薄板市況 こう着状態で越年へ 車挽回生産の成否 焦点
東京、先月以降足踏み
国内薄板市況は東西で様子見ムード一色となっている。自動車の挽回生産や海外市況の動向、海外メーカーの対日輸出方針といった不確定要素が多く、先行きを読みづらい状況にある。扱い筋は身動きを取れずにいるが、この間も市中在庫は増加の一途をたどり、10月末の薄板3品在庫は452万5000トンに増加した。商社やコイルセンターなどの大手流通の売り腰に変化はなく、年内はこう着状態を保つ見通しだが、頼みの綱の挽回生産にさらなる遅れが出るようだと、年明け以降の調整局面が現実味を帯びてきそうだ。
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