情報の味わいについて
年末の大掃除で、もう20年以上前に傾倒したある学者の本が出てきたのでちらりと読んでみたら、色々な意味でびっくりしてしまいました。
最近、マスメディアを観ていても雑音にしか聞こえないことがあって、マクルーハンの『グーデンベルクの銀河系』を飛び越えて、何か、この高度情報化社会の中で、人間の感覚も変わってきているのだろうかなど考えていました。
あるいは、そんなに難しく考えなくても、単に、自分にとって必要な情報かそうでないのかということなだけで、自分に必要な情報は伝わるし聞こえるのかもしれません。
または、書き手と読み手、話し手と聞き手との関係性があるのかもしれません。
情報は食材のようなものだから、どれを食べるか食べないか、どれを使うか使わないかを見分けるのが、メディアリテラシーなのかもしれません。
何かを読んで「面白い!」と思うのは、たぶん、そのときに取り込んでよい情報なのでしょう。そのように感じるのは、自分自身の成長や変化があってなのかもしれません。
子どもの頃にはとても美味しいと思えなかったからすみとかアンチョビとかが、大人になったら「美味しい!」と思うようなものかもしれません。
でも、どれほど月日が経っても変わらず「面白い!」と思うものがあるのも、ほんとうなように思うのです。
ただ消費されるだけではなくて、残るものもあって、そういうものがいまとこれからを創っていると思うことがあるのです。
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