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母と子のための精神分析――「親になるということ」にともなう心の変化について

ダニエル・N・スターンという精神科医は、『母親になるということ』という本の中で、次のように書いています。

――ある意味で、母親というものは、赤ちゃんが生まれてくるように、その女性の心の中に生まれてこなければなりません。女性が自分の心の中に生み出すのは、新しい人間ではなく新しいアイデンティティであり、母親としての自分です。

(1998年 ダニエル・N・スターン&ナディア・B・スターン)

親になるという体験は、このように、心の大きな変動をともなう出来事です。

誰しもが、子どもをもって初めて親になるのですから、本来は、とてもサポートが必要なはずなのに。

親になることにこれほどの大きな変化があることは、まるで、世の中からすっかり忘れられているかのようです。

精神分析という分野では、子どもを健やかに育むための母子関係の研究が長年おこなわれてきています。

社会学という分野で誕生してきた女性学は、実は、これらを批判してきた歴史があります。

本来、このふたつは協力し合うべきなのに、なぜでしょう?

当相談室では、このふたつともを大切にし、総合的な心理療法をご提供しています。

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