友達と、恋人と、ファミリー、3世代など、幅広く楽しめる島がここグアムです。
オーストラリア ゴールドコースト
オーストラリアの東側、ゴールドコーストにあるのがサーファーズパラダイスビーチ。その名の通りサーフィンの聖地です。背丈ほどもある波が、どこまでも等間隔で打ち寄せ、その波に次々とサーファーがのっていきます。
静かな海とは違い、ザザーンザザーンという波の打ち付ける音がずっと続いています。鳴き砂と呼ばれている砂は足踏みをするとキュッキュッと音がなります。砂浜を挟んで反対側には高層ビル。
観光に特化しているわけではなく、そこに住まう人々が自然と海と共に暮らしています。朝早く起きてサーフィンをして、それから学校や仕事へ。夕方また海に入る。
海とともに生きる人々の、いつもの生活の中に少しだけ溶け込ませてもらったのがここ、ゴールドコーストでした。
オーストラリア グリーン・アイランド
オーストラリアの北東岸に位置するグレートバリアリーフ。その中にあるグリーン・アイランドはサンゴ礁に囲まれた小さな島です。
白い砂浜に淡いブルー、その色が沖に向かうにしたがって段々と色濃く、紺色にグラデーションしていきます。海の色はその深さによって変わります。
砂浜から少し沖へ行けば、サンゴ礁に守られてたくさんの魚たちが泳いでいます。運が良ければウミガメが泳ぐ姿も見られます。
オーストラリア固有の動物や鳥などが食事中に遊びに来ることがあり、貴重な体験をすることが出来ました。
失われつつある自然のサンゴ礁や、その周りに住まう生き物を身近に感じられるのがここ、グレートバリアリーフでした。
アラブ首長国連邦 ドバイ
ペルシア湾に面した国、ドバイ。アラジンの世界を思わせるエキゾチックな中東の旅は、これまでのどのビーチリゾートよりも別世界を体感しました。
まず、言語が一切分からない。そして暑い。日中の気温は42度を超え、外を観光するのも一苦労でした。外を出歩いている人はほとんどいません。
涼を求めてさっそくビーチへ向かうも、衝撃の事実が。
ドバイの海はぬるい。外は灼熱、海もぬるいのです。温泉のぬる湯のような感じ。なので、私たち以外海に入っている人は誰もいませんでした。
そもそも現地の方は海に入るという習慣がないそうです。
ナガシマスパーランドのような巨大なプール施設があったのですが、そちらの方が観光客でにぎわっていました。
世界一の高さをほこるビル『ブルジュハリファ』やショッピングモールでは、伝統衣装を着た現地の方々をたくさんお見掛けしました。ショッピングモールの前にはスーパーカーがずらりと並んでいます。
とにかく全てにおいて国中が裕福なことが分かりました。
砂漠でシーシャをたしなんだりベリーダンスを鑑賞したりと、ドバイではビーチよりもその唯一無二の世界観を楽しむことができました。
以上10か所、駆け足で振り返りました。
海は世界中にあるけれど、どれ一つとして同じものはありません。
砂浜の色、海の色、サンゴの種類や数、そこに住まう人々。どれをとってもすべてが唯一無二で特別なものです。
行ってみたい海や気になるビーチはありましたか?
これを書いている私も今すぐ海に行きたくなりました。南半球はこれから夏です。そしてお正月が近いです。思い切って旅行に出かけるのも、いいかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※10年以上前の記録もありますので今は変わっていることもあるかもしれません
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